2011年02月21日

ICレコーダー(ボイスレコーダー)を買いました〜三洋電機Xacti SOUND RECORDER ICR-PS401RM(W) [ホワイト]のレビュー【2】

前回の続きです。

●前回の記事: ICレコーダー(ボイスレコーダー)を買いました〜三洋電機Xacti SOUND RECORDER ICR-PS401RM(W) [ホワイト]のレビュー【1】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002288.html

前回は、ICレコーダー全般について書きました。
今回は、私が新しく購入した「ICR-PS401RM」について書きたいと思います。

●ICR-PS401RM:トップ | ICレコーダー | 三洋電機
http://jp.sanyo.com/icr/lineup/ps401rm/index.html

現在、価格.COMのICレコーダーの部門で、売れ筋ランキング一位、注目ランキング一位の人気商品です。

●価格.com - ICレコーダー | 製品情報、価格比較、通販
http://kakaku.com/kaden/ic-recorder/

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●本体の質感:
ボディはプラスチック。
私が購入したホワイトは、よく見るとラメが少し入ったキラキラした白色です。
携帯電話のホワイトのボディでよく見かける質感です。
ですから高級感というものは感じられませんが、軽量ですし、値段が安いのですから気軽に扱えます。
非常にコンパクトですので、携帯電話と一緒に持ち歩いても邪魔になりません。
MP3音楽ファイルを入れられるので、ポータブル音楽プレーヤーとして気軽に持ち歩けます。
ICR-PS401RMは、カラーバリエーションとして「ホワイト」「ピンク」の二種類があります。
本当はブラックが欲しかったのですが、残念ながらありません。
同梱されているヘッドフォンなのですが、銀と黒のツートンの無骨なものでした。
本体のファニーさと裏腹すぎるので、私は白色のシンプルなヘッドフォンを別途用意して使っています。


●ボタン類の印象:
iPhone等のタッチパネルによる操作も良いのですが、ICR-PS401RMの至るところにある物理的なボタンを押すというのも悪くはありません。
タッチパネルと違い、自分が操作したい機能のボタンを直接押せば、すぐに機能が作動するからです。
各ボタンのクリック感が非常に秀逸です。
特に表面のリング十字キーは使いやすいです。
また、再生中にその十字キーの中心にある決定ボタンを押すと、3秒ほど再生がバックするのは聞き逃しがあった際に重宝します。

少し残念なのは、電源ボタンの位置でしょうか。
側面と裏面のつなぎ目を斜めに削り、そこに生まれた面に、スライド式の電源ボタンがあります。
本体を握った状態のまま電源のオンオフは難しく、手の中でクルッと本体を裏返して電源ボタンをスライドさせるような感じになります。
まあ慣れてくれば、裏返さなくても操作できるかもしれません。
右利きの人が右手で握った場合、親指で容易に押せる正面向かって右側面にある各種ボタンというのは「特等席」とも言えます。
この部分に電源ボタン、録音ボタン、停止ボタンを設置しているICレコーダーも多いです。
ICR-PS401RMはその部分に、再生スピードボタン、ABリピートボタン、消去ボタンを設置しました。
再生スピードボタンは、50%から200%まで調整が可能です。
単に早くなるだけではなく、極力音程が自然な感じに再生されます。
録音した会話が早口でも、スピードを遅くして聞き取ることができました。
音声から文章に起こす際、非常に助かります(滅多に使いませんが)。
再生中の音声のA地点〜B地点を指定し、繰り返し再生なんてのもできます。
これらにより、語学学習には使いやすいかも。

しかし私の場合、語学学習用途には使いませんので、この特等席である側面は、王道的に録音ボタン、停止ボタン、電源ボタンを設置してもらった方が、直感的にどんどん録音できて良かったかも。
ICR-PS401RMの場合、本体がコンパクトですし、親指の届く正面に、録音ボタンと停止ボタンを大きく設けていますので、これはこれでアリだと思います。


●音の質:
音の質は、マイクの品質に左右される事が大きいかと思います。
しかし追求し過ぎると、右と左の音を拾うマイクが、異常にデカくなります。
まるで、髭剃り器のような感じになります。
それでは流石に持ち歩きに不便、
ICR-PS401RMのマイクは大きありませんが、音質に不満はありません。
取材用ならば、全く問題ありません。
適当にその辺に置いて録音しても、かなりの音を拾ってくれて助かりました。

また、低価格帯のICレコーダーは大抵、MP3と呼ばれる圧縮音源でしか録音できません。
圧縮音源と言えども、音質を上げてあげれば、普通の人には区別がつかないと思います。
けれど、たまには超高音質で録音したい時もあります。

