色んな人に聞いたところ、取材したい対象というのは有名な人、店、モノらしい。
そして、そういうものを取材している事で、自分自身も有名になりたいらしい。
うーん。物書きになって有名になったり、お金持ちになったりしたいという考えが私には理解できません。
書いたことで十分に満足できるからです。
自分が取材したことで、その取材を受けた人が有名になったり、幸せになってくれるならば嬉しいけれど、対価は求めようとは思いません。
有名な人、有名な店のオーナー、有名なモノを作っている人達というのは、自信もあるし、話し慣れているから、色々なエピソードを教えてくれます。
だから、記事の内容も充実しやすいものです。
そういう楽なシチュエーションの中で取材をしているせいなのか、とあるメディア(敢えて特定の名前は伏せます)は、随分と稚拙な出来栄えだなあと感じます。
こちらは広告費を出している側なのだし、個人のサイトで感想を漏らしたっていいだろう・・・。
私が取材したいのは「普通の人」だったりします。
「普通」と書きましたが、人それぞれ色んな事を経験して人生を歩んできたのだから、本当は「普通」ではありません。
本人は「普通」だと思っているかもしれないけれど、親身に話しを聞けば、とても魅力的なエピソードが沢山あるものです。
例えば、おばあちゃんの手のひらを見てやってください。
その荒れて傷んだ手のひらが、多くの事を語っているのですから。
魅力的なものを引き出してあげる能力こそ、プロの「取材力」だと思うのですが、日々の仕事にてんてこ舞いになってしまうと、取材内容もテンプレート的なやり方になってしまうようです(そもそも、普通の人達を取材しなくなっていますね)。
インターネット通信網とパソコン等の電子機器があれば、誰でも簡単に情報発信が出来る世の中です。
商売さえ考えなければ、普通だけれど普通じゃない、魅力的な情報が増えていくことでしょう。
今はまだ、ネットのヘビーユーザー及び有名人が、情報発信の中心だけれど、この過渡期を過ぎれば、普通の人による素敵な情報がネット上をたくさん飛び交うような気がします。
最近、そういう感じで良いなあと思ったブログは、フリーアナウンサーの伊勢みずほさんのブログです。
動物愛護に力を入れている方です。
対価を伴う仕事としての取材じゃなくても、オフの日にも保健所へ行き、捨てられた犬・猫の現状を取材しています。
●今日も。。。|伊勢みずほオフィシャルブログ
http://ameblo.jp/isemizufo/entry-10795754150.html
最近のブログを見ますと、そういった地道な活動に賛同してくれる方も増えているようです。
ペット市場が盛況な現在ですが、保健所へ連れてこられた犬・猫の実態というものをオフの日にも自分の足で取材するのは凄いと思いました。
なかなか、そういう実態を我々一般人が知る機会ってないですから、とても貴重な取材です。
ブログ等を使って色んな人が、大手メディアでは取り上げない内容を伝えるという風土が、じきに日本でも育つことでしょう(今、日本ではブログというと、インターネットを使った個人の日記という感じです)。
今から楽しみでもあり、自分自身も頑張らねばと思います。
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