2010年04月11日

レンズレビュー〜ニコン「Nikon AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED」

flower2201.JPG
*花の中心部を撮影


●AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED | ニコンイメージング
http://www.nikon-image.com/products/lens/af/fx/singlefocal/af-s_micro_60mmf28g_ed.htm

無限遠から等倍までの幅広い撮影倍率が楽しめる標準マイクロレンズ。光学系には非球面レンズとEDレンズを採用して諸収差を良好に補正しており、近接撮影以外の通常の撮影にも広く活用できます。さらに超音波モーター(SWM)を採用し、静粛かつ高速なAF撮影を可能としています。
等倍撮影においても絞り開放からシャープな描写力を発揮し、なめらかで美しいボケ味が得られます。さらにナノクリスタルコートの採用でゴーストやフレアーを低減し、クリアーな画像を提供します。マクロ撮影だけでなく、ポートレートや風景撮影など幅広く活用できます。


●特別企画:マクロレンズの選び方(ニコン編) - デジカメWatch
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/20100326_356429.html


●ニコン「AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED」交換レンズ実写ギャラリー
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/lens_review/2008/05/15/8472.html


一眼レフカメラの魅力のひとつに、レンズ交換があります。
その撮影にもっとも適したレンズへ交換することで、その被写体の魅力を十分に引き出すことができます。
最近は、18mm〜200mmの広角から望遠までを一本のズームレンズでまかなう人も多いです。
実際、そういったレンズは人気があります。
確かに、レンズ交換不要で便利ではありますが、画質は二の次になってしまいます。

最初は必要な画角が欲しいがために購入していた様々なレンズですが、次第にシチュエーション別のレンズ購入も考えるものです。
今回、購入したレンズも、特定のシチュエーションのためのレンズです。

ニコン「AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED」は、「マイクロレンズ」と言いまして、花や虫などの接写を得意とするレンズです。

私の使用しているカメラはAPS-Cというサイズのセンサーなので、このレンズは60mm×1.5倍=90mmの画角に相当します。
中望遠用の明るいレンズとして、景色や人などにも普通に使えます。
小型・軽量なところも、非力な私にはありがたいです。

マイクロレンズ(他社だとマクロレンズと呼ぶ)の最大の魅力は、やはり接写にあります。
レンズの先端ギリギリまで寄り、小さな被写体を撮影するのは非常に面白いです。
等倍で撮影出来ることより、こっちの方が私にはありがたいです。
大抵のズームレンズですと、被写体から少し離れないと撮影できませんからね。

「AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED」はピント合わせの際、レンズ先端が伸びないので、近寄った被写体にレンズがぶつかるような事はありません。
被写体にくっつくぐらい寄れますが、そこまで寄りますと、レンズやカメラ、撮影者の影が写るので、工夫が必要かもしれません。

高級レンズに搭載されているナノクリスタルコートが施されているのも嬉しいです。
ファインダーを覗いた際の映像が、他のレンズに比べて非常に透明感のあるものに感じました。
これもナノクリの効果でしょうかね。

唯一気になったのは、カメラ本体へ装着する際、非常に硬くて装着しにくい事。
これは何度か行っているうちに解消されるのかもしれませんが・・・。

小さな被写体を接写する際、ピント合わせが難しいものです。
今回は撮影場所の関係から三脚が使えませんでしたが、あった方が良いように思いました。
そして、背面液晶によるライブビューで拡大してピントを合わせ、手ぶれを抑えるためにリモートコードで撮影するのがベストなのでしょうね。

今回、レンズプロテクターと合わせて66,600円(税込、5年保証あり)で購入しました。
決して安くは無いものの、マクロ撮影と中望遠の撮影が出来る明るい単焦点レンズとして考えれば、コストパフォーマンスは高いと思います。
それに、フルサイズセンサーのカメラへステップアップしても使用できますしね。

冒頭および以下に、実際に撮影したものを掲載します。
また別の機会にも、いろいろな作例をアップしたいと思います。


flower2202.JPG
*花の上の水滴

saboten01.JPG
*サボテンの刺のアップ

ant01.JPG
*アリがものを咥えて動き回っているシーン

Posted by kanzaki at 2010年04月11日 20:43