新聞を読んでいたら「数値の独り歩きに注意」なんていうタイトルのコラムが、私の目に入りました。
原発事故に関連した内容かと思ったのですが、それは「食品成分表の活用」についてでした。
●日本食品標準成分表 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%A3%9F%E5%93%81%E6%A8%99%E6%BA%96%E6%88%90%E5%88%86%E8%A1%A8
日本食品標準成分表(にほんしょくひんひょうじゅんせいぶんひょう)は、文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会が調査して公表している日常的な食品の成分に関するデータである。略して食品成分表とも称される。
学校や病院などの給食業務で栄養素を計算する上で重要な資料のひとつである。食品可食部100g当たりの食品成分の含量などが示されている。一般的な健康食品等における「○○何個(何グラム)分」との成分表示はこの表を参考に算出されている。
栄養成分表は、糖尿病の治療、ダイエット、学校給食などの栄養管理に必要な一冊です。
分厚い一冊に収載されている食品数は1878品。
その栄養成分の項目は50にも上ります。
食物を学ぶ教材として、価値と実用性が高いものとなっています。
コラムを書いた方の警告は、
「利用するとき、数値だけが独り歩きする危険があるので注意して欲しい」
ということでした。
野菜にはビタミンCが多いですが、加熱してしまうと失われてしまいます。
コレステロールが多い食品は嫌われますが、食事の影響はせいぜいその3割程度だそうです。
成分表に記載されている数値にとらわれ、なかなか理解してもらえないものだそうです。
そういった事を理解した上で食生活に活用したいものです。
※
「ただちに影響はないと認識している」なんていう曖昧な日本語より、数値の方が明快です。
明快ではありますが、その数値がどういう形で導きだされたのかをよく注意して見ないといけません。
特に統計というのは、数値のマジックの宝庫です。
例えば、年収300万円の人が9人いても、その他にたった一人だけ年収1億円の人がいると、平均年収は1,270万円にもなります。
平均だけ見ると、みんな裕福な集団だと勘違いされてしまいます。
調査対象の母集団の選定基準をよく注意して見ないと、似たような錯覚に陥ります。
文系の私には、数値の羅列を簡単に理解する事は出来ません。
それを解説してくれる人が必要になります。
ニュースに取り上げられる数値の解説は、新聞記事で理解することが多いです。
多くの人に読んでもらっている新聞は、専門的な事を誰にでも分かるように努力して書いているからです。
ただし、その数値の解釈は、新聞によってマチマチだったりする事があります。
その為にも、複数の新聞を読み比べるのが良いのです。
個人で複数を定期購読は大変ですから、会社や図書館を利用してみるのも良いと思いますよ。
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