2009年12月06日

12月3日、グーグルが「Google日本語入力(Google IME)」を公開

●Google 日本語入力 - ダウンロード
http://www.google.com/intl/ja/ime/

・思いどおりの日本語入力-Google 日本語入力は、変換の煩わしさを感じさせない思いどおりの日本語入力を提供します。
・豊富な語彙-Web で使われている膨大な用語をカバーしています。
・優れたサジェスト-数文字入力するだけで候補を表示します。
すべての環境で-メールやチャット、オフィスソフトなど、いつでもどこでも利用できます。Windows と Mac に対応しています。

●よくある質問 - Google 日本語入力 ヘルプ
http://www.google.com/support/ime/japanese/bin/answer.py?hl=jp&answer=166771

●「Google 日本語入力」はATOKやMS-IMEを超えることはできるのか、実際に使って実用に堪えるかどうか試してみた - GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20091203_google_japanese_input/

●ASCII.jp:Google日本語入力が描くIMEの未来像とは?
http://ascii.jp/elem/000/000/480/480572/


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今年2009年12月3日。
インターネット上で騒がれたPC関連のニュースと言いますと、無償ウイルス対策ソフト「avast!」の誤検知を上げる方も多いことでしょう。

●窓の杜 - 【NEWS】「avast!」が大量のファイルをウイルスと誤検知する問題が一時発生
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20091203_333071.html

実は私も、かなり以前から使用しています。
当初は英語版に日本語化パッチをあてて使っていたっけ。
有料のウイルスバスターを使っていた頃は、「お前がウイルスなんじゃないか!!」と言いたくなるほどストレスが溜まっていましたから、乗り換えた時は本当に感激した記憶があります。

そして12月3日同日、Googleが独自のIMEを発表しました。
IMEとは、日本語等を入力する際に必要な変換ソフトの事。
大抵は、Microsoft社のMS-IMEを使っているでしょうし、本気で文章入力に力を注いでいる人は、ジャストシステムのATOKの辞書機能を鍛えて使用している事でしょう。

私のような人間は、有料のIMEまでは必要ありません。
だから、MS-IMEでいいやと思っていたのですが、若菜姫よろしく舌打ちをしたくなったのは、Microsoftの「Office2007」のIMEを使った時でした。

会社で支給されたマシンに入っているものですから仕方なく使っていたのですが、2007のワードとエクセルの使いにくさに加え、IMEの馬鹿変換に呆れたものです。
IME開発が中国にシフトすれば当然のことなのですが、本当にもう嫌で、自分でオフィス2003に入れ替え直しました。

つまり今は、旧時代のIMEを使用している訳です。
そんな中で突然、グーグルが「Google日本語入力(google ime)」を公開。
しかも無料。
取り敢えず試してみて損はありません。

私が現在、グーグルのサービスで使用頻度の高いのは、Gmail、グーグルマップ、ツールバー、YouTube等。
他の人ならばPC上だけでなく、iPhone上で様々なサービスを利用している人も多いことでしょう。
どれも無料なのに、痒いところまで手が届く憎いサービスばかり。
いつの間にやらグーグルのサービス漬けの私が、グーグルのIMEに手を出すのは、当然の流れでした。

ダウンロードサイトで何も気にすることなく簡単にインストール完了。
設定で変更したのは、入力候補を最大の9つにしたぐらい(初期設定は3つ)。
実際にこの原稿自身、グーグルのIMEで書いているのですが、とても初日とは思えない快適さですよ。

また、MS IMEにて鍛えて作った辞書は、そのまま引き継げるののでご心配なく。

グーグルの検索エンジンから予測変換を流用しているのですから、そりゃあ変換精度は高いし、便利に決まっています。
ATOKは個人レベルで予測変換を鍛えるのに対して、グーグルの方は世の中の全員で知識・辞書を共有しているようなものです。
ある意味、フィリップの「地球の本棚」を手にいれたようなもの。

変換精度は、私個人としては申し分ないです。
使っていて凄いと思ったのが、仕事の取引先で面倒な漢字を使っている会社名をいとも簡単に変換候補として出してくれた事。
それと、入力候補を9つも表示させると、ニヤリとする面白い単語を出してくれたりするのもいいですね。
「さかの」まで入力したら、「坂の上の雲」がちゃんと候補に連ねてあったり、世間の動向や流行りを反映していて面白いです。

携帯電話で文字入力する際、大抵の人は予測変換機能を使っていると思います。
例えば、「携帯電話」と文字を打ちたいとき、大昔ならば「けいたいでんわ」と全て入力してから変換をさせていましたが、今は「けい」ぐらいまで入力するだけで、既に変換候補として「携帯」や「携帯電話」と出してくれる端末も多いです。
ましてや、日常から「携帯電話」と変換する事が多ければ、最初の「け」だけで「携帯電話」と候補に出してくれたりします。
インプットする文字数が減ったおかげで、メールの作成が非常に楽なのですが、グーグルのIMEは、日本の携帯電話の文字入力に近いノリです。
しかも、レスポンスが随分と軽いですよ。
また、グーグルのツールバーの予測候補との組み合わせによって、ますます検索が便利になりました。

早速、明日から会社のパソコンでも使ってみようかなと思います。
グーグルのサービスは、使ったその日から使い込めるのが凄い。
PCとインターネットの使用頻度の高い人程、グーグルのサービスを多用している現在。
これは近い将来、WindowsにかわるグーグルのOSが一般的に普及するのも現実的になってきましたね。

Posted by kanzaki at 2009年12月06日 18:43