2011年07月24日

放送作家・鈴木おさむさん〜毎日、奥さん(森三中・大島美幸さん)と交換日記をしているそうです

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アナログ放送終了の瞬間を見たくて、古いテレビの前へ座って待機していました。
チャンネルはNHKを選定。

鈴木奈穂子アナウンサーが
「これまで、アナログテレビ放送を長い間ご覧いただきまして、どうもありがとうございました」
と言った後、深々とお辞儀。
最後は、NHKのマスコットキャラクター「どーもくん」が手をふって終わりました。

●NHK アナログ放送最後の瞬間

その瞬間を見ていたテレビは、私が大学生として一人暮らしをはじめた時に買ったものでした。
14型のとても古いテレビですが、一度も故障せずに働きつづけました。
アナログ放送終了となり、その役割を終えました。
ちょっと切ない気分になって、「お疲れさま」と、そのテレビに声をかけました。
ちなみにこのテレビの買い替えは、今すぐしません。
居間のテレビ+ブルーレイディスクレコーダー+ハードディスクで十分だからです。

他にも、地デジ完全移行に伴って変化がありました。
新聞のテレビ欄です。
昨日7月24日までは、各番組にGコードが記載されていました。
しかし本日からは、テレビ欄にGコードの記載はありません
そのおかげで、アニメや特撮番組等のサブタイトルの文字数が増えていました。

テレビの番組制作に欠かせないのが、放送作家のみなさん。
放送作家とは、番組制作における企画・構成と呼ばれる仕事を専門に行う人達のことです。

今、最も旬な放送作家といえば、鈴木おさむさん。

●鈴木おさむオフィシャルブログ「放送作家鈴木おさむのネタ帳」Powered by Ameba
http://ameblo.jp/smile-osamu/
(プロフィールを見たら、誕生日が私と同じだ)

「笑っていいとも!」「SMAP×SMAP」「お願い!ランキング」等を担当。
著書は「ブスの瞳に恋してる」「テレビのなみだ」等。
彼が、雑誌「PRESIDENT」のインタビューに答えていました。

奥さんは、お笑いグループ森三中の大島美幸さん。
彼女が薦めてくれたことを素直に取り入れています。
鈴木さんは、結婚するまでサイゼリヤへ行ったことがありませんでした。
また、韓流の文化も特に興味なし。
それらを薦められるがまま体験してみると、
「ドリアがこんなに安くて美味しいんだ!」「K-POPってカッコイイな」
と新鮮な驚きを覚えて、視野が広がっていったそうです。

ちなみに、鈴木さんは本や映画を見るとき、人が薦めてくれたもの、褒めていたものを優先しているそうです。
自分の好きな系統ではなくても、自分の感覚とフィールドを広げてくれるチャンスだと捉えているからです。

夫婦の時間を大切にしています。
奥さんとご飯に行く予定があるときは、何を食べに行くか、どこに行けば話しが盛り上がるか、お互いにちゃんと考え、話しをしているそうです。

奥さんと長い間、「交換日記」を行っているそうです。
使用しているのは、新潮社から出ている「マイブック」というもの。

●Amazon.co.jp: マイブック<2011年の記録> (新潮文庫): 大貫 卓也
http://amazon.jp/dp/4101208638/
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これは、日付と曜日しか書かれていない白紙の文庫です。
そこに、日々あったことやお互いの嬉しかったこと、不満などを綴っています。

もともと、奥さんから提案があってはじめました。
毎日書くのが難しいから、一度はやめようかという話しになりました。

その時に鈴木さんが、こう主張しました。
「どちらか先に死んだとき、読み返して思い出せるじゃない?
一日一ページというルールを設けたら、一日一個の楽しみになるよ」

奥さんは、それはそうだねと納得し、今に至っています。
現在、十冊目に達しました。

鈴木さんが出した本が、8月に舞台化します。

●芸人交換日記 | 舞台「芸人交換日記」公式サイト
http://geininkoukannikki.com/
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【作・演出】鈴木おさむ 
【出演】若林正恭(オードリー)、田中圭、伊勢佳世
【日程】2011年8月5日(金)〜7(日) 東京グローブ座

●Amazon.co.jp: 芸人交換日記 〜イエローハーツの物語〜: 鈴木おさむ
http://amazon.jp/dp/4778312503/
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結成11年目、いまだ鳴かず飛ばずの漫才コンビ「イエローハーツ」。 これまで、コンビの今後について真剣に話すことを互いに避けてきたふたりも、気がつけば30歳。お笑いに懸ける思いは本気。 でももう後がない。 だから何とかして変わりたい。そう思ったふたりは、「交換日記」を使ってコミュニケーションを取り始めた。 お互いの本音をぶつけ合うために―。 カリスマ放送作家・鈴木おさむだから描けた、売れない芸人たちのリアル青春物語。


自分達の今後について、これまで話しを避けてきたお笑いコンビが、交換日記を通して意志を確かめる内容です。
この発想のきっかけになったのが、奥さんとの交換日記。
日々続けてきて、これって何か面白いんじゃないかと思ったそうです。

また、役者さんが入れ替わり立ち代わりで同じ文章を読む舞台「ラブレター」の存在を知り、この芸人版を作れないかとも考えていたそうです。

ふとした習慣が企画に結びつく。
鈴木さんの仕事は、そういうことの繰り返しなんだそうです。

理想の夫婦だなあと素直に思いました。

常に隣にいるのに、その人の心の中を本当は知らない。
理解しているようでも、実は本心は違っていた。
交換日記は、そういった心のすれ違いをしないための夫婦間のルールではないかと。

身近な人を大切に出来る人が生み出す作品は、きっと温かいものだと思います。
決して派手じゃないだろうけれど、見ている人を和ませてくれる。

今の時代は、全く新しい、斬新なものが出てくる環境ではありません。
そして、受け手側も、そういうのをさして望んていない。

むしろ自分を投影できるような、
「決して崇高でもないし、情けないのだけれど、それでも前へ進んでいこうと思えるモノ」
を望んでいるような気がします。
なかなか華々しい部分に共感は出来ないけれど、情けない部分には少なからず誰だって共感できるからです。

鈴木さんには、そういう作風があるのではないでしょうかね。

Posted by kanzaki at 2011年07月24日 20:24