ネタバレで書きますので、これから見る方はご遠慮ください。
●「侍戦隊シンケンジャー 銀幕版 天下分け目の戦(3D版)」
感想【1】でも書いたように、3Dと言いましても基本は、2Dの背景の手前に、2Dの人物達が浮かび上がって見えるという感じです。
立体的という表現は相応しくないように思えます。
しかし巨大ロボットだけは、何重にも2D画面重ね合わせ、割かし立体的に見えました。
テレピの一話分より短いんじゃないかと思えるぐらいの短編でした。
時間的制約のためか、いきなり敵との戦いの最中から始まっており、基本的に戦闘中心の展開です。
唯一、静かな展開なのは、敵が沢山いる寺へメンバー達が侵入し、アイテムを見つけるところぐらい。
敵が沢山いる場所なのに、何故か後から幼い姉妹が平然とやってきて、お祈りをしていたのは何ででしょうか?
敵に襲われたりしなかったのでしょうかね(私の理解力が足りないのか?)。
毎週、テレビ版の放映の中で、映画のダイジェストを放送していますが、あれを全て繋げると、本編と殆ど変わらないかもしれません。
それぐらい今回の映画は短いです。
話しの展開の中で唯一、おお!と思ったのは、パワーアップアイテムが本領発揮するための「力」の在り処です。
戦隊リーダーの先祖が隠したものなのですが、ラスボスの身体に「力」という漢字が刻まれており、それを突き刺すことでパワーアップします。
気ぐるみのデザインの中にうまく紛れていたので、全く気付きませんでした。
いつもの戦隊モノ映画ですと、ラスボス以外にも中堅どころの敵が複数登場し、それらと戦うことで戦隊の各メンバーの活躍どころがあるのですが、今回はラスボス以外は基本的にテレビに登場する雑魚キャラのみでした(衣装の色がちょっと違うだけ)。
だから、赤色のリーダー以外、あまり活躍がありません。
3D映画としての見せ方ばかりが重要視され、ストーリーは殆どあってないような感じで残念です。
この作品のメイン脚本家さんは本当に才能があり、テレビ版のわずか1話30分の話しの中でも、ちゃんと主題を描ける方です。
しかし今回の映画はそういうテーマ性とかが無いため、脚本的な面白みがありませんでした。
おそらく今後の戦隊モノ映画は、料金を上乗せして観客に請求できる3D映画で続くのではないでしょうか。
それ故、話しとしての面白みに欠ける不安がありますね。
しかしまあ、職人である東映スタッフの事です。
今回は初めての試みだったわけですし、次回作では更にいろいろなアイディアを盛り込んで、我々を楽しませてくれることを期待しています。
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