2011年05月22日

「寺ガール(てらがーる)」とは?〜寺で座禅やヨガをして自分を取り戻そう。香林院、光明寺、善了寺

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※「しあわせ」(メガネの奥に「しあわせ」という文字が見えますよね?)

今、若い女性達の間で、「寺ガール(てらがーる)」が急増しているそうです。
朝のニュースで知りました。

寺ガールとは、お寺を訪れる若い女性達の事。
お寺にて座禅やヨガを体験したりすることで、自分を取り戻そうというものです。

●香林院(朝座禅)
・住所:〒150-0012 東京都渋谷区広尾5-1-21
・TEL/FAX:03-5467-2963
・ホームページ http://kourin-in.com/

朝7時、出勤前のOL達が座禅を組んでいます(朝座禅)。
この静かな空間にて、約40分の座禅で精神統一をします。
定員20名。
毎日、ほぼ満員の人気ぶり。
住職によると、インターネット関連に勤めている人が多いそうです。
つまり一日中、機械を前にして仕事をしている人達です。

出勤を2、3時間早めてまで、お寺へ通う理由は何でしょう?
インタビューによると、
「規則正しい生活ができるから」
「いつもはバタバタして起きて慌てるけれど、こうしていると凄い穏やかな気持ちになれるから」等でした。

●光明寺(オープンテラス)
・住所:〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-25-1
・TEL 03-3431-5981
・FAX 03-3435-9609
・ホームページ http://www.komyo.net/web/

このお寺にはOL達が大勢集まっています。
ここの境内には、オープンテラスが設けられてます。
OL達は平日の昼休み、毎日弁当を持参して、ここで過ごすのです。
食べるスペースの横に本棚もあり、雑誌も自由に読めるようになっています。

週に一回、寺院特製の和菓子も出ます。
代金は参加者の「お気持ち」でして、賽銭箱へ小銭を入れてもらいます。

訪れていた女性にインタビューをしてみると、
「開放感があって気持ちが良いです。会社にいると息が詰まります。」
「落ち着いた雰囲気で、居やすいです」
等と、仕事場から離れた場所で癒しの空間を求めていました。

●善了寺(ヨガ)
・住所:〒244-0002 神奈川県横浜市戸塚区矢部町125
・TEL 045-881-0348

ここでは女性たちが、Tシャツにレオタードの姿です。
寺で行うヨガ「寺ヨガ」を行っているのです。

まずは住職がお経を唱えます。
参加者は心を落ち着かせます。
ここから90分間、本格的なヨガが始まります。
最後は体を倒しての瞑想で精神統一。
寺だとより深い精神統一が期待できます。

このお寺がヨガを始めたのは4年前。
商店街や大学と手を組んで始めました。
住職は「各世代が皆でコミュニケーションをとることができる寺だと思っています」と答えていました。

ここでは、ファッションショーや落語も開催しています。
その中でヨガは特に人気です。
週二回。料金は無料です。

20代の女性にインタビューをしてみると、
「お寺だと悪いことが出来ないという気持ちがあります。自分の心や体と向きあうことが出来ます」
「嫌なことや悩みから解放されて「今の自分でいいんだ」と思えます」
等と答えていました。

●再び、冒頭の香林院。(ヨガ)

仕事終わりのOL達の為、夕方6時半から寺ヨガ教室が開催されています。
特にノー残業デーの水曜が人気です。

インタビューによると、
「お寺の空気で、忘れていた自分を思い出します」
「遅れそうになるとタクシーで駆けつけたこともあります。守られているというと変ですが、お寺の環境が自分の心を整えてくれる気がします」
等と答えていました。

7年前からヨガを教える女性の先生は、女性が集まる理由をこう語ります。

ヨーガ・セラピストacco
「お寺は随分昔から同じ場所にあります。生徒達は「ただいま」って言いながらお寺に来ます。自分に戻れる場所と感じている・・・という声を聞きます」

・ヨーガインストラクターaccoの「YomYOGA 〜よんでひろがるカラダとココロ〜」|雲水喫茶
http://unsui.net/yomyoga/

以上です。

女性達は、お寺で自分を発見するのですね。
パソコンや携帯電話等に囲まれ、ストレスを感じる社会。
また、30代ですと学生の時、深刻なイジメ問題を経験した世代です。
周りに気を遣い、空気を読んで行動しないといけない。
そこから解放されたいと凄く強く思っているのかもしれません。

男は何か悩みを感じても、心の中に抱え込み、塞ぎこんでしまいます。
ある意味、自殺フラグが立ちっぱなし。
それに対して今の20代、30代の女性たちは、見た目も美しいですが、それ以上に行動的だと思います。
心に抱えている問題を心の中に押し付けたままにしない。
外部へ答えを探し求め、そしてお寺へ行き着いたのでしょうね。

新潟市中心部の繁華街も、歴史の経緯からお寺が多いです。
さすがに、街おこしの起爆剤とは言いませんが、積極的に多くの女性達に来てもらうアピールは必要なんじゃないかなあと思いました。
こういう場所があるんですよと伝える事で、そこに何か答えを求めてくる方もいるかもしれませんものね。

Posted by kanzaki at 2011年05月22日 19:01