2011年03月28日

パソコンを無料もしくは格安で廃棄処分する方法〜パソコンを廃棄処分する際は、ハードディスクを完全消去しましょう〜ソフトは「HDDまるごと抹消」、処分はパソコン廃棄.comがオススメ

皆さんは今回の震災を通し、生きる事について考えたり、家族や友人と語り合ったのではないでしょうか。
私もその一人です。

部屋を見渡したら、殆どが無くても生きていけるモノばかりと気づきました。
連休中は、不要なモノの処分をしていました。
部屋はすっきりとして、生きる活力が蘇ってきました。

処分に困ったのは「古いパソコン」です。
11年ぐらい前に購入したノートパソコンが、まだ残っていました。
改造しまくっているので、普通の人ならばこれで十分というスペックです。
今の私には不要ですから処分することにしました。

パソコンを廃棄処分する場合、必ずハードディスクの中のデータを「完全消去」しましょう。
なぜならパソコンは、プライベートなデータの塊だからです。

(リカバリやフォーマットをしても、データは消えません)

大手が製造販売している所謂「メーカー製のパソコン」は、工場から出荷した時の状態へ戻すCD-ROM(DVD-ROM)が付いてきます。
一般には「リカパリソフト」と言いますが、メーカーによって呼び名が違ったりします。
そのCDをパソコンへ読み込ませると、「表面上」は買ったばかりの状態へ戻ります。

最近ですとCDを添付せず、パソコンの中に入っているアプリケーションを用い、DVD-Rへデータを焼くことで、リカバリソフトを作成する方式を採用しているメーカーもあります。

他にも、外付けのハードディスクやSDカード、USBメモリ等をフォーマット(初期化)する事により、今までのデータを消去した事はありませんか?

上記のように、リカバリやフォーマットをしても、実は今までのデータは消えてはいないのです!

これを本に例えてみましょう。
本には沢山の文章が書かれています。
単純にパラパラとめくっていっても、自分が探したい事がどこに書かれているかを調べるのは大変です。
目次を見ますと、自分が調べたい事のおおよその場所を探すことが出来ますよね?
リカバリやフォーマットは、その「目次」を消去するものだと思ってください。
つまり、何百ページもその後に続く本文は、そのまま残っているのです!

通常は、その目次を消去する事で、本文を読むことは出来ません。
しかし世の中には、目次を復活させる事ができるソフトがあるのです。
そのソフトを使えば、ハードディスクの中にある個人情報を丸ごと盗む事が出来てしまうのです。

目次を消去しただけで、パソコンを中古ショップに売ったり、廃棄処分する人が多いです。
自分の手を離れた後、自分の知らないところで、個人情報が漏れていたりしたら怖いですよね。
もしこれが企業のパソコンだった場合、顧客情報が流出する事により、大事件へ発展することもありえるのです。

(パソコンのデータを完全消去する方法)

方法はいろいろと考えられますが、一番のオススメは、「データ消去ソフト」を使うことです。
パソコンを分解しなくても、ソフトを起動させて指示に従えば、自動的にハードディスク内の「目次」だけではなく「本文」も抹消してくれます。

多くの「データ消去ソフト」は、ハードディスクの中に全部、0(ゼロ)や乱数を何回も書きこんでしまう事で、元のデータを抹消します。

書き込み方法にも様々な形式がありますが、「米国国家安全保障局方式(NSA)」という消去方式が最もベストだと思います。
これは「乱数書き込み」→「乱数書き込み」→「ゼロクリア」を行います。
何も意味を持たない数字を何度も書きなぐり、更にハードディスク全体にO(ゼロ)を書きこんでしまうのです。
これによって、元々あったデータを復元することは不可能になります。
これで重要なデータの流出を阻止できます。

(データ消去ソフトはどれが良いか?)

フリーウェア(無料のソフト)も沢山あります。
私も幾つか使ったことがあります。
パソコンとの相性によっては、ちゃんと動いてくれないものも多いです。
動いたとしても、LinuxやDOSといったWindowsとは違うOS上で動くものが多いので、それなりに知識が必要です。

私は、有料の「データ消去ソフト」を購入されるのお勧めします。

●データ消去ソフトの選び方 - [パソコンソフト] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/4412/

上記に有名どころのデータ消去ソフトが紹介されています。
殆どが5,000円から10,000円以上します。
重要なソフトですから、それに見合った値段だと思いますが、やはりちょっと高い。
その中で一つだけ、1,980円という破格の値段のソフトがあります。

