【幸せだから成功する】
ハーバード大学講師のショーン・エイカー(著書・幸福優位7つの法則〜仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論)。
彼の理論はユニークです。
普通、「努力して成功することが幸せに繋がる」と考えますよね。
実はその逆。
「幸せだから成功する」のだそうです。
ポジティブな脳の感情は、さまざまな選択肢を増やし、心を広げてくれるからです。
これを「ハピネス・アドバンテージ」と言います。
素晴らしい志を持っても、それを持続させるのは難しいものですよね。
意志の力が尽きれば、もとの習慣へ戻ってしまいます。
もし、習慣化させたい行動があるならば、「活性化エネルギー」を一番低くするとうまくいくそうです。
活性化エネルギーとは、行動を移す迄のエネルギーの事です。
例えば、ギターを続けたければ、ギターをいつもすぐ手が届く範囲に置いておけるよう、ギタースタンドを買いましょう。
もし、ランニングを習慣化させたいのならば、トレーニングウェアを着て寝ましょう。
どちらも極端な例えですが、「重い腰をあげる」ことなく、実行へ移すことのできる方法です。
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【とりあえず始めてみる】
脳科学者の池谷裕二さん(著書・脳はなにかと言い訳する)。
モチベーションを高める方法の一つは、「体を実際に動かしてみる事」だそうです。
もし、それに対してヤル気が無くても、とりあえず始めてみます。
やっていくうちに脳が活性化して、ヤル気スイッチが入り、のめり込んでいくことがあります。
これを「作業興奮」と言うのだそうです。
この「とりあえず始めてみる」というのが、実に大変ですよね。
ここで、ショーン・エイカーの「活性化エネルギーを一番低くする」というのを利用すると良いのでしょう。
年齢を重ねていくと、なるべく無難な選択をするものです。
せっかく新しい事を挑む機会があっても、「やらない理由」を考え、チャレンジしない事ってありませんか?
そう思うのは、「不安」という要素があるからです。
「不安」という言葉はマイナスイメージが大きいですよね。
けれど実は、人間の生命力の肥やしにもなっているのですよ。
将来への不安こそが脳にとっての栄養源なんです。
スポーツやカジノが面白いのは「未定の要素」を含んでいるからです。
試合やギャンブルに挑む際、勝敗や結果が100%分かっている人なんていません。
人が生きていられるのは、未来が未確定だからです。
筋書きどおりの決まった将来は、脳を駄目にしてしまいます。
そんな時、不確定だけれど、とりあえずやってみるという「作業興奮」を用いるべきなんでしょうね。
まあ、ギャンブルに関しては個人的に全く興味も無いし、やるべきでは無いと考えますが・・・。
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【独歩丹霄・冷暖自知】
臨済宗の布教師会会長・藤原東演さん(著書・いつでもひとりに戻れる生き方)。
深く幅広い実体験をふまえた生き方論に、宗教云々を抜きでファンが多いです。
「生きがい」は、心が満ちる事を言います。
だから、満ちれば何でも良いのです。
富、地位、名誉などの形を手に入れることではありません。
池谷裕二さんは、「不安」は生命力の肥やしだと言いましたよね。
「独歩丹霄」という言葉があります。
夕焼けの空の下を独り歩くという意味です。
夕焼けは美しいですけれど、その後には夜が来て闇になります。
人生において「この先やっていけるのか不安」と思うもの。
けれど、そんな思いにとらわれず、自分の信じた道を歩いていきましょう。
自分の責任で生き抜く力が育っていくからです。
「不安」「見確定」をポジティブに捉えることが、良い方向へ向かわせるのです。
自分の知らないことは、やってみなければ「不安」「不確定」なままですよね。
「冷暖自知」という言葉があります。
自分で水を飲んではじめて冷たいと感じ、味や匂いがわかるという意味です。
飲まずに人から感想を聞いても、水の冷たさや味は自分のものになりません。
「本当の自己」に目覚めない限り、人生の喜びは自分のものにならないのです。
※※※
よく、「平凡な人生・普通の人生」とか言いますが、私は「平凡な人生・普通の人生」の人に会った事がありません。
一人ひとりに歴史があり、尊敬できる部分があるからです。
自分の知らない体験談や、それを通じて得た知恵・考えは、非常に興味深いものです。
それを聞いているうちに、自分もやってみたくなるものです。
まだ起きてもいないし、自分の手でどうしようもない事に不安になって萎縮する必要はないと思うのです。
昨日よりNHKにてはじった「ふしぎの海のナディア(デジタルリマスター版)」
第一話にて、悲しげな表情の美少女・ナディアに、少年・ジャンがこう言います。
「たった一度の人生だ。パーッといこう!」
ジャンは能天気に明るく、科学や技術の発達が無条件に善であると信じている少年です。
この前向きで、好きな女の子のために一生懸命頑張る性格が、物語の中で重要な意味を持っていくことになります。
これは、彼を育ててくれたオジサンの口癖なんだそうですが、ポジティブに生きていく上で非常に良い言葉だと思います。
ちなみに「ふしぎの海のナディア」の監督は、「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督です。
ジュール・ヴェルヌのSF小説「海底二万里」をモチーフにしています。
どのキャラクターにもブレがなく、そのワクワク感たるや、これを超えた作品はこの後にありません。
そして、どの作品よりも「生きること」を大切に表現した作品です。
特に第15話のエピソードは、あまりにもインパクトが強いので覚悟して見てください。
●NHKアニメワールド ふしぎの海のナディア デジタルリマスター版
http://www9.nhk.or.jp/anime/nadia/
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