2011年10月22日

主張〜「人工芝運動」とは、企業や政府が後ろで糸を引いているのに、草の根のように見せかけた市民運動の事(アメリカ発)

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全て、iPhone4で撮影。
新潟市中央区のデッキィ401にて「第60回 新潟県模型展」が開催しています(明日23日迄)。

上記は新潟県知事賞最優秀賞作品「がんばろう! 日本 翔べ未来へ」。
小学校6年生の男の子の作品です。

6年前、中越地震の被災にあった子です。
今回の東日本大震災で被害を受けた人達が、早く元気を取り戻し、新しい未来に向かって行く事を願って作ったそうです。
地球最大の生き物であるクジラに乗って、みんなが未来へ翔ぶ姿を立体化しました。

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「人工芝運動」とは、市民が運動を起こす「草の根運動」のニセモノ版の事だそうです(日経より)。

企業や政府が後ろで糸を引いているのに、草の根のように見せかけた市民運動。
自然の草の根を装ったものだから人工芝なのだとか。

語源はアメリカです。
「草の根」は、英語でまんま「グラスツール」。
あちらでは、人工芝の有名ブランド名である「アストロターフ」が、「ニセ草の根」の意味で使われるようになりました。
(アストロターフは、モンサント社製。野球場の人工芝に使われたりしています)

九州電力は、原発の県民向け説明会に、やらせ投稿を仕組んだことがありましたよね。
アメリカのメディアからも、「アストロターフ」と認定されています。

今はビラをまかなくても、ネットを使って市民運動が起こせる時代。
しかも、中心となるリーダーがいなくても成立してしまいます。

そんな便利な仕組みの無かった江戸時代。
社会に対して何か言いたいことがある人は、「落とし文」という手を使いました。
主張を書いた紙を丸め、人ごみに落とした匿名のビラのことです。

いつの時代でも、名も無き人が主張したい場合、何かしらの手で行っていたのですね。

※※※

私にも自分の考えがあり、それを聞いてもらいたいという気持ちは確かにあります。
けれど、その考えを押し付けたいとまでは思わないなあ。

一方、他の人の考えを聞くのは、むしろ大好きです。
たとえ、自分とは同じ考えでは無かったとしてもです。

「どうして、そういう考えに至ったのか?」
という経緯・理由さえ分かれば、反感を持ったりしないものです。
むしろ、得るものもあります。
バックグラウンドを知らないで、結論だけをいきなり押し付けあうから争いが起こり、歩み寄りが出来なくなるのです。

政治とか大きな問題に関しては、なかなかそれも難しいでしょう。
けれど、日常生活に関しては何とかなるものです。

私は人に対して怒ったり、尖った感情を向けるような事はなくなりました(完璧とは言いませんが・・・)。
誰かをライバル視、敵視するのも好きじゃない。

相手が自分をそう思うのならば仕方がありません。
その時は、静かにしています。
どんな理由であれ、誰とも戦いたくありません。
もし何かのきっかけで、相手が話しかけてくれたら、笑顔で返事をします。
せっかくの好意を無にする必要はありませんから。

今年、40歳代で他界する人が、身近で何人もいました。
まだ人生これからだし、やりたい事もたくさんあっただろうに・・・。

お通夜へ行った帰り道。
「なんであんなに素敵な人が、こんなに早く死ななければいけないのだろう」
と、悲しいというより、悔しく思いました。

自分自身だって、いつこの世から去るか分かりません。
だから日々の生活を大切にしたいのです。
大切にしていれば、少なくとも怒りは起こらないものです。
そして出来れば、笑顔や笑いの中で過ごしたいものですよね。

世界最強の主張ツールは、笑顔や笑いなのかもしれません。

Posted by kanzaki at 2011年10月22日 21:36