2012年01月30日

小さなコタツ〜最近、母との会話が増えたような気がします

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最近、母と会話をする時間が増えたように思います。
理由は、居間にコタツを置いたからです。

私が学生時代、一人暮らしをしていた時に使用していたコタツです。
だから、部屋の大きさの割に、とても小さなコタツです。
しかし二人暮らしですから、なんら問題ありません。

お互いの距離が近いですし、そこで一緒に食事をしたり、テレビを観ていると、自然と会話の数も増えるものです。

母との年齢差は20歳ぐらい。
その為、同級生の親よりは若い方です。
とは言え、やはり還暦を迎えたので、歳をとったなあと思います。

父は、私が小学生の時に海で死にました。
漁師でしたからある意味、そのラストに相応しい場所でした。

それ以降、ずっと母が一人で私を育ててくれました。
大学を卒業して社会に出られたのも、母のおかげです。
(それと勿論、母子家庭だからと言って変な壁を作らないで接してくださった、周りの人達のおかげでもあります)

しかし、母へ恩返しが出来たかと言えば、なかなか出来ていないように思います。
せめて、日常の中で会話を交わす時間を増やそうと考えました。

私ももう歳です。
斜に構えたりせず、ようやく母と自然に会話が出来るようになってきました。

コタツを用意してから、すんなりと会話時間が増えました。
さして崇高な内容ではありません。
本当に普通の内容です。
でも、こうやって積み重ねた会話の時間は、きっと将来、大切な思い出になると感じています。

今日、お通夜の受付を手伝いました。
亡くなられたのは、会社の先輩のお母様です。

お母様は、合唱とかコーラスの先生をされていたそうです。
お通夜が始まるまで、会場内には、お母様の歌声が流れていました。

お通夜が終わり、会場から人が大勢出ていく中、会場内から歌が聴こえてきました。
それは、お母様から歌を教わった方達による合唱でした。

笑顔で微笑むお母様の写真に向かって、皆さんで歌い続けました。
決して、お別れを悲しむような感じではありません。
ありがとうの感謝の気持ちが乗った、とても優しい歌声でした。

自分の母親が天国へ行った時、自分はどう思い、どう行動するのだろう・・・。
正直、分かりません。

そんな事を考えるよりも、日々の生活の中で、一緒にいる時間を多く作ることが大切なのかなと感じるこの頃です。

Posted by kanzaki at 2012年01月30日 22:56