2010年05月28日

新しいことが過去を陳腐化させる

村上春樹の「1Q84(いちきゅうはちよん)」を読んでいます。
2巻の途中、女性の主人公が、今まで自分の住んでいたマンションから出ていきます。
引越しとかそんなレベルじゃなく、顔も名前も全て別の人生へ向かうためです。
そのマンションから出て行く際、これから始まる人生に比べ、自分の住んでいたこの場所がとても狭く、陳腐で素っ気ないものに感じます。
そして、そんな場所で平気でいた自分に驚きます。

新しい事を始めると、今までのものが陳腐に感じる事って、色んな場面であります。
とても身近なところですと、地デジ。
我が家もリビングに、地デジ対応液晶テレビとブルーレイディスクレコーダーを設置しました。
その映像を見た後、自分の部屋にあるアナログ液晶テレビ(12インチの小さいもの)とDVDレコーダーの映像や音声が、酷く陳腐に感じました。

同じ事をしていても、更にレベルの高い事を始めると、過去に体験したもの、過去の自分のレベルの低さを感じたりするものです。
それは「成長」ですから、何ら恥ずかしがることはありませんよね。
そうやって自分を高めることは良いことです。

本日、iPadが発売されましたね。
今までのPCライフを変革させるかもしれません。
PCにとって代わるとは思いませんが、併用することにより、大きなメリットが出そうです。
ソフトバンクテレコムは今年4月から、社員のパソコンを取り上げ、数人に一台のシェアにしました。
その代わり、iPhoneやiPadで仕事をするとの事。
かなり大きな変革ですね(まずは本社。そして順次、各支店へ広めるようです)。
他の会社が追随できる程の成果があるかどうかは分かりませんが、ソフトバンクテレコムの活用体験は、しばらくしたら聞いてみようと思っています。

新しいことを始め、過去を陳腐化させる事を怖いとは思いません。
今年は自分自身が、そういう経験を多くしました。
後で振り返りますと、躊躇している間の時間が勿体無かったなあと思うことすらあります。

どうやら人生は、何とでもなるようだ。
恐怖を抱えて新たなステージへ進むより、好奇心を抱いて進みたいものです。

Posted by kanzaki at 2010年05月28日 12:27