※志村〜後ろ、後ろ! アルパカは大人しい動物でした、
【本日の内容】
長引く原発事故。
それが親の消費行動に影響を与えています。
例年とは違った商品が売れています。
今回は、四つの視点から紹介します。
・雨から身を守る商品が売れている
・高性能の空気清浄機が売れている
・子供用の長袖が売れている
・シートの高いベビーカーが売れている
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【きっかけは原発事故】
日経ビジネスを読んで、子供を愛する親心が、消費に与える影響というものを深く考えさせられました。
東京電力・福島第1原子力発電所の事故。
この事故で皆が不安に思っているのは「放射能による身体への影響」です。
放射性物質は体内に蓄積して、実際に影響が出るのは数年後と言われています。
東北地方、首都圏を中心に、子供を持つ親御さんの悩みは切実です。
子供たちを放射能から守りたい。
そういった心理から、親御さん達は例年と違う消費行動をとっていることが分かりました。
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【雨から身を守る商品が売れている】
ベビー用品大手の会社に、赤ちゃん本舗(アカチャンホンポ)があります。
●赤ちゃん本舗
http://www.akachan.jp/
梅雨に入る前から、子供用のレインコートや傘の売り上げが伸びているそうです。
例年ですと、梅雨に入ってから売れるこれらの商品。
震災後、放射能が雨によって各地域に降り注いだ時期がありました。
万が一のため、子供を雨に濡らしたくないという思いから、需要が前倒しになりました。
※
同様に、洗濯物を雨に濡らしたくないと感じる人が増えているそうです。
そこで売り上げを伸ばしているのが、「室内用の洗濯物干し」です。
ホームセンター「カインズホーム」では、例年の梅雨時期より20%〜30%増で売れているそうです。
●カインズホーム
http://www.cainz.co.jp/
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【震災後に売れている家電】
自宅近辺の放射線量を気にする親御さんも多いそうです。
そこで、ドン・キホーテで売れているのが、「高性能の空気清浄機」です。
●ドン・キホーテ
http://www.donki.com/
理由は原発事故後、部屋の換気を最小限にとどめたいという心理からです。
さすがに店頭にて、放射能対策グッズとして大々的に売るわけにもいかないのですが、確実に売り上げが伸びています。
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【子供用の長袖が売れている】
福島県いわき市にあるイトーヨーカ堂では、5月下旬から6月初めにかけて、子供用の長袖がたくさん売れました。
●イトーヨーカ堂
http://www.itoyokado.co.jp/
理由は、外で子供を遊ばせる際、なるべく外気に触れさせたくないと親御さんが考えたからです。
その時期ですから、既に長袖衣類は売り切っていたのですが、急遽、新たな取引先を探して商品を確保、提供しました。
気温が上昇した6月半ば以降は、薄手の子供用長袖の需要が引き続きあるそうです。
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【シートの高いベビーカーが売れている】
アップリカ・チルドレンズプロダクツ(大阪市)が発売しているベビーカー「STICKシリーズ」は、発売2年で10万台のヒットを記録しています。
●アップリカ・チルドレンズプロダクツ
http://www.aprica.jp/
・スティック コスメクルール
http://www.aprica.jp/products/babycar/typea/92678_0
このベビーカーの特徴は、座面が高いことです。
従来品の座面の高さは38cm〜45cm程度ですが、「STICKシリーズ」は地上高が50cmもあります。
発売当初、この座面の高さを生かし、地面からの照り返しや地熱の影響をうけにくい事がセールスポイントでした。
例えば、地表温度が51.2度ですと、通常のベビーカーの表面温度は40.1度になるのに対し、「STICKシリーズ」は38.4度に抑えられています。
この商品は今年も売れ続けています。
しかし、昨年とは売れる理由が違っているのです。
放射性物質を気にしている親御さんが、このシートの高いベビーカーを購入しているのです。
放射性物質は、雨や風に運ばれ、土壌に堆積していく性質があります。
つまり、地表に近いほど放射性物質の濃度は高まる傾向にあります。
これを心配した親御さんが、子供を少しでも地面から遠ざけるため、「STICKシリーズ」を購入しているのです。
「STICKシリーズ」の今年4月〜6月の出荷台数は前年比145%。
その後も売れ行きは伸び続けています。
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見えない敵に立ち向かう親御さんの心は素晴らしいですよね。
上記のいずれも、将来のある子供たちを思う親心が源になっています。
万が一の事を考えると、それを否定する人は誰もいません。
売る側も積極的なアピールが難しいですが、親御さんの身になって考えれば、どのようなモノにニーズがあるかは自ずと浮かび上がると思います。
節電もそうですが、売る側・買う側、両者とも目指すところは同じです。
原発事故が収束する迄、みんなが一体となって乗り越えたいものですね。
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