2010年06月05日

月満つれば欠けるが如し

flower20100602.JPG

新潟を中心に活躍しているシンガーと話しをしました。
「Youtubeとかの動画サイトに、歌っている姿をアップしたりしないの?」と聞きました。
答えは、Noでした。

動画をアップする事である意味、その歌っている曲が完成してしまうからだそうです。
路上やライブハウスで歌う彼らは、同じ曲を歌っても、毎回少しずつ変化しているのだとか。
成長、進化を常にし続ける為、その途中の過程で評価されたくないという気持ちは、私にも理解できます。

多くの人達は、様々な分野のアーティスト達を結果だけで評価します。
中には、「海外の賞をとったから」とか、そういった名誉・地位だけで評価する人もいますしね。

日光東照宮には「魔除けの逆柱(まよけのさかばしら)」というものがあります。


●【特集】 魔除けの逆柱 (日光東照宮) < NIKKO JAPAN >
http://www.nikko-japan.com/wh_sp/wh_sp16j.html

陽明門は、正面に4本、背面に4本、中央部に4本の計12本の白い柱で支えられている。
どの柱にも、「グリ紋」と呼ばれる猿の顔のような渦巻きの文様が彫られている。
12本の柱のうち1本だけ異なった柱が、門をくぐり抜けたすぐ左側にある。
渦巻きの紋様が他の柱の向きとは逆になっており、魔除けのためにわざわざ逆さに彫ったといわれることから、「魔除けの逆柱」と呼ばれている。
逆さなのは渦巻きの紋様だけで、それ以外の彫刻は上下普通になっている事から、意識的にわざと逆さに彫られたことが判る。
「完成された建物は、いずれは崩壊する。完成した瞬間から崩壊が始まる。」といわれていたことから、東照宮には、あえて1ヶ所だけ仕様の異なっている建物がいくつか見られる。
「魔除けの逆柱」以外にも、「五重塔」(屋根の構造が1〜4層は平行垂木、5層のみ射状垂木)、「水屋」(西角の屋根だけ切り落とされている角切りの屋根)などが有名。
故意に1つだけ仕様を変えることで、まだ未完成で完璧ではない建物ということを表わしており、「災いをさける」という魔除けの意味があるとされている。
また、完璧な陽明門に魔がささないようにと故意に逆さにしたという説もある。
江戸時代の人は、満月がその後欠けることから「月満つれば欠けるが如し」といって、完成したものは次に壊れ始めると考えていた。
そこで1ヶ所だけ仕様を変えることで、まだ未完成の状態であるということを表わし、建物が未来永劫いつまでも残るように願ったという。

頂点を極めると、後は落ちていくだけですからね。
「月満つれば欠けるが如し」
昔の人は、面白い試みをするもんだなあ。

実は、神ナナも少しリニューアルしてあるんですよ。
この前まで、過去に撮影した写真の中でも、特に自分の中でお気に入りのものをフルサイズのデータで公開していました。
けれど、今は公開を中止しています。
それなりに自分の中で満足がいくものをアップしておくと、それが自分の中のピークになってしまい、今後、それ以上の写真を撮影できないように感じたからです。
だから、公開をやめました。
毎日の記事の中で、最新作を公開し続ける方が、自分の成長の為にはいいかなあと思っています。

その代わり、掲載する写真のサイズを以前より大きくしてみました。
レンタルサーバーの容量が大幅に増えたので、そういった試みが出来るようになりました。

昨日より今日。
今日より明日に掲載した写真の方が、クオリティが高いのが理想です。
けれど人間ですから波があります。
上手く撮影できていないものがあっても、ここで掲載することで、成長の為のワンステップになればいいなあと思っています。

Posted by kanzaki at 2010年06月05日 21:08