2010年08月25日

メンタルデトックスとは

雑誌「PRESIDENT」に、「メンタルデトックス入門〜上手なサボり、気分転換のススメ」という記事がありました。
我慢をせず、心のスイッチを上手に切り替えるテクニックです。
そのテクニックが「メンタルデトックス」・・・つまり「心の解毒」なのです。

●ステップ1

・自分がストレスと感じている原因を全て書き出してみる。

・書き出すことで、ストレスの原因が「見える化」され、それだけで楽になる。

・書き出したストレスの原因を「事実」、「思い込み」、思い込みから生じるネガティブな「感情」に分解する。実は、事実よりも思い込みや感情が多かった事に気づくはず。


●ステップ2

・ステップ1で分解したストレスの原因を分析する。

・「自分の問題」「自分と他人に関わる問題」という切り口と、「過去・現在・未来」のどの時点のことなのかという切り口に分け、自分の心にどのような欲望(エゴ)が潜んでいるか認識する。

・「欲望」は、「支配(思い通りにしたい)」「評価(自分のものさしで善し悪しを決めたい)」「問い詰め(理解しにくいものに、何故だと迫りたい)」がある。

・問題を「変えられるもの」「変えられないもの」に分ける。
他人や過去のことは変えられないが、自分のこと、現在のことは変えられる。
「自分と他人の双方に関わること」は、いきなり他人を変えることはできないが、双方の関係性の問題なので、自分が変わることで相手も変わる可能性がある。
また、未来はあくまでも現在の積み重ねの結果であるから、現在を変えれば未来も変わる。

・「他人」と「過去」について、あれこれ悩んでも仕方がない。変えようがないのだからエネルギーの無駄。


●ステップ3

・ステップ2で原因がはっきりしたはず。
自分の行動様式と異なる部下にイライラしていたのも、しょせんは自分の支配欲のせいだと気づく。あるポストに抜擢されてプレッシャーを感じていたのも、期待されていると思い込み、どう評価されるかと他人の目を意識して疲労し、勝手に苦しんでいたのだと分かる。

・悩みの構造をあきらかにするするだけで、すっきり解決してしまうケースが多い。

・ステップ2で、変えられるものと変えられないものがあることを学んだ。そこで今度は、変えられるもの。つまり自分を変えていこう。

・過去にとらわれ、未来を悲観する暇があれば、今できる最善の対処方法を考えたほうがいい。自分がまず考え、チーム全体に影響を与えることで全体が変わるきっかけを作る方が、はるかに生産性が上がる可能性が高い。「今」の延長上に「未来」があるのだから。
自分のコミュニケーション方法を変えて、相手や周囲を変えていく。自分が変わることでしか相手を変えられないのだから。


※※※※


ストレスというのは、自分の頭の中で堂々巡りになっている状態です。
だからアウトプットをして、悩みの原因を分析することで、ストレスから開放される可能性が高くなるのか。

考えを体系化するのは、確かに良いですよね。
「マンダラート」「マインドマップ」等という思考方法があります。
検索していただければ分かるのですが、これはアイデア出しに使うツール(方法)です。
どれも共通することは、頭の中の考えをアウトプットして「見える化」し、それを体系化することで、原因解決へ導くことです。

仕事のアイディアツールと、ストレス解決方法というのは、基本的には同じようなものなのですね。

Posted by kanzaki at 2010年08月25日 21:24