2010年09月22日

坂本龍馬が決して社長になれない理由

雑誌「PRESIDENT」にて、役員、社長になれるタイプが書かれていました。

タイトルの「坂本龍馬が決して社長になれない理由」は、今の時代、坂本龍馬のように大胆でクセのある人物よりも、ソツのないタイプの方が現実には社長になれるからだそうです。

トップに上り詰めた人に共通して言えるのは、「周囲から安定的に高い評価を得てきた人」だそうです。
SABCDの五段階評価で、コンスタントにAを取り続けている安定した評価を得ている人。
こういう人の場合、登用の際に異論がありません。

出世するタイプの人というのは、常に自分より二つ上の役職で考える人だとか。
つまり、係長ならば課長を飛び越えて部長という感じで物事を見ます。
問題解決の際、大局的視点で考えるクセを身につけている人が多いそうです。

周囲に敵をつくらない、クセの無い人が選ばれるというのは確かにそうかも。
クセがあっても何かに秀でた人を評価してくれる経営陣がいればよいのですが、なかなか今の時代、そういう人はいませんし、異論も多くて難しい。
ファッション業界やクリエイティブな業界ならば、多少のクセがあっても一つ先の時代を予見できて、新しい価値を生む人が登用される場合もあるでしょうが、普通の会社はなかなかそうはいきません。

あと、上からも下からも可愛がられる人、愛嬌のある人というのも重要だそうです。

これらが書かれていた事なのですが「本当に、そのとおりと言えるかな?」とも思ってしまうんですよね。
確かに正論なのですが、なんだか現在の社長・役員から見て「自分たちにとって都合の良い部下のイメージ」という感じで書いてあるようにも思えてしまう。

歳を重ねたら、「上司も同じ人間」と見るようになりました。
別に、特別な存在とか考える必要はない。
そのおかげで、あーだこーだ言われても、感情的(怒りだけじゃなく、逆に萎縮とか)にならないようになりました。
仕事で感情論になったら、役職の上下で勝負は決まりますから、それは避けた方がいいです。
事実、現状、法律(規則、ルール)で考えて動く。
そうすれば、感情でぶつかってこられても、動じる事はなくなります。
動じなければ、相手の考えの良い部分も考慮できる余裕ができるしね(相手もプロなのですから、正しいことを言うこともあります。それには聞く耳を持たねば)。

こう考えられるようになったのも、カメラの仕事のおかげかもしれません。
会社員だけやっていた時と違って、視野が広がりました。
自分の生きてきた狭い世界以外にも、実際にはもっと沢山の事が世の中には広がっており、自分が足をのばせば、そちらの世界も体験することが出来ると知りました。
いざとなれば、そっちの世界へ行けばいいのだしね。
今後もそういう気楽さを持って生きていこうと思います(もう、胃潰瘍を作りたくないし)。

Posted by kanzaki at 2010年09月22日 23:41