2011年05月19日

電動アシスト自転車による事故が増加しています

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冊子「JAFMate」に、電動アシスト自転車の事故増加の事が書かれていました。

電動アシスト自転車は、乗り手の負担が軽減されている乗り物の事です。
バッテリー駆動のモーターが、ペダルでこぐ力を補助します。
上り坂や向かい風などでも、苦もなくペダルをこいで進むことが出来ます。

今では、原付バイクより電動アシスト自転車の方が、販売台数が上回っています。
便利な乗り物ですが、その特徴を十分に理解したうえで乗らないと、思わぬ危険に遭遇するかもしれません。

●危険1.急発進:
アシスト力を考えず、普通の自転車をこぎ出すように踏み込んだら、急発進してしまった。
後ろにひっくり返ってしまいそうになった。

●危険2.信号待ち:
信号待ちの時、ペダルに足を乗せていると、予期せぬアシスト力が発生して前へ出てしまう。
結果、走行中の自動車にぶつかる。
そうならないよう、信号待ちの時にはブレーキをしっかりとかけ、両足を地面につけて待ったほうがよい。

●危険3.ケンケン乗り:
「ケンケン乗り」とは、年配の女性が片足をペダルに乗せ、もう一方の足で地面をけり出して走り出す乗り方の事。
これにより、強いアシスト力が発生して、急加速してしまう事がある。
自転車が飛び出すように急発進し、体が取り残される感じになって、左斜め後方にひっくり返ってしまう。
必ず、サドルにまたがってから発進すること。

2010年、電動アシスト自転車による交通事故発生件数は1,163件、死亡者は47人でした。
2001年の約2倍と急増しています。

警察は、「事故の未然防止には、電動アシスト自転車の特性を知ることが大切」と力説しています。
分析によると、事故の増加は台数の増加に比例したもので、電動アシスト自転車だから起きたというような事故は殆ど無いとの事。
原因や類型等は、普通の自転車の事故とほぼ同じ。

警察は、事故率に変化は無いと言っているものの、事故件数の増加は見過ごせません。
自転車業界では、統一の安全利用啓発チラシを作成し、販売時に購入者へ渡しているそうです。

先ほど説明しました通り、危険1〜危険3に注意しましょう。
また、取扱説明書には必ず目を通しましょう。
運転に慣れるまでは、アシストモード(補助力)を一番弱くして、車が通らない平坦な広い場所で練習してください。
定期点検も忘れず行いましょう。

電動アシスト自転車と言いますと、年配の方や主婦の乗り物というイメージがあります。
こうも普及してきますと、新しいジャンルも現れ始めました。

例えば、スポーツ自転車タイプ
ジャイアントというメーカーから、スポーツタイプの電動アシスト自転車「CRS HB(シーアールエスハイブリッド)」が発売されています。

●2011 Giant Bicycle [ CRS HB ]
http://www.giant.co.jp/giant11/crs_hb.php

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大容量バッテリー搭載の24段変速電動アシストスポーツバイク。
ママチャリとは一線を画すスタイリングです。

最大の特徴は、電池のもちが長いこと。
後輪左側に予備電池が収納できるので、あわせて200km近くの走行は可能です。

その代わり、普通のママチャリタイプと違って、電動アシスト力は強くありません。
多段ギアが備わっていますので、それを有効に使って、軽くこぎます。
そこに弱めのアシスト力を長く上乗せするというコンセプトです。
自分の足でしっかりこげる健脚の人向けというのが、ママチャリタイプと違うところですね。

また、後ろの荷台には、25kgまで荷物が積めるのも便利です。
利用用途が色々と考えられる自転車です。

Posted by kanzaki at 2011年05月19日 23:36