最近、毎日のように母親の肩や背中を揉んでいます。
この小さな背中に背負われ、育ててもらったんだなあ。
残念ながら、私にはなにか特別な事をしてあげられる能力も財産もありません。
せめて、肩を揉んであげたり、作ってもらった料理を大きな笑顔で「美味しい!」と言ってあげる事は毎日続けてあげたいと思います。
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昨年一年間、人権侵害による救済手続きをした事案のうち、学校でのいじめが前年比で2割も増加しました。
過去最多の3,306件でした(地元新聞紙より)。
●法務省:平成23年中の「人権侵犯事件」の状況について(概要)
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03_00064.html
この3,306件という数字は、いじめを行った子どもを相手にしたものではありません。
いじめに対する不適切な対応を行った学校長を相手としたものです。
ですから、全国で起きているいじめの氷山の一角に過ぎません。
※
東日本大震災の影響は、ここでも出てきています。
被災者からの訴えが多くあったのです。
転校先の学校でのいじめ、避難先での嫌がらせなどの相談が491件ありました。
新潟地方法務局管内でも6件あります。
そのうち、人権侵害と認定されたのは29件(新潟は1件)でした。
「福島から避難してきたことを理由に、子どもを公園で遊ばせないように言われた」
「保育園への入園を断られた」
風評による思い込みや差別が、現実にこの日本で起きていました。
※
「子どもの人権SOSミニレター」をご存知でしょうか?
●法務省:子どもの人権SOSミニレター
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03_00013.html
全国の小中学校の児童たちに「子どもの人権SOSミニレター(便せん兼封筒)」が配布されています。
これに相談したいことを書いて投函すると、近くの法務局や地方法務局へ届くのです(送料無料)。
全国1万4千人の人権擁護委員や法務局職員が、必ず返事をしてくれます。
東日本大震災の爪あとは、ここにもあらわれています。
「学校で"震災で死ねばよかったのに"と言われた」
「津波の映像を見るたびに悲しみがあふれる」
震災で家族を失い、転校先でのいじめに苦しむ子供たちの生々しい訴えが書かれています。
「親戚4人を亡くしました。
どうして死んでしまったのか、何ヵ月たってもボーッとしてしまい、現実を認められません」
これは、宮城県の小学生の手紙です。
そこには、家族が無事だった友だちを羨ましく思ってしまう自分に悩む様子も書かれています。
他にも、避難先で続くいじめのSOSもありました。
「"この町から消え失せろ""震災で死ねばよかったのに"と言われる。誰にも相談できない」
これは、福岡県の小学校へ転校した女の子の手紙です。
毎日のように受ける嫌がらせに苦しむ内容が書かれていました。
キーボードで上記の文章を打っているだけで切なくなり、涙が出てきました。
※
いじめ等の精神的苦痛により、自殺を選んでしまった子供たちもいます。
●女子中学生が短パン下ろされるいじめ 飛び降り自殺図る、佐賀地裁で判決
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120127/trl12012707530000-n1.htm
女子生徒は07年4月から上級生らにいじめられ、同年5月31日、校舎2階と3階の間の階段踊り場にある窓から飛び降り、約7メートル下の地面に落下。
一命は取り留めたが、両足が動かなくなる重度の後遺症を負った。
●部活動で「死ね」 中2女子いじめ自殺訴訟で判決 遺書に「お荷物減るからね」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111130/trl11113008170001-n1.htm
生徒は06年10月、自宅で首をつって死亡しているのが見つかり、遺書には同級生の女子4人の名前と「これでお荷物が減るからね」「もう何もかもがんばることに疲れました」などと書かれていた。
※
いじめ、自殺。
辛さと怖さで、辛いだろうなあ・・・。
義務教育中は、学校や自宅などの狭い範囲が、人生の全てと思ってしまいます。
そこで絶望すると、もう逃げ場がありません。
大人になると、世の中は広いという事が分かります。
選択肢も逃げ場もいくらでもある。
対処方法も色々と気づきます。
けれど子供時代、そこまで耐えていけるほど、強い心を持てるなんて大人でも難しいです。
ましてや、震災で被災した事でいじめを受けるなんて不条理は、とても耐え難いものです。
どうすれば、こうした辛い状況の子たちを救ってあげられるのでしょうか。
子供たちから相談を受けたらどうしてあげれば良いのでしょうか。
いじめに関する掲示板に、下記の書き込みがありました。
『親も周りの大人も、みんなでお前を守ろうとしているのだという姿勢を見せることだった。
学校を通さずに、ママ友総動員して子どもら集めて直接聞き取り調査して、
イジメをしているというウラをとった。
そして相手の親と相手の子どもを直接叱ったよ
相手はキチなので、相手の態度は殆ど変わってないが、
息子本人が強くなってそいつに構わなくなった、他に友人を作るようになった。
ずっと「他の友人を作れ」等のアドバイスはしていたが、アドバイスを100回言うよりもずっと効果があった』
しっかり行動を行える親や大人の存在が必要なんですね。
その行動が、子供たちの内面を強くさせるのです。
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