秋も深まり、冬の気配が近づいています。
夏が随分前のように感じます。
今年の夏のキーワードはズバリ「節電」でしたよね。
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【自動販売機の節電】
夜、自動販売機の灯りが無いだけで、道の明るさが随分と違うものなんだと感じました。
自動販売機は節電に対応するため、夜間照明の消灯をしたり、輪番で冷却機能を停止する措置を行いました。
日経ビジネスが飲料メーカーへ問い合わせたところ、「ドリンクがぬるい」等の苦情は、例年よりかえって少なかったそうです。
各社とも節電対策を行っても、実は売り上げには影響が無かったそうです。
キリンビバレッジの自動販売機の売り上げは、1〜9月の合計は前年と同じでした。
7〜9月は微減でしたが、これは節電というより、「昨年の猛暑による反動」と見た方がいい。
アサヒ飲料も同様の理由で7〜9月は微減でした。
夜間照明の消灯をはじめた4〜6月は売り上げが落ちなかったそうです。
メーカー各社とも、今年の冬も自動販売機の節電に取り組むそうです。
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【コンビニの節電】
コンビニのセブンイレブンは、店内の照明をLEDにしたり、太陽光パネルを設置するなどで、今年の夏の電気使用量を前年同期比で約28%も節電しました。
お店の看板を消灯するという節電策に対し、苦情が来ることを覚悟していたのですが、特に何も無かったそうです。
東京電力、東北電力エリアは引き続き、冬も節電対策を継続するとの事。
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【節電のグローバル化】
同じコンビニのファミリーマートでは、「節電のグローバル化」を行います。
日本や台湾、韓国、中国、タイ、ベトナムなど世界7か国・地域、2万店で、2015年までに電力消費量を2010年比で20%削減します。
ベトナム、タイ、中国などは、日本に比べて節電の余地があり、冷蔵ケースや空調に最新の節電機器を導入するだけでも、かなり大きな節電が見込めます。
震災のような大きなリスクに対応できる体制を世界各国でも構築しようというのです。
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他社でも節電やサマータイムを引き続き継続する傾向が見られます。
政府も今冬の節電目標を決めました。
関西電力管内の企業や家庭に前年比10%、九州電力管内で5%の節電を要請します。
ただし、計画停電のような強制措置は行いません。
そういや、もう冬も間近だというのに、夏の代名詞とも言うべき「扇風機」がとても売れているそうです。
理由は節電対策です。
エアコンなどで暖めた空気を扇風機で循環させようというのです。
とある調査では、10%もの節電効果があるとか。
口コミで、前年比売り上げ10倍以上という家電量販店もあるそうですよ。
こんなニュースもありました。
●東電、全原発停止でも今夏上回る 来夏供給力、5700万キロワット試算
http://www.sankeibiz.jp/business/news/111123/bsd1111230928003-n1.htm
東京電力が来年の夏に向け、保有する全ての原発が東日本大震災の影響や定期検査で停止しても、火力発電や揚水式発電の増強により、今夏の最大供給力を上回る約5700万キロワットを確保できるとの試算をまとめたことが22日、東電関係者への取材で分かった。実際には原発がなくても計画停電などの影響が出ない可能性が高い。
見通しとしては、明るいということでしょうかね。
個人の節電対策と違い、企業の節電は本当に難しいものです。
あまりにも過剰に消灯をしていると、「それって節電じゃなくて、単なるコスト削減じゃね?」と消費者の批判もありえます。
震災から時間が経過すれば、するほど、そういう考えを持つ人も増えるはずです。
灼熱地獄や豪雪、豪雨などによる気候の体感によっても、消費者の反応は違ってきます。
誰もが手探りのこの一年。
けれどこれによって節電意識が当たり前となり、過剰なエネルギー消費をしなくて済む考えが浸透すると良いですよね。
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