2011年03月04日

江戸しぐさ「有り難うしぐさ」〜「ありがとう」という言葉が一番好きです

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「にいがたフィッシングショー2011」で展示されていたリール。
特別割引価格でも、一つ75,000円ぐらいします!
取り扱ってみると、空気のように軽い動きに感動しましたよ。
カメラの世界は金食い虫だと思っていましたが、釣りの世界も凄いですよね。
ロッド一本で20万円以上するものとか、ザラにありました。

「ありがとうございます」という言葉が好きです。
言われて嫌な人はいませんよね。
私もそうです。

この言葉自身も好きですが、それを言う際の仕草も好きです。
笑顔いっぱいの表情で言われると、私は幸せになれます。
また、深々と頭を下げ静かに言われると、こちらの心も落ち着きます。

そういう言葉と振る舞いを受けますと、「ああ、この人の為に一生懸命やって良かったなあ」と思うのです。
この歳になると、お金では私は動きません。
感謝の言葉が、一番の報酬だと思っています。
綺麗事だと言う人もいるだろうけれど、だって綺麗な方がいいじゃないですか。

今回も、少し「江戸しぐさ」のお話しをしましょう。
江戸しぐさに「有り難うしぐさ」というものがあります。

「ありがとう」は元々、「有り難い」と言う言葉から来ています。
これは「めったにあり得ない」という意味です。

万物を動かす、見えない大いなる力。
我々はその中で生かされており、その事に感謝をこめて「ありがとう」と言うのです。
見える関係だけではなく、見えない関係も含めての感謝なのです。

昔の人には、色んなものが見えていたのですね。
そう感じる事が、心の穏やかさを生むのでしょう。

例え短い時間であっても、自分の為に何かをしてくださった見ず知らずの人に対して、きちんと「ありがとうございます」と言える人が好きです。
「見えない関係」が築かれた事に対して、言葉と態度という「見えるもの」で返すのです。

お金を払えばふんぞり返っていたって良い・・・そんな考えはいけないのです。
立場が偉くなったら、下の者達に横柄になっても良い・・・そんな考えもいけないのです。
むしろ、自分の方が関係的に立場が上になったら、尚の事、謙虚に振舞うべきだと思います。

謙虚に振舞うと書きましたが、行動で示すのはなかなか難しいものです。
多くを語れる雄弁者である必要はありません。
「ありがとうございます」と素直に言う。
たったこれだけの短い言葉で良いから、相手に伝えてください。
日本には「空気を読む」とか「行間を読む」という言葉があります。
「言わなくても分かるだろう」とも考えがちですが、ここは一つ、ちゃんと口にしましょうよ。

言わないと、かえって相手の細かい仕草や態度から、自分に対する好意度というものをはかろうとします。
心理学者じゃなくても、相手の口調や目線等で、自分に対しての好意度は分かってしまいますよね。
顔の表情から読み取れない場合は、足を見てください。
足の仕草は、顔と同じぐらい、心理が働いています。
最も分かりやすいのは、足のつま先が向いている方向です。
相手の足のつま先が、自分の方向を向いていれば、相手は自分のことを悪くは思っていません。
けれど、もしつま先が別の方向を向いていたら、あなたを良く思っていないあらわれです。
(元ネタは、犯罪心理学で犯人を捕まえるテレビドラマ「ホンボシ」です)

私自身も、この言葉を意識的に使い、世の中に対して横柄にならないようにしたいと思います。

Posted by kanzaki at 2011年03月04日 23:30