神崎のナナメ読み

「Water Front 在水一方」の再生へ向けて〜「水と土の芸術祭 2009」の出展作品

先日、新潟で行われている「水と土の芸術祭 2009」の出展作品のひとつが、18号台風で破壊されてしまった事を書きました。

●神崎のナナメ読み: 台風の爪あと
http://kanzaki.sub.jp/archives/001937.html

王文志(ワンウェンヂー)さんの「Water Front 在水一方」という芸術作品なのですが、実は現在、復元作業中なのです。

復元製作サポートのボランティアを受け付けていました。
数時間だけのボランティアも可能で、私が撮影しに行った日曜の夕方にも、何人かの人達が作業をしていました。
場所は新潟市の信濃川沿い・萬代橋の近くですので、誰でもすぐに分かると思います。
もし、参加されたい方は、直接現地へ行ってください。
なお、無料駐車場はありませんので、車で行く場合、近くの有料駐車場を利用してください。
この季節に信濃川沿いで作業をするのですから、寒さ対策は万全にした方が良いと思います。
また、昼食も各人で用意してくださいね。

●王文志作品（通称：バンブーハウス）の再生について
http://www.mizu-tsuchi.jp/2009/10/post-122.html

平成21年10月8日の台風18号通過に伴い，倒壊してしまった王文志（ワン・ウェンヂー）氏＜台湾＞の作品「Water Front−在水一方」を再生することになりました。王氏が来日し，下記のとおり作品を再建します。
造形的な面白さと開放的な内部空間を備え，水と土の芸術祭2009のシンボルとして多くの方々に親しまれ賑わっていた作品で，倒壊後は，多くの市民から再生を願う声が寄せられています。
これから市民の皆さんからのご協力もいただきながら，作品を再生していきます。再生していくプロセスもまた「水と土のアート」として大切なものになると思っております。

・王氏の来日スケジュール：10月22日(木)〜31日(土)
・作品完成予定：10月31日(土)

この作品を作った王文志さんの故郷である台湾で8月上旬、台風8号が襲いました。
台湾の過去50年で最悪の被害をもたらしたそうで、被災地での救援活動が急がれています。
王さんと一緒に作品を作ってくれたスタッフの中にも、家を流された方、ご家族が土砂に生き埋めになった方がいます。
水と土の芸術祭「市民サポーターズ会議」では、そちらの募金活動を開始したそうです。
公式サイトでチェックしてみてください。

●日本海政令市にいがた 水と土の芸術祭 2009
http://www.mizu-tsuchi.jp/

新潟は地震をはじめ、いろいろな災害で苦しんできました。
それ故、人々が手を取り合い、協力して復興する力というものを知っています。
今回の再生は、この作品の「存在意義」を変えたように思います。