2010年08月30日

お月見〜2010年の中秋の名月は9月22日

chuusho2010.JPG
※去年の中秋の名月


法務局へ出かけたら、どこぞの若い会社員達が雑談をしていました。
「仕事がたまる一方だよ。まだ、数日前に届いたメールに返信できてないよ」
「うちもそうだよ。本当、辛いよねえ・・・」
どこも一緒なんだなあ。


車中でラジオを聞いていますと、お月見に関する話題が流れてきました。
旧暦8月15日・十五夜の月は「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」と言います。
ちなみに今年2010年の中秋の名月は、9月22日です。

wikiによりますと日本では昔、月が見える場所などに、薄(すすき)を飾って月見団子・里芋・枝豆・栗などを盛り、御酒を供えて月を眺めたそうです(今もやられている方もいるかもしれませんね)。
この時期収穫される里芋を供えることから、十五夜の月を特に芋名月(いもめいげつ)とも言う地方もあるそうです。

また、中国、朝鮮、韓国でも十五夜という風習はあるけれど、さらに旧暦9月13日・十三夜にも月を鑑賞するのは、日本独自だそうです。
ちょうど食べ頃の大豆や栗などを供えることから、この夜の月を豆名月(まめめいげつ)または栗名月(くりめいげつ)とも言うそうです。

風習として年に一回ならばともかく、二回も見る風習のある日本は、他の国以上に月に対して特別な思い入れがありますよね。
その時に収穫された食べ物を供えるのは、無事に収穫出来たことの感謝をあらわしているのでしょうが、作物の収穫に影響するのは、むしろ月より太陽のような気がします。
なんで、太陽じゃなくて月なのだろう・・・。

上記以外にも、十七夜以降を立待月(たちまちづき)、居待月(いまちづき)、寝待月(ねまちづき)、更待月(ふけまちづき)という風習もあります。
立って待ち、疲れたから座って待ち、もっと時間がかかるから寝て待つ・・・そんな感じでネーミングしたのでしょうかね。

今回のラジオ番組のゲストは、エッセイストの麻生圭子さんでした。
80年代に作詞家として大活躍をされ、結婚を機に京都へ移住し、町屋暮らしをされています。
「東京育ちの京都案内」という著書も発行されています。
築何十年という土間等がある古い建物での暮らし。
建物の上の方には、建物内で料理をした際の煙等が逃げる穴(何て言うんでしたっけ?)があります。
ちょうど明かり取り窓のような感じでして、そこから月の光がふんわりと差し込むのだそうです。
太陽の光とは違うその幻想的な姿に、ついつい手を合わせてしまうとか。
月の光がそんなにも明るいものだとは知りませんでした。

太陽を見るなんて皆既日食等の時ぐらいですが、月に関しては毎年上記のように愛でる風習があります。
ラジオのリスナーからの投稿ですと、天気が悪くない限りは毎日、酒とつまみを口に運びながら月見をしている人もいました。
また、早朝(3時過ぎ)からジョギングやサイクリングをしながら月を鑑賞する人もいました。

ヨーロッパでは満月は人の心をかき乱し、狂わせるものである考え方がありまして、随分と真逆ですね。
日本は、月(特に満月)に対して好意的なのにね。


日々の仕事でいっぱいいっぱいになっていると、視野が狭くなります。
それは心のゆとりを失うことにつながる。
私自身、かなり厳しい状況なのですが、そんな時こそ上を向いてみようかなと。

太陽の光と違い月の光は、自分自身の意思で見上げないと気づきにくいものです。
そういう、見上げようという意思が、前向きな考えにつながっていくのかもしれませんよ。


ps.
書いていたら、マクドナルドの月見バーガーを食べたくなりました。
今年は、大増量の「大月見バーガー」が発売されているそうです。

●肉は従来の2.5倍、チーズもベーコンも大増量の「大月見バーガー」試食レビュー - GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100827_mcdonalds_daitsukimi/

Posted by kanzaki at 2010年08月30日 21:39