2011年06月24日

新潟県は枝豆の作付面積が全国一位なんです〜黒埼茶豆、弥彦むすめ、パンダ焼き弥彦むすめ餡

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※花の上の水滴

【新潟県は枝豆の作付面積が全国一位】

新潟県に住んでいる私。
他県へ行った際、普段食べている味と違いがよく分かるものに、米、みそ汁、魚、酒等があります。
普段、いかに美味いものを安く手軽に食べられていたのかを実感します。

他にも大きく味が違うことを実感するものがあります。
それは「枝豆(えだまめ)」です。

新潟県は、枝豆の作付面積が全国で1位なんです。

ゴールデンウィーク明けに出荷される「弥彦むすめ(やひこむすめ)」、
7月に出荷される「湯あがり娘(ゆあがりむすめ)」・「黒埼茶豆(くろさきちゃまめ)」、
9月は「肴豆(さかなまめ)」
と数多くの品種があるのも特徴です。
JAの冊子に、この新潟県産の枝豆について解説がされていたので、かいつまんでご紹介したいと思います。

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※※※


【黒埼茶豆の歴史・ブランド化】

新潟市黒埼地区は、全国でも有名な枝豆の産地です。
そこで7月末から出荷される「黒埼茶豆(くろさきちゃまめ)」の味は素晴らしく、県外の方へお贈りすると大変喜ばれます。
人気があって、予約だけで完売してしまうところもあります。

そもそも黒埼地区で枝豆が栽培されるようになったのは、明治30年代。
黒埼小平方(くろさきこひらかた)地区出身の女性が、山形県鶴岡(つるおか)に嫁ぎました。
里帰りで戻る際、お土産として一握りの豆を持ち帰ったのが始まりと言われています。

黒埼の気候・土壌にあった品種改良が重ねられ、現在では18組織、250戸を越える農家が生産・販売を行っています。

黒埼地区は平坦な土地、低湿小雪でして、かつては稲作が中心でした。
昭和40年代から米の生産調整が始まり、その頃から枝豆の本格栽培が行われました。
転作田を利用し、作付面積を拡大。
40年代後半から50年代前半にかけ、JA、生産組合、行政が一体となって、品種改良された種子を各集落へ配布。
これを育成した品種を「黒埼茶豆」と呼ぶようになりました。

昭和58年、JAに集出荷場が出来たのをきっかけに、太平洋側の京浜市場(東京中央、横浜外)へセールスを展開しました。
他県の市場から「売れる枝豆づくり」を学びました。

その後も栽培技術、販売手法等を繰り返し学び取り組んだ結果、生産者の意識にも「売れるものを作る」という考えが芽生えました。

転作の増加、販売単価の堅調な伸び、機会化に支えられ、黒埼茶豆のブランディングが確立しました。


※※※


【枝豆を使った商品の開発】


新潟県内でもっとも早く出荷される枝豆に、「弥彦むすめ(やひこむすめ)」があります。
ゴールデンウィーク明けから出荷されるこの枝豆は、ハウスやビニールで覆われたトンネルで栽培されます。
生産地の弥彦村では、旅館や菓子店、飲食店にて「弥彦むすめ」を使ったオリジナルメニュー、商品を積極的に開発しています。

有名なのは、昨年開催された「ニッポン全国ご当地おやつランキング」1位を獲得した『白パンダ焼き弥彦むすめ餡』です。

店名・分水堂菓子舗
住所・〒959-0323 新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦1041−1
電話・0256-94-2282
特徴・
「パンダ焼き」は、鯛焼きをパンダの形状に変えたような菓子。
中の餡は通常、小倉、キャラメル味、チョコレート味、チーズクリーム等を使います。
「弥彦むすめ餡」を使ったパンダ焼きは、弥彦村商工会(赤川喜一郎会長)の呼びかけで生まれました。
JA、商工会議所が、弥彦のこの枝豆のPRに取り組んでいたからこそ生まれた商品です。

●弥彦観光協会|分水堂
http://www.e-yahiko.com/omise/bunsuido/bunsuido.htm

●弥彦村・分水堂菓子舗の「パンダ焼き弥彦むすめ餡」が日本全国ご当地おやつランキングでグランプリ、日本一のおやつに輝く (2010.11.30)
http://www.kenoh.com/2010/11/30panda.html

前半でご紹介しました黒埼地区ですと、平成19年から「くろさき茶豆むき身加工研究会」が発足しました。
規格外の茶豆を集荷して、食品業者に製品化を依頼。
複数の食品メーカーが、お菓子、せんべい、アイスクリーム等を商品化しています。
平成22年には「ちゃまめ焼酎」を販売する等、販路・加工の多様化を進めています。


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新潟県の枝豆に関する取り組みで一番興味深いと思ったのは、「県外で売れるものを作ろう」という意識です。
新潟県の県民性はおとなしく、どれだけ良いモノを作りだしても、それを県外へ積極的にアピールするという事があまりありません。
「全国に通用するブランド化」
それを農作物である枝豆で行った事が素晴らしい。
地産地消にとどまらず、全国に目を向けることで、更に良いものを作ろうと向上していく姿は、他の業界でも取り入れたいものです。

枝豆はビタミンB1、リコンが豊富なので、二日酔いの防止にも最適です。
栄養価も高く、カルシウム、ビタミンB1・B2・Cが多く含まれています。
大豆には無いビタミンCが含まれているのが意外でした。
それらは100g当たり27mgの含有量でして、春菊の1.5倍、ほうれん草の半分に相当します。
これから迎える暑い盛りを乗り切るため、積極的に美味しくいただきたいものですね。

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※世界糖尿病デーにて 「萬代橋(ばんだいばし)」をブルーライトアップした時の模様

Posted by kanzaki at 2011年06月24日 23:50