2012年02月26日

ガミガミと叱責したり、逆に評価してくれない上司への対応方法

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生きていく上で「辛いなあ〜」と思うことが、何度も繰り返しあります。

その原因の多くは、外的要因ですよね。
怒鳴られたり、自分にとって理不尽な仕事によって強いたげられたりする事だと思います。

現状を変えるのは難しいですが、それを自分がどう受け止めるのかを変えることは出来るはずです。
相手に解決を委ねないので、自分が実践できれば良いのがポイントです。

いくつかの本から、参考になりそうな内容を取り上げてみたいと思います。

●ガミガミと叱責してくる人に対して

大声でガミガミと叱責する人というのはいるものです。
それを受け止める側というのは、ある種、脅されているようなものです。
仕事のミスに対しての叱責だけではなく、人格否定まで含んでしまっていますからね。

キツく相手を叱責する人というのは、そういうやり方をする事で、相手を動かせると思っています。
過去の実績がそうさせるのでしょう。
しかし、そういった人達が気づいていないのは、そういった強制をしても、相手の内面迄は変えることは出来ないという事です。

さて、そういうガミガミと叱責する人に対してですが、「そういう習性の人なんだ」と思ってください。
そうです。「承認」してしまうのです。
そういう人なんだと思うと、ビクビクしなくてすみます。
決して、反発して相手を批判してはいけません。

例えば、上司から叱責されても、「○○さん、さすがですね」と皮肉っぽく返すと、相手は反論しにくいものです。
ストレスから身を守る為には、切り返し方にテクニックが大切です。

また、「気持ちはわかります」というフレーズも重宝します。
この言葉は、相手を承認し、感情を肯定する事になります。
「気持ちはわかります、でも〜」とか「気持ちはわかります、ですから〜」と、肯定・否定どちらでも使えます。

相手は感情の世界で生きているので、そんなところで対峙しても勝てる訳がありません。
承認した上で、理性の世界へ引っ張りだすのが良いのです。
承認した上で折衝すると、相手と良い関係が築く事ができます。
この、「承認して折衝」というのは、コミュニケーションの達人たちが用いるテクニックです。

怒鳴られても萎縮してはいけません。
怒られた時こそ、「これでタフになれる」と前向きに考えてみるのも良いです。
状況は変わりませんが、受け取る自分の内面に変化は出るはずです。
その為に、「承認」という考え方を用いてみましょう。

怒られたり、仕事でミスをしたり、色んな事で立ち直れない事もあるでしょう。
立ち直れない人というのは、人から褒められるとか、失敗するとか、客観的な事をベースに置いている傾向があります。
反対に、立ち直れる人というのは、うまくいかない事があっても、「課題が見つかった」と主観的な解釈をベースに置きます。
まさに、自分の捉え方一つなんですね。

●何も叱ってくれない、評価もしてくれない人に対して

ガミガミと叱責されるのは問題外ですが、(理性的に)叱ってもらう事は大切な事です。
努力をしてはじめて叱ってもらえるものです。
また、全ての人が厳しいことを言われる訳じゃありません。
言われるのは最初のほんの短い期間だけだったりします。
同じ職場にて年齢を重ね、仕事の中心になっている人ならば、なんとなく感じている事ではないでしょうかね。

反対に、「上司は俺を評価していないんじゃないか?」と不安になる人もいるかもしれません。
上司がそんなに話しかけてこないし、何を考えているのか今ひとつ分からず、距離を感じてしまう。
給与に反映する人事評価点も、今ひとつ良くなかったりする。

実はそう思っている時というのは、「評価されないのは、自分が上司を見ていない」状態の時なんだそうです。
上司も顧客だと捉えるのです。
積極的に話しかけ、上司の意向を確認しましょう。
そうすれば、自分が次にどうアクションすべきかが分かると思います。
また、評価されていない人は、好きな仕事をしたいと考えがちです。
相手が行動・考えを変えてくれるのを期待するのではなく、自分自身が変わってみてはどうでしょうか。

以上、2つのケースについて書いてみました。
どちらにも言えるのは、敵対するのではなく、歩み寄ることだと思います。

昨日も書きましたが、年齢が上だからといって、後輩や部下を適切に指導できる人達ばかりではありません。
人格者ではないかもしれません。
けれど、歴戦をくぐり抜けてきた勇者なのですから、素晴らしい能力や考えを多くもっているものです。
学ぶべき部分は多いのですから、歩み寄りましょう。

自分が自信を持っている知識・能力について質問されて、答えない人はいません。
むしろ、いろんな事を教えてくれます。

物事をどう捉えるか、どう相手へアプローチするのか。
どちらも、自分自身が意識すれば良いことです。
自分が変わることで、良い人間関係を築けるものなのですから、どんどん変わって行きましょう。

※※※

●参考にした本

・藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー(著・藤田晋)
http://amazon.jp/dp/4822222969
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・「つらいな」と思ったとき読む本(著・中谷 彰宏)
http://amazon.jp/dp/4860634616
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・人間関係にうんざりしたときに読む本(著・杉本 良明)
http://amazon.jp/dp/4534044666
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●【関連記事】神崎のナナメ読み: 社会を上手に渡り歩いている人は、「頭のいい質問」をしている
http://kanzaki.sub.jp/archives/002586.html

Posted by kanzaki at 2012年02月26日 18:11