※The age has nothing to do with music.
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日本でご飯が手軽に食べられる料理屋が登場したのは、一体いつだと思いますか?
そんな疑問に、食文化史研究家 永山久夫さんが答えています。
なんと今から350年前、江戸時代の初期(明歴・1655年〜1658年)なんだそうですよ。
まだ、吉野家も松屋も無い時代です。
そんな江戸の町の飲食店で出されていたものは、「奈良茶飯(ならちゃめし)」だったそうです。
みなさんは「奈良茶飯(ならちゃめし)」をご存知ですか?
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●奈良茶飯 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%88%E8%89%AF%E8%8C%B6%E9%A3%AF
奈良茶飯(ならちゃめし)とは、炊き込みご飯の一種で、奈良県の各地の郷土料理。
江戸時代の川崎宿の名物料理だった。
少量の米に炒った大豆や小豆、焼いた栗、粟など保存の利く穀物や季節の野菜を加え、塩や醤油で味付けした煎茶やほうじ茶で炊き込んだものである。
しじみの味噌汁が付くこともある。
栄養バランスにも優れ、江戸時代に川崎宿にあった茶屋「万年屋」の名物となった。
十返舎一九の滑稽本『東海道中膝栗毛』に万年屋および奈良茶飯が登場したことで一層有名となり、万年屋は江戸時代後期には大名が昼食に立ち寄るほどの人気を博したと言う。
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「東海道中膝栗毛」は、面白おかしく書かれた小説(滑稽本)です。
ある意味、「江戸時代版・水曜どうでしょう」みたいなもんです(お
大衆に人気のあった作品に登場した料理が、これまた大人気になるというのは、今も昔も変わりませんね。
江戸時代の俳人・井原西鶴(いはら さいかく)が書いた「西鶴置土産」の中にも、この奈良茶飯の事が書いてあります。
(本文)
「ちかごろ浅草金竜山の茶屋で一人前五分の奈良茶飯を売りだしたが、こぎれいな器に盛り付け、町人たちによろこばれている。上方には、こんな便利な飯屋はない」
五分は今でいうところの250円ぐらい。
「すき家」の牛丼(並)が280円(税込)ですから、今も昔も大衆向けの価格帯は似たようなものなんですね。
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奈良茶飯は元々、奈良の東大寺や興福寺の僧が食べていた僧食です。
番茶の煮汁で炊いてあり、塩味がついて、炒った大豆等が入っている香ばしいご飯です。
これにサイドメニューとして、豆腐汁と煮しめが付いています。
なんだかますます吉野家、すき家みたい。
奈良茶飯は今でも食される不老長寿食なんですよ。
お茶の成分と炒り大豆の栄養が混じったご飯だからです。
お茶に含まれているカテキンという渋味の成分は、紫外線等による身体の酸化を防ぐパワーがあります。
更にお茶には、うまみ成分のテアニンというアミノ酸があり、リラックス効果があります。
大豆には、物忘れを防ぐレシチン、骨を丈夫にして若々しさを保つイソフラボン、ビタミンEがたっぷり含まれています。
食通の江戸のご隠居さんたちが、この奈良茶飯を好んだと言われています。
当時の人達も、この食べ物の良さを味と健康面から知っていたんですね。
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