2010年10月07日

胃潰瘍の治療にはピロリ菌の除菌治療が大事

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もの凄く久しぶりにタリーズへ寄りました。
季節限定「ナッティキャラメルラテ」を飲みました。
表面のアワアワ感の心地良さと、ごく稀に感じるウォールナッツの粒の食感の組み合わせがいいですね。
甘さは予想より控えめなので、男の私でも違和感なく楽しめました。
それにしても、スタバやタリーズみたいな場所に入ると、つくづくアウェイ感を感じます。
場違いなところに来てしまったと思うのです。
周りを見ると、オシャレな女性ばかり。
カメラでモデルを撮影するときは何とも思わないのですが、こういう場所ですと気恥かしさが先に出ます。

※※※

胃潰瘍の治療のため、大きめの総合病院へ行きました。
医学協会で紹介状を書いてもらった先が、この病院だったからです。
そういや、大きな総合病院なんて行くの、本当に久しぶりです。
いつも小さな町医者ばかりですから。

大きい病院は、朝の9時になる前から患者さんが沢山いました。
殆どが年配の方達でした。

総合受付で手続きをした後、病院内のマップとレシート状の受付票を持って内科へ行きました。
既に医学協会で胃カメラによる検査が済んでいたので、今回は特に検査等は無く、先生から今後の治療方法について説明だけありました。

胃潰瘍の治療は、毎日薬を飲むことで行ないます。
幸い、入院や手術は無かったのですが、相当深い胃潰瘍だったらしく、もうすぐで貫通・出血するところだったらしい。
自覚症状が無かったので、そんなにまでなっているとは思いもよりませんでした。

薬は大きく分けて二種類。

(1)最初の一週間は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍におけるヘリコバクターピロリ菌の除菌に用いる薬を服用。

(2)その後、28日間は、胃酸を強く抑える薬と胃の粘膜の保護・修復に用いる薬を服用。

これらを飲んだ後、回復状態を胃カメラ等でチェックするそうです。
(1)はタケプロンカプセル、アモリンカプセル、クラリス錠を服用、(2)はランソプラゾールOD錠、ムコスタ錠を服用します。
どれも錠剤やカプセルですので、治療自体はそんなに面倒ではありません。
食後に飲めばよいだけです。
グーグルカレンダーに、服用時間になるとiPhoneへ「薬を飲む時間!!」と書いたメールが送信されるように設定しておいたので、飲み忘れは無いでしょう。

ちなみに、病院での診療費は1,420円、薬剤の費用は3,540円でした。
約5,000円かあ・・・かなり掛かりましたねえ。
次回は胃カメラ等による検査もありますし、もしかしたら薬を引き続き服用しないといけないかもしれません。
更にお金が掛かるわけでして。
健康を害すると、こういうところでもダメージを受けますね。
フリーのカメラマンでもありますが、会社員もやっていますから、それでもまだ治療費の負担は少ない方なんでしょうけれどね。
けれど何事も健康が大前提ですし、ここはしっかりと完治させてしまおうと思います。

※※※

●ピロリ菌とは?

さて上記にて、「ヘリコバクターピロリ菌の除菌」という言葉を使いました。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の方にとって、このキーワードは重要です。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の方にとって、このキーワードは重要です。
大切なことですから二回言いました。

ピロリ菌とは、胃の粘膜に生息している細菌です。
胃の中に長く住み、胃の粘膜に炎症(胃炎)を起こすことによって、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の発症、再発を引き起こす主な原因となっています。

昔は治療によって一旦は潰瘍が治っても、薬を減らしたり、中止をすると、多くの人は潰瘍が再発していました。
その再発率は、何と70%〜80%。
ですから以前は、ずっと薬を飲み続けなければいけませんでした。

しかし、ピロリ菌の除菌治療を行い、胃の中からピロリ菌がいなくなれば、薬をやめてもその多くは再発しなくなるのです。


●ピロリ菌の除菌治療

除菌のため、抗生物質2種類と酸分泌抑制薬1種類の3錠を1日2回(朝・夕)、7日間続けて服用します。

副作用として、軟便や下痢が20〜30%、味覚異常・舌炎・口内炎が5〜15%程度、皮疹が2〜5%程度出現します。
軽い症状であれば最後まで頑張って服用し続けてくださいと先生から言われました。
それらの症状の多くは、薬を飲み終えれば改善するそうです。
ただし、発熱や腹痛を伴なう酷い下痢や血便、全身に広がるような酷い皮疹があれば服用を中止して病院へ連絡してくれとの事。


●除菌判定

ちゃんと除菌されたかどうかは除菌治療終了後、1〜3か月の時点で行うそうです。
通常は、尿素吸気試験という簡便な方法で行ないます。

※尿素呼気試験法とは?|健康な胃を取り戻そう|大塚製薬
http://www.otsuka.co.jp/disease/pylori/urea1.html

現在、除菌成功率は約80%とかなり高い率です!!
残り20%の方が除菌が不成功になってしまいますが、再除菌(2次除菌)の方法もあるそうなので、心配はありません。
潰瘍は再発が怖いのですが、私はこの説明を聞いて、安心しました。


●除菌後の問題

除菌に成功すれば薬の服用をやめても潰瘍の再発は殆どありません。
しかし、ごくまれに再発があります(胃潰瘍で2〜3%、十二指腸潰瘍で1%以下)。
除菌後、逆流性食道炎が新たに発症することがあり、薬の服用が必要になることがあります。
潰瘍以外の疾患が起こることもあるので、今後も定期的な内視鏡検査をお勧めするそうです。

以前に比べ、「ピロリ菌」という存在をやっつけることで、直しやすい病気のようです。
また、説明をしてくれた先生は、とても安心してお任せできるような信頼感を感じられる人でした。
完治できるような気がします。

そして、もう二度と潰瘍を作らないようなストレスの少ない環境、若しくは強い精神がとても大切なんだろうなあと思いました。

Posted by kanzaki at 2010年10月07日 20:23