”逢魔が刻(おうまがとき)”と云う言葉があります。
昼と夜の境の夕方と明け方の事で、この時間帯に妖怪はこの世に出入するとされています。
ちなみに妖怪は時間的な境界だけでなく、物理的な境界にも出現します。
神の間・納戸・便所・軒・門・神社・寺・辻・橋・峠・村境などは、そうした境界の主要なものであって、これらの境界は物理的・社会的境界のみならず,神や妖怪の棲む他界との境界とも考えられていました。
やはりこの時間帯の異質な雰囲気は、昔の人も感じ取っていたみたいですね。
●神崎のナナメ読み: 17時〜19時って不思議な時間帯ですよね
http://kanzaki.sub.jp/archives/000580.html
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先月の日曜、テレビCMの撮影にクライアントとして立ち会いました。
本日、その日曜出勤をした分の代休をとって、病院をハシゴしてきました。
「病気」って自覚症状が無かったり、一生治る事が無いと分かりますと、虚無感に似た感情になります。
待合室で待っている間も、先生から話しを聞いている間も、なんだかボーっとしています。
言葉が右から左へ流れていくのです。
そのくせ、待合室で待っている間、壁に張ってある掲示物に視線が行き、一つ一つを細かくチェックしてしまいます。
自分にあまり関係の無い内容だから、かえって読めるのかもしれません。
例えば、下記のような内容をA4版コピー用紙に印刷したものが張られています。
「○月○日の○○先生の診察は休診です。代わりに、○○先生が対応します」
「禁煙の治療は患者が殺到しているので、新規受付をしばらく中止します」
「領収証の他、診療明細書を無料で作成しますが、必要ない方は申し出てください」
「○○科を診察される方は、迅速に診断をする為、窓口で一声かけてください」
「土曜日昼12時を過ぎて受付をされた場合、早朝深夜割増料金(正確な言葉は失念)をいただきます」
その他、どこかの医療メーカー、薬メーカーが作成した医療の豆知識ポスター等も張ってあります。
本日、病院を二軒ハシゴしたのですが、どちらの病院も掲示物がたくさん張ってありました。
壁という壁が、全て掲示板として使われています。
それらを見て感じたことがあります。
●張り方がカオス過ぎる!!
病院からのお知らせ関係は、殆どA4版コピー用紙の大きさです。
文字も大きく、誰にでもなるべく理解しやすいように書かれています。
しかし如何せん、張ってある枚数が多過ぎです。
人の背丈より高い場所から、しゃがまないと読めない場所まで張り尽くされています
また、それらが一つの壁の中にバラバラに張られており、視線を一定にして読むことが出来ません。
視線をあちこち飛ばしながら読むので、時間がかかりますし、理解がしにくいです。
下記のような重要度が違う掲示物が、同じ壁の中で混ざり合って掲示されています。
・この病院で診察する場合のルールや定義(診察カードを機械に読み込ませて受診票を発行し、指定された場所で待つこと等)
・諸事情によって、一定期間だけ変更したルールの内容(先生の休診等)
・医療の豆知識(ウガイの推奨、禁煙のメリット等)
せめて、同じ重要度別に掲示をしてもらいたいものです。
張り方も、無理のない視線の移動で読めるようにして欲しいです。
私は書籍を読むのが速い方なのですが、それには条件があり、文字の並び方が一定で、視線の移動が最小限ですむ事が必要です。
文字を主体とする小説やビジネス書等は、一ページに書かれてある文字の行・列が一定です。
ですので文字の数が多くても、リズムが変調しないので問題ありません。
しかし雑誌等は、一ページの中にたくさんの内容がレイアウトされています。
一つ一つの枠の中に、文字と写真が詰まっており、そういったものが複数集まって、一ページとして成り立っています。
枠の大きさがマチマチですし、色使いが枠によってバラバラ。
目はチカチカするし、視線の移動は定まらないので、なかなか頭に入ってきません。
掲示物も同じだと思うのです。
重要度別に張って、尚且つ、なるべく無理な視線移動をしなくても良いように考慮すべきだと思います。
私自身、事務所内や廊下等に掲示物を張る際、上記のような事を意識しています。
注)今回の記事は「貼る」を「張る」と表記しています。
常用漢字の制限で、新聞やテレビ等では「張る」に統一されているからです。
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