2011年11月26日

Microsoft Outlook Expressの受信トレイや送信トレイが2GBを超えメール消失、その復旧方法

asasiga2011.JPG
・タイトル「秋朝顔」。蔵織のオーナーが、原宿で行われたOB展に出した作品です。
実物を見ますと、本当の植物が目の前にあるかのよう感じられるリアルさです。

メールソフト「Microsoft Outlook Express」の受信トレイや送信トレイのメールが2GBを超え、メールが消失した経験をお持ちの方は、結構いるようです。
昨日、私もそれをはじめて経験してしまいました。
ようやく本日の昼過ぎに復旧しました。
せっかくの休みが・・・orz


【起きた症状】

会社で支給されるノートパソコンのOSは、Microsoft WindowsXPです。
そして、メーラー(メールの送受信に使うソフト)は、Microsoft Outlook Express(マイクロソフト アウトルックエクスプレス)です。

昨日、メールを送信したところ、
「要求されたタスクを処理中に、エラーが発生しました。詳しくは、エラーの一覧を参照してください。」
とメッセージが表示されました。

送信を失敗したのかなと何度か送った後、送信先へ連絡をとったところ、全てメールが届いているとの事。

画面を見ても、送信に失敗したので「送信済みアイテム」へ移動せず、未だ「送信トレイ」に残っています。
仕方が無いので、そのメール削除しました(このトレイにある限り、何度も送信を続けてしまうから)。

何度かそんな症状が出ている内、再度Outlook Expressを起動したら、送信済みアイテムのメールが全て消えてしまいました。

【原因】

OutlookExpressにて、ひとつのトレイの容量が約2GBを超えると、過去のメールが消失してしまうそうです。

●Outlook Express で使用される .dbx ファイルの最大ファイル サイズに関する情報
http://support.microsoft.com/kb/903095/ja

Outlook Express で使用される .dbx ファイルの最大ファイル サイズは 2 GB です。

私のパソコンを調べてみたところ、Outlook Expressの「送信済みアイテム」が、ほぼ2GB(1.99GB)でした。
なるほど。
「送信済みアイテム」のファイルが限界にまで達していたので、メールを送信しても「送信済みアイテム」へ移動できなかったのですね。

【事前対策】

もし、メールが消失する前でしたら、「送信済みアイテム」内にサブフォルダを作りましょう。
サブフォルダへ各メールをドラッグ&ドロップで移動させ、2GBを超えないように容量を分散させるのです。

とても大昔のメールでしたら、各メールをUSBメモリや外付けハードディスクへドラッグ&ドロップでバックアップをとり、削除しましょう。
移動させた各メールは「(件名).eml」というファイルになるので、後でも探しやすいです。
最新のメーラー「Windows Live メール」でも、読み込めますので安心です。

「2GBの壁」を根本的に解決するには、「Outlook Express」をやめ、「Windows Live メール」へ移行することです。

●Windows Live メール 2011
http://explore.live.com/windows-live-mail

Windows Live メールは、Windows Vista、Windows 7という最近のOS専用メーラーだと思っている方が多いです。
しかし、Windows XPでも使えます。

●Windows XP 用 Windows Live メール
http://explore.live.com/windows-live-mail-xp?mkt=ja-JP

最新版ですと、勝手にOutlook Express時の設定やメールを移行してくれます。
もし出来なければ手動で行います(方法は、いろんなサイトで解説しています)。

【消失後の復旧方法】

ネットであれこれ調べ、上記のように事前対策をしていれば良かったorz
時既に遅し。

私は毎日、自動的にバックアップを取っていたのですが、既に前日のバックアップの上から、本日のバックアップを上書きしていました。
一ヵ月単位で過去のデータは別に保存してあるので、先月末時点の「送信済みアイテム」データを上書きしました。
これでとりあえず、一ヶ月前の状態には戻りました。

その後、上記【事前対策】に書いたように、サブフォルダを作ったり、外付けハードディスクへ「(件名).eml」の形式で退避させました。
サブフォルダや外部へ退避させた後、メール保存場所のフォルダ内にある「送信済みアイテム」の.dbx ファイルを確認。
もし、そのDBXファイルが、メールを全部削除した後も、大きな容量で残っていたら、ファイルそのものを削除。
削除しても新たに、空の「送信済みアイテム」の.dbx ファイルが生成されるので問題ありません。
こうやって、2GBに達しないように各DBXファイルを調整します。

問題は、今月11月に入ってからのメールです。
Outlook Expressの .dbx ファイルを見ますと、データ自体は残っていました。
データが破損している可能性もありますが、少しはメールを救出できるかもしれません。
そこで、救済用ソフトを使用しました。

●DbxRescue〜壊れたDBXファイルからメールデータを救出
http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se271878.html

これは、壊れた.dbx ファイル (Outlook Express 5/6 のメールデータファイル) から、できるだけデータを救出することを目的としたツールです。

救出したファイルはすべて "<発見位置(16進数)>.eml" の形になります。
EMLファイルは Outlook Express にドラッグ&ドロップすれば、再取り込みが可能です。
ファイル名が日付とか件名ではないので、 Outlook Expressへ放り込まなければ、日付や内容が分かりません。
しかし私の場合、この直近1か月分だけ救出できれば良いのです。
救出処理した後半部分のEMLファイルがそれにあたると予想したのですが、実際にそうでした。

「送信済みアイテム」内にサブフォルダを作ってメールを移動させ、「送信済みアイテム」のトレイを空にします。
そこへ、このソフトで救出された後半部分のメールだけ Outlook Expressへ再取り込みして、11月分だけ残し、不要なものは削除しました。
記憶にある限り、殆どの送信済みメールは救出できたように思います。

時間はかかりましたが、週末だっこともあり、業務に支障が出ないうちに復旧できて良かったです。

しばらくは、「Outlook Express」を使用しますが、早々に「Windows Live メール」へ移行した方が懸命のようですね。

Posted by kanzaki at 2011年11月26日 22:31