※爺さんと熊さん
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コミュニケーション塾主催・今井登茂子さんが、「返事」というものについて新聞に書いていました。
返事の中でも特に「はい、お預かりしました」「はい、お引き受け致しました」は、生活に密着したものだそうです。
買い物の支払いの際、レジでトレーの上に現金やカードを載せますが、黙ってカードを掴み取り、店の奥や別の場所に持ち去られると不安です。
きちんとしたお店では、必ず「ではカードをお預かり致します」と声を出して確認してくれます。
上司・先輩、クライアントはもちろんのこと、同僚や後輩であっても、何か仕事を依頼されたら、「はい、確かにお預かりいたします」「はい、確かにお引き受けいたしました」と誠意をこめて伝え、信頼感を築いた中で、仕事を進めましょうとの事。
プライベートな時でも、「じゃあ、確かにお預かりしますね」と言って引き受けてくれたりしますと、とても安心しますよね。
相手に安心を与える返事は、意識して使いたいものです。
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マナーって、手順とか作法とか面倒くさい事があったりします。
敬語も、本当に正しく使えているか不安です。
元々、マナーも敬語も、相手に安心してもらえる為のコミュニケーションツールだったのかもしれません。
「自分は、あなたの敵じゃないんだよ。安心してください」
そういうものが根底にあれば、多少の誤用は問題ないと私は考えます。
相手に安心してもらえる一番の方法は、やはり「笑顔」かなあ。
言葉じゃなくて表情ですが。
やはり、笑顔を向けられて嫌な気分になる人はいませんものね。
ダーウィンは、表情は人類共通であると結論づけました。
100年後、心理学者ポール・エクマンの研究で裏付けられました。
基本的な感情とそれに結びついた表情は文化普遍的なのです。
生まれつき視覚と聴覚にハンディキャップを持つ人でも、健常者でも、基本的な表情に変わりはありません。
無縁社会といわれて久しい世の中。
どの世代でも、悩みを誰かに打ち明けられない人が半数以上だとの事。
年齢が上になればなるほど、それは顕著で、ひいては孤独死へ繋がります。
相手を安心させてあげられる表情や仕草、言葉遣いを生活の中で自然に使えるような人間でありたいと思います。
みんながそういう心がけをしていくことで、地域のコミュニケーションというのは深まるのではないでしょうかね。
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