●HDDまるごと抹消「ウルトラハードディスク抹消」 - SoftBank SELECTION(ソフトバンクセレクション)
http://sw.sb-selection.jp/products/SBSUR40010.html

hddmarugoto01.jpg

私はこれを買いました。
私が今まで使用していたフリーソフトですと、今回消去したいパソコン上では動かなかったからです。
早速、Amazonで購入して、箱の中に入っていたCD-ROMをパソコンで起動させたところ、あっさりと認識して消去する事ができました。

(「HDDまるごと抹消」の使い方)

●注意すること:

基本的に、画面に従っていけばデータ消去をやってくれます。
何も難しくありません。
唯一の注意点は、このソフトの入っているCD-ROMから起動させる設定のみです。
通常、パソコンは最初にハードディスクのデータを読み込んで起動しようとします。
今回はCD-ROMから起動させるので、パソコンが起動する優先順位を「ハードディスク」から「CD-ROM(DVD-ROM)ドライブ」に変更します。
これは「BIOS(バイオス)」の設定画面で変更します。
BIOSの変更をする方法は、パソコンによって異なります。
大抵は、パソコンの電源を入れて起動した際、「F2」キーを連打する事でBIOS画面が表示されます。

hdder01.JPG

上記は、別のパソコンのBIOS設定画面です。
「Boot(起動)」の設定変更画面へ、「←」「→」キーで移動。
優先順位が上から「Hard Drive」「CD-ROM Drive」の順番になっていると思います。
その場合、「-」「+」キーで順位を入れ替えます。
上記の画面のように「CD-ROM Drive」を一番上にすることで、CD-ROMドライブに挿入したデータ消去ソフトを起動することが出来ます。
その後「Exit」へ「←」「→」キーで移動し、画面にしたがってO.Kをしてやると終了。


●操作方法:

詳細は、公式サイトにあるマニュアルをダウンロードしてください。

操作はいたって簡単です。
パソコンにCD-ROMを挿入して、パソコンを再起動させます。
通常はWindowsが起動するのですが、「HDDまるごと抹消」の起動画面が表示されます。

hdder00.JPG

スペースキーを押して行き、最後に同意する為に「Y」を押すと確認画面が表示されるので「E」を押します。。
するとMenu画面が表示されます。

ソフトが、パソコン内のハードディスクを認識し、画面に表示します。
USBケーブルで接続されたハードディスクも認識される事があります。
私のパソコンで試したところ、認識しました。
このソフトは、認識したハードディスクを全てデータ消去します。
認識されたハードディスクのうち、消去するものとしないものを選択することは出来ません。
消去したくないものは、物理的に外しておく必要があります。

後は、データの消去方法を「↑」「↓」で選択し、「Enter」キー・「Y」キーを押すと消去開始です。
データの消去方法は二種類ありますが、「NSA消去」を選びましょう。
冒頭で説明した「米国国家安全保障局方式(NSA)」という消去方式の事です。

hdder02.JPG

hdder03.JPG

80Gのハードディスクを約5時間かけて消去します。

hdder00vaio.JPG

時間はかかりますが、完璧にデータを抹消してくれますので、情報漏洩がありません。
後は、CDを抜いて電源を切って終了。

hdder04.JPG

電源を再び入れても、上記のようにOSもアプリもデータもありません。
これで廃棄処分に出しても安心です。

(パソコンをどう廃棄処分するか?)

パソコンは、燃えないゴミや粗大ゴミとして処分できません。
最近のパソコンは、買ったときにリサイクル料も一緒に払っているので、メーカーへ送れば処分してもらえます。

私のパソコンは11年前と、とても古いので、リサイクル料を別途払う必要があります。
勿体無いので、処分料も送料も無料の会社へ依頼しました。

●パソコン廃棄.com〜送料無料でパソコン回収・パソコンを捨てる方法
http://www.pc819.com/

3月31日まで、着払いでパソコンを送ることが出来ます。
勿論、廃棄にかかる処分料は無料です。
リサイクルするからです。

この会社へ送りますと、パソコンのハードディスクに入っているデータ等を消去してくれます。
自らパソコン消去ソフトを使ってデータを抹消しなくても良いのです。
しかし私はやはり、自分の手でデータ消去を出来るならば、自分でやった方が良いと思います。

知人が勧めてくれた会社は「パソコンファーム」でした。
こちらも、ハードディスクのデータ消去を行ってくれます。

●不用品回収・パソコン廃棄・パソコン処分・無料処分のパソコンファーム
http://www.highbridge-computer.jp/recycle/

以上です。
こうやって振り返ってみるに、パソコンは簡単に捨てられる機械ではないことが分かります。
そういう面から考えても、むやみに買い漁らず、慎重に検討してパソコンを購入するべきだと私は思います。
「勿体無い」という言葉は、モノを捨てる時にではなく、新しくモノを買うときにこそ意識すべきなんでしょうね。

Posted by kanzaki at 2011年03月28日 23:03