2012年03月18日

1世帯1人時代〜「おひとりさま」が社会的孤立→孤独死にならない為には?

ohitorisama02.JPG

【東京は1世帯1人台】

東京都は、1世帯あたりの人数が1.99人になりました。

1957年、1世帯あたりの人数は4.09人でした。
55年後の今年、ついに1人台に突入しました。

理由は2つ。

・1人暮らしの若者増加や未婚化。
・高齢者夫婦の一方が先に亡くなる。

最近、ニュースでよく取り上げられる「孤独死」の防止策が必要になります。

【北陸は1世帯の人数が多い】

・1世帯あたりの人数は、全国平均で2.36人。

・1世帯あたりの人数が少ない都道府県(2011年3月時点)。

 ・東京(2.00人)←昨年3月だからギリギリ1人台ではない
 ・北海道(2.06人)
 ・鹿児島(2.17人)

・1世帯あたりの人数が多い都道府県。

 ・福井(2.94人)
 ・山形(2.93人)
 ・富山(2.79人)
 ・新潟(2.78人)

人数の多い地域は、日本海側の北陸地域周辺と随分偏っていますね。
なにか理由があるのでしょうか?

【幸福度日本一は福井県】

上記で、1世帯あたりの人数が多い都道府県1位が、福井でした(2.94人)。

福井県といえば、都道府県別幸福度調査で1位になった県として注目されています。

国民総幸福量(GNH)で1位はブータン。
日本は178か国中125位でした(2006年調べ)。
その日本国内について、法政大学院の研究チームが調査したところ、福井県が1位だったのです。

【どうして福井は幸福なのか?】

「幸福度日本一」という名誉ある冠をもらった福井県。
どうして幸せなのか、少し調べてみました。

・失業率が低く、有効求人倍率が日本1位(2011年8月調べ)

・障害者雇用率が日本2位(2.25%。2010年調べ)

・作業所の平均工賃月額が日本1位(1万6621円。最下位の大阪の2倍。2009年調べ)

幸せであるには、やはり「雇用」と「賃金」は欠かせない要因です。
統計上から見ても、福井県は幸福度が高い理由が分かります。

また、福井県は仏教王国です(1850ものお寺があります)。
信心深くて粘り強い、質実剛健な暮し。
その為、横の繋がりが強く、助け合いがあると言われています。

全国的にみても、凶悪事件の発生件数が少ない県として有名なのは、信仰心の強さも要因の一つかもしれません。

孤独死の解決には隣近所の、人と人との繋がりが大切です。
福井県は、信仰心からそういう気持ちがあるから、幸福度が高いのかもしれません。

【おひとりさまが急増中】

1人で生活する人を「おひとりさま」なんて言うことがあります。
そんな、おひとりさま急増の背景や社会への影響を解説した本をご紹介します。

●単身急増社会の衝撃(藤森克彦・著)
http://amazon.jp/dp/4532490685
tansinsyakai01.jpg

一生涯結婚をしないという傾向は、特に男性の方が目立ちます。
2005年、男性の生涯未婚率は16%になりました。
2030年になりますと、男性で29%、女性で23%になると予想されています。

高齢のおひとりさま男性は、1日の中で一番時間を費やしているのが、テレビを観たり、ラジオを聴いたり、新聞や雑誌を読んだりすることです。
1日あたり4時間も費やしています。
ちなみに、高齢のおひとりさま女性は、3時間17分でした。

高齢単身世帯の3割が、人との交流時間を共有していません。
これが、社会的孤立→孤独死へ繋がっているようですね。

社会的に孤立する人に多く見られる傾向が幾つかあります。

・マンションやアパート等の共同賃貸住宅に住んでいる
・都市部に住んでいる(孤立しても生きていけるインフラ整備がされている)
・現役時代から、地域との人間関係を築いていなかった

確かに、理由や背景として納得できる部分がありますね。

親と同居する40歳以上の未婚者は、全国で202万人います。
40歳以上の人口の2.9%です。
これは、女性の1.9倍です。
これらの人達は「単身世帯予備軍」と呼ばれていおり、将来、社会的孤立に陥る危険性があります。
まあ私自身、人の事を言っていられないのですけれどねorz

【仕事以外で、社会へ飛び込んでみる】

私自身が将来、社会的孤立→孤独死のコースまっしぐらな感じです。
本当、どうなるのやら。

幸いな事に、仕事とは一切関係ない方面で、いろんな方々と接する機会が増えてきました。
私のような出来損ないを気にしてくださり、本当に感謝しています。
おかげで、若い時には無かった「安らぎ感・つながり感」みたいなものを感じています。
そのきっかけになったのが、カメラや神ナナだったりします。

私と同じような世代で、将来に不安を感じている方は多いと思います。
社会的には何にも恩恵を受けることの無かった最初の世代ですから、前例がありません。

せっかく、趣味や同じ考えで繋がる交流が、インターネットのおかげで容易になったのですから、思い切って飛び込んでみてはいかがでしょうか。

Posted by kanzaki at 2012年03月18日 12:31