2010年09月23日

アメリカの最大手ビデオレンタルチェーン「ブロックバスター」が経営破綻〜番組との接し方が変化

アメリカの最大手ビデオレンタルチェーン「ブロックバスター」が経営破綻しました。
インターネットの普及により、家庭で映画等のソフトを手軽に楽しむことが出来るようになったのが原因とメディアは報じていました。

インターネットの普及が原因とありますが、これはインターネットを使ったオンデマンド放送、ストリーミング放送が普及したからと言うことなのでしょうか?
アメリカよりネット環境が完備されている日本ですら普及していないのに、アメリカが普及しているとは思えないなあ。
YouTubeが原因というならば、なんとなく分からないでもないのですが。
さてさて、日本のツタヤやゲオは今後、どうなるでしょうかね。

日本ですと、NHKもオンデマンド有料放送を鳴り物入りで始めましたが、全くの不振。
視聴料を取っているのに、更に搾取するのかと避難している人もいますね。

●NHKオンデマンド
http://www.nhk.or.jp/nhk-ondemand/


日本もYouTubeやニコニコ動画を利用する人は多いです。
中には、海外の似たような動画サイトを利用する人もいます。
若い人だと、ミュージックビデオ等を再生してラジオ代わりに使っている傾向も見受けられるとか。

日本はオンデマンド放送よりも、WOWOWやスカパーの方が年配者でも割かし気軽に導入しやすいですよね。
地デジ対応テレビ等を導入の際、工事業者(主に街の電気屋さん)がアンテナ等の工事の際に手続き等もやってくれますから。
それによって、プレミアムコンテンツを利用出来るのですから、オンデマンド放送まで必要ないのかも。

インターネットを使ったオンデマンド放送の良いところは、いつでも自分の観たい時に利用出来ること。
動画ソースをパソコン等に保存する必要が無いこと(保存出来ないことが逆にデメリットと感じる人も多いでしょうが)。

我が家の母も、番組との付き合い方が少しずつ変わっていました。
韓流大好きな人なので以前ならば、

・ビデオレンタル店で借りる
・WOWOW、スカパーで放送されたものを録画し、ビデオカセット、DVD-Rに保存

という感じでした。
今はと言いますと、

・地デジ、WOWOW、BS他をブルーレイディスクレコーダー内蔵のハードディスクへ録画し、視聴したら消す(メディア等に残さない)

となりました。
つまり、以前ならば形に残さないと気が済まなかった訳ですが、今は一度見てしまえばそれで十分となっているのです。
我が家は地デジ対応になって、デジタルBSで放送されている莫大な数の韓流ドラマを視聴できるようになりました。
だから、レンタル屋で借りなくても十分。
それらを視聴しようとすると、とてもブルーレイディスク等に焼いている余裕も無いので(2度も見る時間がない)、保存しなくなったのかもしれません。

販売用のDVDは、以前より売れていません。
日本映像ソフト協会によると、2009年は約1500億円でして、2005年のピーク時から4割減です。
ピーク時は、昔の映画等をものすごく安い値段で販売していましたよね。
あれも売上に貢献していました。
でも、もう一巡しちゃって盛り上がりません。

強力コンテンツである深夜アニメも制作が減少しているし、以前は出せば何でも売れるような状態だったけれど、買う側も選別するようになり、以前のように買ってもらえません。

最近ですと、新潟ではBSNで放送されている深夜アニメ「けいおん!!」のブルーレイディスクの売上が、ファーストシーズンも含めるとテレビアニメシリーズ歴代1位となりました。
でも、こういう強力コンテンツは、以前ほど生まれにくい環境なので、来年はこれを越える作品は出るのでしょうかね。

DVDに取って代わるブルーレイディスクですが、どこまで絶好調でいるか分かりません。
DVDの時ほどインパクトはありませんし、ブルーレイディスクレコーダーの価格も、一年で同スペックが半値ぐらいにまで落ちています。

最近は、チューナー単体で、ちょっと面白い機能を搭載しているものも出てきました。

●インターネット機能を搭載していないAQUOSでも、インターネット動画が楽しめる「AQUOSネットチューナー」を発売
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/100922-b.html

●外付けUSBハードディスク録画やワンセグ録画に対応した高機能デジタルハイビジョンチューナー「レグザチューナー」の発売について
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2010_03/pr_j1801.htm

●ガラポン、ワンセグ7chを24時間録画する「ガラポンTV初号機」 − iPhone/iPad視聴も可能
http://www.phileweb.com/news/d-av/201009/21/26874.html
http://garapon.tv/garapontv.html


私自身、確かに以前よりテレビを観る時間は減ったものの、「ゲゲゲの女房」とか観ているし、決してテレビを全く見なくなった訳じゃありません。
最近はドキュメンタリー番組とか、世の中の実情を紹介したものの方が見ますね。
やはり「今」という時代を知るには、ドキュメンタリー番組が一番です。
また、地方局製作番組も好きです。
なにせ、自分が住んでいる地域の優良情報を教えてくれるのですから(すぐに自分にとってメリットになる)。
そういったものは、ブルーレイディスクレコーダーではなく、パソコンにUSBワンセグチューナーを取り付け、そのチューナーに家のテレビ用ケーブルを直結させて録画しています。
ワンセグは視聴する場所によって、うまく映らないことがありますが、ケーブルから直接取り込んでいるので、そういったロスはありません。
インターネット上のテレビ番組表をクリックするだけで予約できるし、録画した動画の容量は軽いので便利です。

人それぞれ、映像ソース、テレビ番組との付き合い方は違うと思いますが、優良コンテンツを求めているのは間違いありません。
これからも、良い番組が我々視聴者に届くのを楽しみにしています。

Posted by kanzaki at 2010年09月23日 18:59