2012年02月07日

コレって、いる?〜マーガリンの中の紙、パック入り味噌の中の紙、カステラの底の紙

日常生活で当たり前にありすぎるが故、意識して考えてみると分からない事ってあるものです。
そんな疑問を幾つかZip!で紹介していました。

【マーガリンの中の紙は、開封後どうするか?】

maagarin01.JPG

マーガリンは大抵、プラスチックのカップに入った状態で販売されています。
蓋を外すと、マーガリンの上に、薄い紙が被せてありますよね。
アレって、必要なものなのでしょうか?

マーガリンの中の紙は、変色を防ぐためには必要です。
黄色い変色が気になる方は、紙をつけたままお使いになって構いません。
気にしなければ捨てて良いです。

あの紙は本来、製造から開封されるまでの間、マーガリンの品質を保つためであり、紙が無くても味・品質には影響ありません。

紙が無いと、やがて表面の水分が抜けて色が濃くなり、黄色く変わっていきます。
変色の原因は乾燥。
表目の水分の蒸発によって黄色い成分が目立ってくるのです。
紙を被せるだけではなく、きちんとマーガリンに密着させてくださいね。

神崎が調べたところ、マーガリンには着色料としてβ-カロテンが使われていました。
表面が乾燥すると、マーガリンに含まれているこのβ-カロテンの色が濃くみえるのです。

【パック入り味噌の中の紙は、開封後どうするか?】

cupmisi01.jpg

マーガリンに続き、今度はパック入り味噌の中の紙。
これは、開封後は捨ててしまってください。
パックに付属している「脱酸素剤」を置くための紙だからです。
脱酸素剤が味噌につかないようにするためだけなのです。

脱酸素剤は開封まで、味噌の熟成が進まないように防止するめのもの。
開封後はその役目を終えるため不要なのです。

【カステラの底の紙が邪魔】

カステラの底にある紙。
なぜ紙を付けたまま販売しているのでしょうか?
それは製造上の理由でした。

焼きたてのカステラは熱くて柔らかいものです。
紙が敷いてないと、とても持てないからです。

焼きあがったカステラの底を作業員が持ち、スライドさせて箱(木の板重)へ詰めるのです(熟成させるため)。
紙が敷いてあるため、綺麗な状態が保てるのです。

カステラの味わいの特徴であるザラメ。
シャリッとした食感を出していますよね。
焼く前に、底の紙にザラメを敷き詰めることで、ザラメが溶けすぎず食感を残します。
カステラから紙がはがれにくいのは、ザラメの糖分のためでした。

この紙を綺麗に剥がす方法があります。
箸などの棒状のものをコロコロと紙の上で転がすことによって、空気が入って紙が剥がしやすくなります。

※※※

食料品に用いられている薄い紙。
品物が違えば、その使用用途も違っていたのですね。

自分が生活している場所とは違う、遠い場所を散策するのは面白いものです。
それは、日常の身の回りには無い景色が眼前に広がるからです。

けれど、自宅の冷蔵庫の中だって、ある意味、未知の世界。
上記のように、意外と知られていない事ってあるものです。
明日の朝、朝食を作るために冷蔵庫を開けた際、ちょっと気にして見てみると面白いと思いますよ。

Posted by kanzaki at 2012年02月07日 22:18