2011年11月21日

最近、フリーペーパーの存在感が増しているそうです

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最近、フリーペーパーの存在感が増しているそうです(地元新聞紙より)。

日本生活情報紙協会によると、2010年のフリーペーパー発行部数は、3億3766万部。
この10年で1.5倍に激増しています。

いつでもどこでも、許可無く発行できるフリーペーパー。
規制緩和により、店頭や駅での設置が増加しました。
身近なメディアとして、従来の主婦中心から、男性・シニアにまで拡大しました。

デジカメやパソコンなど、取材・編集機材の進化により、発行者も個人や学生にまで裾野が広がりました。

日本生活情報紙協会の会長は、フリーペーパーの強みをこう語ります。
「狙った特定の地域に、情報をタイムリーに届けられること」

メディアとしての未来ですが、キーワードは「ニッチ」です。
有料紙の隙間を狙ったジャンルをいかに取り上げ、広告もとれる媒体を作り上げることができるか。
現在人の限られた自由時間の奪い合いで、他メディアとの競争は更に激しくなると見られています。

東京にある「渋谷パルコ・パート1」。
9月、この流行最先端ファッションビル6階に、フリーペーパー専門店「Only Free Paper」が開店しました。

全国各地のあらゆるジャンルのフリーペーパーが、常時150誌ほど置かれています。
ネットでは見つけにくいディープな情報が満載。
もちろん、フリーですから、お客は気に入ったものを自由に持ち帰ることが出来ます。

週に3千人。
週末には、1日に600人が訪れる盛況ぶりです。

※※※

日本人は、紙媒体が好きだよなあと思います。
これだけインターネット全盛で、電子書籍などが注目されている昨今ですが、大型書店があちこちに出来ています。

最近ですと、大阪の梅田において「書店戦争」が激化しています。
駅から半径600メートル以内で、大型店だけで5店もひしめいていています。
(旭屋書店本店は、年内でいったん閉店)

昨年12月にオープンした「MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店」は、2千坪の売り場に200万冊の在庫!
丸善と手を組み、洋書に強いのも特徴。

日本の書籍・雑誌の販売額は、1996年のピークから3割も落ち込んでいます(現在、約1兆8748億円)。
だから、少なくなってきたパイの奪い合いの為、立地条件の良い場所への出店が目立つのです。

日本人は同じ情報を入手するにしても、書籍という形のあるものを選ぶ傾向があります。
紙の風合い、めくる時の感触など、そういうものにも趣を感じます。

インターネットの発達により、全てネット上で情報を入手すかると思いきや、アマゾンなどのネットショップにて、紙媒体の書籍を購入しています。

フリーペーパーにも色々あり、皆さんが多く利用するのは、ホットペッパーのような飲食店のクーポンが付いているものではないでしょうか。
お店から掲載料を徴収することで、読者は冊子の購入代が不要となります。
しかも、クーポンで支払いがお得になる。
お店側も、特定の地域のお客相手に良い宣伝・引き込みとなります。

フリーペーパーは、読者から代金をとれないので、制作費の回収が重要問題となります。
クーポン付きのフリーペーパーは、制作費をうまく回収できる良いシステムだと思います。

マニアックな題材も取り扱えるのがフリーペーパーの良いところですが、マニアックになればなるほど、制作費の回収は難しくなります。
配布地域が限定されている上に、更に読者を限定しますからね。

継続発行をする上で、そこに広告を掲載してくれる企業を見つけるのは大変です。
そういう意味では、ネットを使った情報発信は、広告費・制作費をあまり考えずに出来るのがメリットです。

神ナナを「ブログメディア」という形でスタートさせたのも、広告費・制作費が理由です。
個人が運営する程度のレンタルサーバーならば、大した金額ではありません。
神ナナの年間維持費は、約3000円。
原稿を書いたり、写真撮影、掲載作業、プログラムの修正などを自分ひとりでやれば、お金も掛かりません。

速報性が高いというのも、ブログメディアのメリットです。
そして、文章の修正加筆もすぐに反映できます。
発行部数とか関係ないので、一つ作れば、全世界のどこからでも読んで貰えます。
紙媒体に勝る部分は、ここでしょう。

日本では、ブログというと「個人日記」という印象が強いです。
その為、ブログというと、格下感が否めません。
アメリカ等では元来、個人が情報発信するメディアでした。

私もフリーペーパー製作には興味あるものの、継続した運営は難しいと考えています。
やはり神ナナは、流浪のサイトとして、気ままにネット上でやっていこうと思います。

Posted by kanzaki at 2011年11月21日 23:41