2011年11月28日

スカンクワークスとは?〜なぜ革新的な技術は臭い場所で生まれるのか

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・スカンクワークスで生み出されたF-117 ナイトホーク

スカンクワークス(Skunk Works)とは、1943年に米ロッキード(現・ロッキード・マーチン)社内に出来た秘密開発部門の通称です(雑誌・PRESIDENTより)。

それから転じて現在、その言葉は企業内の極秘開発部門や、特命チームなどを指すのだそうです。

●スカンクワークス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9

ロッキードのスカンクワークスが開発したのは、スパイ偵察機U-2やステルス機F-117、超音速高高度偵察機SR-71など、画期的な軍用機ばかりです。

SR-71_Blackbird.JPG
・SR-71 ブラックバード

スカンクワークスという名前の由来は、動物のスカンクではありません。
当時流行していたアル・キャップの漫画「インディアン・ジョー」に出てくる奇妙な匂いのする蒸留所の名前「スコンクワークス(skonk works)」が元ネタです(上記wiki参照の事)。

この組織の目的は、先進的な航空機を短期間で秘密裏に開発することです。
管理機能は無く少数精鋭。

初代主任設計者ケリー・ジョンソンは、工場から切り離された開発チームを編成。
米軍初の実用ジェット戦闘機を開発しました。

時には失敗しても、成功すれば莫大な利益を生むため、彼らの自由と特別な権限は保障されていました。

このような組織は各社にあります。
日本ですと、本田技研工業のロボット開発事業がそれです。
1986年に2本足で歩行するロボットを試作しましたが、それまで社内で秘密裏に開発が行われていました。

※※※

海外の急成長した会社は、
「ガレージ(のような汚い場所)で創業した話」
が伝説となっていることが多いです。

IT用語として「ガレージベンチャー(Garage Entrepreneur)」なんて言葉があります。

ビル・ヒューレットとデーブ・パッカードの二人。
彼らは普通の民家の車庫にて、発振器・検波機などの機械を作る会社を起業しました。
これが後に、パソコン最大ベンダーとなる「ヒューレットパッカード」となります。

そして、あのスティーブ・ジョブズ。
彼は学生時代に、上記ヒューレットパッカードでバイトしていました。
その後、スティーブ・ウォズニアックと一緒に、自宅のガレージでAppleコンピュータを創業しました。

あのGoogleも、そしてAmazonも、創業者達はガレージからスタートしています。

時代を切り開く技術は、最初は誰からも相手にはされません。
だから最初は、「臭い場所」で開発されるのでしょうね。

漫画やアニメでも、個性あるキャラクター達による独立愚連隊の話しは面白いですよね。
私は「機動警察パトレイバー」に登場する特車二課が好きです。

●機動警察パトレイバー the Movie_予告編

まだ、Windows95がリリースされる前だというのに、コンピューターウィルス犯罪、特定の高性能なOSが市場を独占する危険性を描いているのが凄いです。

そういった中で活躍したいと思う心は、特に男性にはあるものですよね。
しかし、いろんなものを背負って生きていると、サラリーマンから抜け出すことは難しい。
起業へ踏み出す勇気も無い。
しかし、別に会社を辞めなくても、「小さなスタート」は幾らでも出来ます。
趣味に芸術、スポーツ、週末起業、なんでもいい。
本業以外に、そういったものがあると、生きることにメリハリが出ます。

神ナナもそういう感じ。
このスカンクワークスから、面白い情報発信を続けられるよう、楽しんでやっていきますよ。

skunk01.JPG
(スカンクじゃなくて、クマだった・・・)

Posted by kanzaki at 2011年11月28日 22:47