「新人、若手社員を励ます言葉」
本田コンサルタント事務所の本田有明さんが、上記に相応しい言葉を紹介していたので、2つご紹介したいと思います。
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【心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。】
(山下智茂監督)
この言葉は、メジャーリーガー松井秀喜選手が、星稜高校の野球部時代、恩師・山下智茂監督(やました ともしげ)から授かった言葉です。
オリジナルは、ヒンドゥーの教えとも、アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズの言葉とも言われています。
松井選手は今も座右の銘としています。
「今も自分の心の中で輝いている宝石のような言葉です」
日本から渡り、メジャーでプレーを続けている松井選手は、ひとり別格の境地にいる感じですよね。
それは、誰が見ても感じるところです。
骨折により、連続試合出場が1768試合で途切れた時の事。
松井選手は、気負いも落胆の色もなく、次のように言いました。
「けがを治すのも修行のうちだと思います。しっかり治して出直します」
また、別のインタビューにて、「守備の機会を与えてくれない監督に言いたいことはないか」と聞かれ、次のように答えをしました。
「自分がコントロールできないものに気をもむのではなく、できることを精一杯やりたい」
その後も様々な苦難にあうものの、人前で語る物腰は、昔から変わりません。
淡々と全てを受け入れ、いつも同じ柔らかな対応です。
その気取りのない率直な態度には、風格さえ感じます。
現在、松井選手は、アスレチックスからFAとなったものの、所属が決まらないまま10年目のシーズンを迎えました。
けれど、ここでも淡々と現実を受け入れています。
「(開幕しても)特に変わることはない。やるべきことをやって待つだけ」
全30球団と交渉可能な状態を保つ為、いつ話しが来ても良いように、連日300スイングを超える打撃練習などを続けています。
人格者として素晴らしい態度ですね。
松井選手だって人間です。
バットをへし折ったり、ベンチを蹴っ飛したくなる事もあるそうです。
しかし、それを表には出しません。
「腹が立ったり、不満が出てきたりするのは、仕方がありません。
思ってしまうのだから、自分にも止められない。
でも、口に出すか出さないかは、自分で決められます。
そこに一線を画した方が、自分をコントロールできるような気がします」
「悔しさは胸にしまっておきます。
そうしないと、次も失敗する可能性が高くなってしまうからです。
コントロールできない過去よりも、変えていける未来にかけます」
自分の運命を変えるため、まず心を変える。
松井選手の考え・生き方には、学生時代の恩師の言葉がしっかり根底にありますよね。
あまりにも素晴らしい人格者たる言動に感動しました。
著書をいろいろと読んでみたくなりましたよ。
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【自分の好きな仕事を求めるよりも、与えられた仕事を好きになることから始めよう】
(稲森和夫)
稲森和夫さんは、京セラ・第二電電(現・KDDI)の創業者です。
現在、日本航空の取締役名誉会長として、立て直しに取り組んでいます。
ソニーの井深大さん、ホンダの本田宗一郎さんは、最初から自分の好きな分野で起業しました。
一方、稲森さんは、いつ潰れてもおかしくない碍子(がいし。電線を支持し絶縁する器具)のメーカーに就職しました。
そこで、ファインセラミックスの研究をはじめることになりました。
4年間のサラリーマン生活の後、仲間と京セラを設立することになります。
「自分の好きな仕事を求めるよりも、与えられた仕事を好きになることから始めよう」
社会に出る時、最初から好きな仕事や専門が決まっている人は稀です。
ましてや、即戦力となる能力・技術を持っている人は、ほんの一握りです。
それならば、あれがやりたい、これは嫌と言う前に、与えられた仕事に全力を注いでみること。
そうするうちに、今の仕事が好きになってくる。
好きになれば、結果としてその仕事が天職にもなる。
「『天職』とは、出合うものではなく、自分でつくり出すものなのだ」
※※※
上記にてご紹介したお二人の成功は、もちろん才能があるからです。
けれど才能があっても、方向性を見誤っては意味がありません。
成功から遠ざかるばかりです。
方向性を見誤らなかったのは、現実を受け止めてもなお真摯である態度でしょう。
これは仕事のスキルの積み重ねだけでは身につくものではありません。
人生の大切な節目にあらわれた人の影響が大きいと思います。
新人、若手社員を良い方向へ向かう道標たる人間に、私自身もなりたいものです。
Posted by kanzaki at 2012年04月05日 22:08日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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