職人さんの働く姿って素敵ですよねえ。
今回は、手吹き技法の砂時計職人・金子 實さん(かねこ みのる・64歳)をご紹介します。
(高齢者雇用総合誌エルダーに記載)
●公式サイト:有限会社金子硝子工芸
http://www.sandclock.co.jp/
住所 〒124-0013 東京都葛飾区東立石4-44-4
電話&FAX 03-3697-5206
9月4日放送の「がっちりマンデー」でも紹介されていましたね。
※
【手吹き技法のひょうたん型砂時計】
金子さんが代表を務める金子硝子工芸は、手吹き技法によるひょうたん型砂時計の専門メーカーです。
現在、この技法が扱える会社は、国内には2社しか残っていないそうです。
ちなみにもう1社は、金子さんの弟さんが経営している会社です。
●公式サイト:東京硝子工芸
http://www.sunadokei.com/index.html
ひょうたん型の砂時計は、バーナーで熱したガラス管を吹いてふくらませたものです。
通常の円筒型と比べ、砂がスムーズに滑り落ちる傾斜をつくる必要があります。
そこは、熟練された職人の技術が注がれる場所です。
本体中心部にあるくびれ部分を「ハチノコシ(蜂の腰)」と呼びます。
そこに砂が落ちる穴があり、ガラスの肉厚と穴の直径を職人技で調整します。
※
【世界でひとつだけのオリジナル砂時計〜ペットの遺灰も可能】
通常、ガラス管の中を通す砂は、砂鉄です。
しかし、粒状であれば何でも砂時計にすることが可能なんですって。
依頼を受ければ、思い出の海岸の砂、砂漠の砂などを使用することが可能です。
最近では、ペットの遺灰を用いたものを依頼で受けることが多くなったそうです。
他界しても、ペットを身近に置きたいという願いを金子さんは叶えてくれます。
他にも、
甲子園の土を用いたもの、
大手電気メーカーの依頼で1mm角の半導体チップを砂に見立てたもの、
ダイヤモンド、
そして月の砂(!)などを用いた砂時計も作ったことがあるそうです。
依頼主の気持ち・思い出を形にしてあげられる仕事って、とても素敵ですね。
金子さんの会社は、問屋経由の販売が9割、残り1割が工場訪問者への販売とホームページ通販による直接販売です。
問屋経由は型が決まったものが殆どですが、直販では1個からのオーダーメイドを手がけています。
その為、上記のような砂鉄以外の砂時計も作ってもらう事が可能なんです。
金子さん自身、さまざまな砂に挑戦することで、自身の技術向上に役立つとやる気満々です。
※
【砂時計の作り方】
製造工程は大まかに言って下記のとおりです。
・管引き(かんびき)→バーナーワーク→砂入れ→検査→木枠取り付け
公式サイトに写真入りで解説していますよ。
●ガラス手工芸・希少な職人技
http://www.sandclock.co.jp/craftsmanship.html
中心を縮めて上下を塞ぐだけの一般的な円筒型と違い、息を吹き込みながら作るので、なかなか量産が出来ません。
定番商品の1分計で、1日50個の製造がやっとです。
金子さんは技術を磨き続け、さらに砂状の乾燥剤に着色するなど、カラフルなものまで開発しました。
硬質ガラスを使ったペンダントやストラップなどの小型のオリジナル商品も好評です。
砂時計だけで経営が安定したのは平成の時代になってからだったそうです。
今は各メディアにて紹介されるほどにまで成長。
後継者である息子の勲さん(37歳)への技能伝承も順調です。
●三代目の金子硝子工芸ブログ
http://kanekogarasu.blog65.fc2.com/
金子さんは砂時計に関して、こう語っています。
「ゆっくりと流れる砂時計を見ていると、忙しい日常では味わえない癒しと安らぎの時間を過ごすことができます」
※
砂時計は実用品です。
金子さんのお父さんであり、先代社長である千之助さんは、ガラス工場の職人でした。
はじめて手がけた砂時計は、昭和30年代に貿易会社からの依頼で作った「米国向けエッグタイマー」でした。
ゆで卵を作るのに3分計測するものです。
それが今では、アンティークな雰囲気を醸し出すお洒落なアイテムとして世間に受け入れられています。
しかも、そのガラスの筒の中に、依頼主の思い出を包み込んでくれるのです。
それはもう、実用品やただの小物ではありません。
依頼主の止まっていた心の時計の針が、砂時計をきっかけに再び刻み始めるのです。
私もいつか、依頼してみたいなあと思いました。
何を砂時計に入れるかは秘密です。
ちなみになのですが、円筒型砂時計の専門メーカーが新潟市に1社だけ残っているそうです。
調べてみたのですが、分かりませんでした。
気になるなあ・・・。
※※※
【ジョギング履歴】
ランタイム: 1:22:29
停止時間: 2:26
距離: 11.34 km
平均: 7:16 /km
最高ペース: 5:58 /km
登り: 47 メートル
降り: 51 メートル
カロリー: 615
この前、LSD(Long Slow Distance・長い距離をゆっくり走るトレーニング)を行いました。
●神崎のナナメ読み: LSD(Long Slow Distance)とは?〜長い距離をゆっくり走ってランニング効率UP
http://kanzaki.sub.jp/archives/002445.html
今回は一人で夜に実施しました。
11kmを走ったところで、既に夜11時を過ぎていたので、中途半端な距離と時間で終了。
今度の休みは、新潟シティマラソンのコースを実際に走ってみようと思います。
下記の動画は、参加する人にとって貴重な資料です。
是非、イメージトレーニングを。
●第29回 新潟シティマラソン2011【10kmマラソンコース紹介動画】
http://www.niigata-i.tv/movie/detail.asp?movieCd=80#main_navi
●第29回 新潟シティマラソン2011【フルマラソンコース紹介動画】
http://www.niigata-i.tv/movie/detail.asp?movieCd=81#main_navi
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