織田信長が出陣前に必ず食べた「勝負飯」について紹介いたします。
高齢者雇用総合誌「エルダー」は毎回、日本史に登場する食事を紹介しており、食べ物から歴史を垣間見ることができます。
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【織田信長は、お茶漬けが好き】
織田信長は、「湯漬け飯(ゆづけめし)」が大好きでした。
今で言うところの「お茶漬け」です。
軍議を行うときや出陣する時など、大きな事があるときには、必ず湯漬け飯をさらさらっと食べていました。
僅かばかりの軽食ではありますが、短時間で食べられ、しかも気を落ち着かせる効果があったそうです。
そのため、信長にとっては、先手必勝の「勝負飯」でした。
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【勝負飯のお供は、焼き味噌】
この湯漬け飯には、薬味として「焼き味噌」を添えて食べていました。
特に信長は、尾張(愛知県の西半分)の特産である豆味噌を用いました。
その味噌を直火であぶるだけでもよし。
おろしショウガやすりゴマを混ぜ、そこへ甘味や酒を加え、鉄鍋にゴマ油をたらして焼き上げたものなどもありました。
想像しただけで、ご飯が何杯でもいけそうですね。
味噌の原料である大豆には、発想力を高めるレシチンがたっぷり含まれています。
信長の奇抜な発想力は、焼き味噌のおかげかもしれませんね。
また、味噌にはアミノ酸が豊富ですし、ゴマにはカルシウム、ビタミンB1、B2、Eなどのスタミナ強化や疲労回復に役立つ成分が豊富。
夏バテ防止にも最適です。
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【桶狭間の戦い】
永禄3年(1560年)5月19日、信長は舞い終わるや出陣の命令を下しました。
装備を整え、立ちながら「湯漬け飯」「焼き味噌」を食しました。
そして馬にまたがり、目指すは今川義元。
わずか総数2500(wikiだと4000)で、今川軍2万5000の大軍へ奇襲をかけました。
雷雨も味方して、その奇襲は大成功となりました。
ひょっとしたら、「湯漬け飯」「焼き味噌」がツキを呼び、勝利へ導いたのかもしれませんね。
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ご飯にお湯をかけたものが「湯漬け飯」ならば、冷水をかけて食べるのは「水飯(すいはん)」と呼んだそうですよ。
●湯漬け - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%AF%E6%BC%AC%E3%81%91
今年の夏は暑かったですからねえ。
ご飯そのままだと、なかなか喉を通らなかったので、麦茶やウーロン茶をかけて食べていました。
そこに梅干でもあれば、もう十分なご馳走でした。
これから新米が収穫され、美味しいご飯が食卓にのりますね。
どんな薬味と一緒に食べようか、今から楽しみです。
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