2009年08月03日

「ぽっぽ焼き」は新潟県下越地域のソウルスィーツ

多分、「ぽっぽ焼き」は、「秘密のケンミンSHOW」では紹介されていないと思うのですが、どうでしたっけ?

祭りの露店と言いますと、綿あめ、焼きそば、リンゴあめ等を思い浮かべる人が多いと思うのですが、新潟独自の露店メニューとして「ぽっぽ焼き」があげられます。

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●ぽっぽ焼き - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BD%E3%81%A3%E3%81%BD%E7%84%BC%E3%81%8D

この棒状のシンプルな形でありながら、もっちりとした食感と、口に広がる深みのある黒糖の甘さ。
新潟県の下越地域(新潟市のある場所)を中心に人気がある一方、上越、中越、佐渡では「見たこともない」という声も多いです。
そんな「ぽっぽ焼き」について、地元の新聞が書いていたのでご紹介します。

ぽっぽ焼きは、新潟市の隣にある新発田市が発祥。
出店先も下越が中心。
同業者は20人余り。
たった20人で、新潟のぽっぽ焼きフリーク達の胃を満たしていたとは驚きです。

焼き手が少ないのは、新規参入が容易ではないのが原因らしい。
「かま」と呼ばれる専用の焼き台は一般には出回っておらず、特注か、人づてに入手するしかありません。

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各々、更に「かま」を独自仕様にしており、例えば、内部に4リットルもの水が張り巡らせてあるモノもあります。

焼き手同士は、技術の伝承や材料の共同仕入れ、出店先の調整などで強く結び付いています。
価格も9本300円に統一しています。
地域の食文化を守るため、ぽっぽ焼きは生地の作り方などが統一されています。
業者間の関係もあり、どこでも店を出せるわけではありません。

さて、長岡市のある中越地域などでは、ぽっぽ焼きが全く認知されていないわけですが、それは味の好みの違いらしい。
例えば、生菓子のつなぎに長岡では白玉粉を使いますが、新発田では煎った米で食べ応えを出します。
長岡はソフトな感じが好まれ、ぽっぽ焼きよりも、あんの入った大判焼きやたい焼きが人気だとか(新潟市だって、それらは好まれているのですけれどねえ)。

黒砂糖の独特の風味は、どこか懐かしい気持ちにさせる一方、縁もゆかりもない土地には根付きにくいと分析している人もいます。

しかし最近、この新潟市のソウルスィーツを県外へ進出させようという動きがあります。
東京で行ったイベントでは試食を勧めても、最初はその形状に不審がられるそうですが、一人が美味しいと言うと一気に人が集まり、二日間で約20万円。約6,000本を完売。
テレビ番組などで紹介されれば、一気にブレイクするスペックを秘めていることが感じられました。

私の近所ですと、白山公園という場所で週末は大抵、露店を構えて販売しています。
県外の人が新潟市へ来た場合ですと、万代シティのバスセンター1Fにある常設型ぽっぽ焼き店「ayame poppo」がおススメです。

●ayame poppo|甘味処[中央区]|新潟グルメガイド(新潟県内5000件のグルメガイド)|トクだね!こまち
http://www.week.co.jp/ngg/122098/

店名 ayame poppo
住所 新潟県新潟市中央区万代1-6-1 バスセンター1F
TEL 025-384-4500(事務所)
営業時間 11時〜19時(土・日・祝日は10時から)
定休日 なし
駐車場 なし
オープン日 2009年6月23日
店舗の特長 街歩きのお供にポッポ焼き


昔ながらの慣れ親しんだ食べ物が、こうやって今でも若い人達にも受け入れられているのが嬉しいです。

Posted by kanzaki at 2009年08月03日 21:41