2010年08月15日

昭和の面影を残す駄菓子屋「曽我商店」(新潟市古町)

私が小学生の頃は、まだコンビニというものはなく、自分のお小遣いの使い道は駄菓子屋だったように記憶しています。

現在、純粋な意味での駄菓子屋は、殆ど廃れてしまいました。
たまに見かける駄菓子屋は、当時の面影を再現した「新しいお店」です。
あえてレトロな駄菓子屋に再現されたお店でも、それはそれで楽しめるのですが、本当に大昔から営業している駄菓子屋というものも見てみたい。
見るだけじゃなく、幼少の頃には出来なかった大人買いもしてみたい。
そんな願望をかなえてくれるのが、「曽我商店」さんです。


●曽我商店
住所:東堀前通6-1061
電話:229-2874

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創業から既に50年以上経過しているそうです。
その創業時から店に立っているのが曽我ヨシさん(86歳)。

立ち寄った際に話しを聞いてみたのですが、やはり今は子供たちの数も少なくなっているせいか、大人が懐かしがって買いに来ている方が多いと聞きました。
まあ、これが時代の流れというものなのでしょうね。

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駄菓子屋は、一つ一つは小さくても商品陳列数が半端じゃありません。
それぞれのパッケージが、鮮やかな色とデザインで個性を主張していますから、目に入って来る情報量たるや相当なものです。
昔の子供達にとって、これほど膨大な数と情報量を目に焼き付けられる場所というのは、そうそう無かったと思います。

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透明で四角くて、口が丸い容器。
こちらのお店では、このような陳列方法をされていますが、私の通っていた駄菓子屋では、よっちゃんイカ等の串系の駄菓子が詰まっており、オレンジ色の蓋がされていました。
あの容器まるごと買いたいと思っていたなあ・・・。

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10円ガムを見ますと、ピカチュウ、プリキュア、マリオ等のキャラクターがプリントされていますね。
ここらへんはやはり、ちゃんと今の時代をあらわしています。
私の頃は、「のらくろ」というキャラクターがプリントされていました。
既にその当時でも、古いキャラクターだったように思います。

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駄菓子の定番といえば、「うまい棒」です。
年々、大きさが小さくなってきているように感じます。
私はサラミ味が好きでした。
サラミ味が好きと言えば、ちょっと通な感じだと思っていたのでしょう。
開封する際は、腿の部分で開封口を叩き、反対側の開封口から中身を飛び出させて食べていました。
それにしても、このドラえもんにそっくりなキャラクターは、藤子F不二雄先生サイドから何も言われなかったのでしょうかね。
私の周りでは「うまえもん」と呼ばれていました。

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「ビッグカツ」も定番商品ですよね。
カツと言いつつ、中身はタラのすり身を使用。
なんちゃって商品のパチもん感が、これはこれで良い感じ。

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駄菓子屋に新しい風が吹いてくるかと言われれば、正直無言になってしまいます。
今は、懐かしがる大人が買うからまだいいけれど、数十年後には、昔の貸本屋みたいに消滅してしまうでしょう。
けれど、それはまだ先のお話し。
幼い頃には実現できなかった大人買いをして、夢をかなえてみましょうよ。

Posted by kanzaki at 2010年08月15日 07:52