2011年06月23日

急成長のインドでは「富裕層の豪華なパーティーや結婚式等で残される食べ物」が問題になっています

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※今年の「千灯まつり」は7月30日開催

インドでは急速な経済成長に伴い、ある問題が発生しています。
それは「富裕層の豪華なパーティーや結婚式等で残される食べ物」です。
そういった席の食べ残しは、15%から20%にもなるそうです。
政府はその問題に対処する会議を開きました。

インドは経済成長が目覚しい国。
BRICS(ブリックス。ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国の総称)の中で、中国に次ぐ成長レベルと言われています。
人口は約12億人。
これまた世界第2位の人口です。
2050年には、人口が16億人になるのではないかと言われています。

その一方で、国民の4人に1人は、1日100円以下で暮らす貧しさです。
貧困層が多く、失業率は50%を超えると言われています。
一部の大都市以外では、道路・上下水道・電気の整備が行き渡っていません。
大都市と地方の格差はとても大きく、納税者は全人口の1%程度という低さ。
そもそもインド政府自身、戸籍等の不徹底により完全な統計も把握できていません。
中国やロシア等の「先進国」と同列に扱うのは適切ではないという意見もあります。

この貧困層の貧しさに追い打ちをかけるように、食料価格が高騰しています。
小麦粉は5年前の約1.5倍、にんにくは2倍余りに値上がりしています。
理由は、食料の消費全体が増えているためです。
国内では食料価格の高騰を背景に、抗議デモが起きています。

インド政府はこの「食べ残し問題」解決のために会議を開きました。
この会議は「穀物の無駄と派手な結婚式やパーティーの規制を検討する会議」という直球なタイトルです。

トーマス食料相は、「食べ物の無駄を節約できれば貧しい人を救える」と発言。
学校で食べ残しを減らす教育を進める事や、高級ホテルから出る食べ残しを貧しい人々に分配する仕組みを作る等の提案や意見が出されました。

貧困層の生活レベルの底上げが出来ていないのが原因なのですから、ちょっと論点・解決法が間違っているように思います。
今回の会議は、どこかの国の誰かさんのように、単なる人気取りのパフォーマンスのようにも見えてしまうのは私だけでしょうかねえ。

私は食べ物を残しません。
余程のことがない限り、出されたものは全て食べきります。
偏食家のように思われているようなのですが、全く好き嫌いはありません。
もしオファーがあっても、「新・食わず嫌い王決定戦」にゲスト出演が出来ないくらいです(おい

今回のニュースを知って、「裕福」だと「食べ残す」という思考が理解できません。
私は、裕福な人だからこそ、食べ物を粗末にしないと思っているからです。

「裕福」な人は「高度な教育」と「マナー」を身につけるもの。
マナーを身につけている人が、たくさん食べ物を残すって変じゃありませんか?

テレビにて、インドのパーティーにおける残飯が、投げ捨てられるように処分されているシーンが映しだされたのですが、本当に汚い映像でした。
子供たちは、口のまわりに食べ物をべっとりと付けて、醜い食べ方をしていました。
どういう生き方をすると、こんな事を平気で出来るのだろうか。

インドには宗教のイメージがあります。
バラモン教、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教等。
宗教は、人に生き方や節度を教えるものだと思っています。
食べ残しなんていうのは、節度に反する行為。
どうしてインドでそういった問題が起きるようになったのか不思議でたまりません。

急成長しすぎて、成金の人達が、節度を忘れて暴走しているのでしょうかね。
多すぎるお金は、時として人を狂わせるものです。
日頃から地に足をつけ、堅実に生きる事の大切さをしっかり身体に染み込ませておきたいものだと思いました。

Posted by kanzaki at 2011年06月23日 21:52