ICR-PS401RMは低価格ながら、上位機種のように「リニアPCM形式」と呼ばれる圧縮をしない録音も可能です。
圧縮しないという事は、それだけファイルも大きくなってしまうのですが、4Gも内蔵メモリがありますから、全く心配ありません。
大切な要件や、抑揚まで細かく録音したい音楽を記録する際に使います。
用途に合わせて録音を切り替えられるのはありがたいです。


●録音の設定:
後で再生して聞き直す事を考えると、なるべく良い音質で録音したいものです。
しかし買って早々に、その現場のシチュエーションに合わせた音質設定なんて、普通は出来ません。
ICR-PS401RMは、まるでデジタル一眼レフカメラの上位機種のように、録音の際の細かい設定が出来ます。
その辺はマニアックな話しになるので、神ナナでは割愛します。

最近のデジタルカメラは、「シーンモード」と言う機能があります。
撮影したいシチュエーション・・・例えば「夜景」「接写」「風景」「人物」「花火」等にすれば、それに最適な撮影設定をカメラが自動的にやってくれます。

それと同じように、このICR-PS401RMにも「口述」「会議」「音楽」といったシーン別の設定が最初から登録されています。
とりあえず、自分がこれから録音するシチュエーションに似たものを選べば、なんとかなります。
あんまり難しく考えなくても大丈夫。
「口述」「会議」「音楽」それぞれは、更にユーザーの好みに合わせて初期設定から細かく設定変更が可能です。
それらとは別に「お気に入り設定」を三つ登録出来ますので、慣れてきたら使ってみると良いでしょう。
何事もトライアンドエラーです。
ちなみに私は、お気に入り設定の一つに、「ラジオの録音用に適していると思われる設定」を登録しています。

何気に嬉しくて日常から便利だと思ったのは、「ごみ箱機能」。
録音したファイルを削除したら、普通は二度と復活しないのですが、このICレコーダーは削除を実行すると、一旦はゴミ箱フォルダへファイルが移動します。
この機能、パソコンでもおなじみですよね。
普通は一発で機能が働くのが便利だけれど、削除に関しては、こういうワンクッションを置いたほうが絶対に良いと思います。


●嬉しかった機能(ラジオの録音):
多機能なICレコーダーなのですが、私がICR-PS401RMを買って一番嬉しかったのは、「タイマー録音機能」と「ライン入力」です。

タイマー録音機能のおかげで、指定した日時・時刻に自動録音ができます。
一回、毎日、曜日指定の3パターンから設定でき、曜日指定では月〜金、火・木などのこまかな設定が可能です。
携帯電話のめざまし時計機能みたいな感じで設定します。
設定は一つだけですが、今まで使用していたICレコーダーには無かったので嬉しいです。

また、このICR-PS401RMには、標準的なオーディオケーブル(3.5φ、ステレオミニ、抵抗なし)が付いています。
通常は本体のマイクで録音するのですが、オーディオケーブル経由で別のオーディオ等の音を録音することも可能です。

この二つを組み合わせると「ラジオを録音」できるのです!
これが本当に嬉しいのです。
昔は、カセットテープレコーダーに、ラジオ番組をタイマー録音できるものがありました。
しかし最近のラジオはシンプルなので、ラジオの録音機能はありません。

私は、フリーアナウンサーの伊勢みずほさんが毎週出演しているラジオ番組が、どうしても聞きたかったのです。
しかし平日の午前中ですから、会社員の私には聞けません。

●BSNラジオ「近藤丈靖の独占!ごきげんアワー」
http://www.ohbsn.com/gokigen/

このICレコーダーをラジオに、オーディオケーブル経由で接続し、出勤前にラジオの電源をオンにしておきます。
指定した時間になりますと、ICレコーダーが自動的に起動し、ラジオ番組を録音してくれるのです。
この場合、ラジオの電源はつけっぱなしにしておかなければいけないのですが、オーディオケーブルに接続しているので音は漏れませんし、ラジオの電気量なんてたかが知れています。
3時間の長時間番組も、ICレコーダーならば余裕です。
聴く際は、ICレコーダーにヘッドフォンを接続し、何か作業をしながら聴いております(通勤時間も聴いています)。

ICレコーダーの中には、ラジオ受信機能の付いているものもありますが、総じて値段が高い割に、肝心の録音・再生機能が貧弱だったりします。
週に一回だけのラジオ録音ですから、これで十分ですよ。

以上、一週間ほど使用して思ったことを書きました。
以前使用していた3万円もするICレコーダーより多機能ですし、音質等にも不満がありません。
また少し時間が過ぎたら、別の使い方、思うところも出てくると思います。
その際は、改めて書きますね。

Posted by kanzaki at 2011年02月21日 22:36