2012年05月13日

授業が身につくノート術【1】〜「NHKテストの花道」は社会人にも役立つ

【「テストの花道」が面白い】


私が好きなテレビ番組に「テストの花道」があります。

●NHK テストの花道・公式サイト
http://www.nhk.or.jp/hanamichi/
(毎週・月曜PM7:25〜、土曜AM10:00〜)

・テストの花道 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AE%E8%8A%B1%E9%81%93

・テストの花道 まとめWiki
http://testrunway.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8


高校生を対象に勉強の仕方を紹介し、テストのための「思考力」をつけることを目的とする番組です。
しかし、紹介している内容は、ビジネス書などでも用いられるような高度な裏ワザ満載です。
そのため、社会人が見ても非常に有益な番組なのでお勧めです。

観るきっかけとなったのは、「仮面ライダーフォーゼ」のヒロイン・城島ユウキ役の清水富美加さんが出演しているからというのは内緒です。
この番組は、ジャニーズJr.や雑誌モデル、女性アイドルグループが出演しており、そっち方面でも注目されていたりします。

3回に渡り、4月からの新シーズン最初に紹介された「授業が身につくノート術」をまとめてみたいと思います(番組自体は2回に分けてオンエアしました)。

【板書だけでは役に立たない】

ノートに板書をしっかり写していても、後でその内容が思い出せないということはありませんか?板書だけでは役に立ちません。

東大など難関受験を突破した先輩たちに聞きますと、「授業中、ノートをとる上で板書を写すだけでは不十分」と口をそろえて言っています。

「先生は板書して喋って、トータルで何かを伝えようとしている。
板書だけ残しておくことは、大半の大事な部分がまるまる抜けている。
20%、30%の資料になってしまう」

「板書をとるだけなら頭を使っていない。
授業中は頭を使って考えつつやった方がいい」

「客観的に受け身になってただ書くだけじゃなく、自分から授業に参加する気持ちで書かないと板書は意味が無い」

「板書だけ写して仕事終わったと思うと眠くなる。
必要なことを書き取ろう、いいことを聞き取って帰ろうってスタンスでいくと授業を楽しめるし、受け身じゃなくなる」

「次の板書まで、ぼーっとしていてはダメ」

【花道流ノート術の基本】


単純に板書を写すのでは意味がない!
では、どうすればいいのか?
以前のシーズンで取り上げたノート術。

<花道流ノート術の基本>

1・とにかくメモ!
2・マーキング
3・見開き右側のページを空けて復習ページに

これは、後からノートを見なおしてみても授業内容を思い出せるようにするノートの基本です。
この、どんな教科にも応用できるノート術をひとつずつ解説していきます。


<1・とにかくメモ!>

大切なのは、先生が黒板に書いたことだけではなく、話した事をできるだけ書き留める事です。
先生は、黒板に書かなくても重要な話しをすることが多いものです。
しっかりメモを取ることが大切。


<2・マーキング>

色や記号を使い、ノートを見返した時、授業を思い出す手がかりを残しましょう。
例えば、重要語句に★マークしたり、メモを○で囲んで関連事項をまとめるなど、自分なりの方法でマーキングするのです。


<3・見開き右側のページを空けて復習ページに>

授業を受けた後、その内容を忘れないために必要なのが復習。
ノートを整理し、授業の流れを再現しましょう。
そして、教科書や参考書を調べて興味を持った情報を加えていきます。
その為、復習ページ用に、見開き右側のページをまるまる空けておくのです。

【花道流ノート術の問題点】


この花道流ノート術を知っていれば大丈夫・・・。
しかし、なかなか実際には出来ないものです。
授業中、どんどん言葉(歴史だったら戦、人名など)が出てきます。
先生の板書の量が増え、すぐ黒板が消されてしまいます。
先生の話しがヒートアップし、それに聞き入ってしまい、メモを取る手が止まってしまいます。
反対にメモを取るのに必死になってしまい、下をむいたままの時、先生が重要な説明を口にしている事もあります。

<問題点1・先生の話しを漠然と聞くだけでは、大事なポイントが分からない>

ポイントを聞き逃したままメモ(単語だけ)をとったため、後で内容が思い出せなかったりします。


<問題点2・書くスピードが間に合わない>

前半は良くても、授業後半になると書くのが間に合わず、後半ではメモが少なくなっていくものです。
みんな、先生の話しを聞きながら、同時にノートを書くという難しさを痛感しています。

話しを聞きながら同時に書くには一体、どうすればいいのでしょうか?

【「3つの種」がノート術をアップする】


大事なポイントを聞きながら、ちゃんと書き取る方法があります。

1.聞く種
2.書く種
3.楽する種

この3つの種が、あなたのノートを大きく変えます。

【1.聞く種】

先生の話しから大事なポイントを聞き取る方法は二つあります。

<その1・接続詞>

接続詞が、話しの中から重要なポイントを見つけるサインになります。

先生が口にする「そして次に」「ところが」などの接続詞に注目。
これで話しの流れが予測出来ます。

例:「つまり」・・・言い換えて説明する。結局どうなったかを示す事が多いです。

接続詞は先生が発する一つのサインです。

「まず」「次に」=順番
「たとえば」=例
「しかし」=逆説
「さて」=話題転換

接続詞に注意して先生の話しを聞けば、授業の流れも把握しやすくなります。


<その2・繰り返し>

話しの中で何が重要なキーワードなのかを見つけるためのもう一つのポイントは、繰り返される言葉に注目することです。

先生が何度も繰り返して話すところや、身振り手振りと合わせて強調するところは、先生が伝えたい重要なポイントであることが多いのです。
また、先生の口癖(「まじめな話し〜」「これどう思う?」など)からも重要ポイントを掴んでみましょう。

【2.書く種】

ノートを早く書き留めるには「省略」を使いましょう。
速記のように短時間で書き取るための工夫をします。

(例)
・画数の多い漢字は、ひらがなやカタカナに変えて、ノートを書く時間を短縮。
・時間がかかる言葉は文字数を減らす。
・記号を取り入れてもOK。

但し、はじめて書く用語を省略すると、見返した時に分からなくなる時もあります。
知識があやふやなものは、しっかり書きましょう。

人物名を書く時、例えば「源(みなもと)」だけだと、頼朝なのか、義経なのか、しずかちゃんなのか特定できなくなります。
省略によって紛らわしくならないように、自分なりのルールを決めて省略することが大事です。

難関大学を合格した先輩たちはそれぞれ、自分流の省略方法を持っていました。

(例)

「先生が言っているエピソードは教科書や資料集に意外と書かれています。
そういう時は、いちいちノートに書かなくても、ページ数をメモしておけばいい」

「箇条書きで書く時、その文の前に打つ点の大きさや色を変えて重要度を表すのも良い」

最後3つ目の「楽する種」は次回へ続きます。

●次回の記事: 授業が身につくノート術【2】〜「NHKテストの花道」は社会人にも役立つ
http://kanzaki.sub.jp/archives/002645.html

Posted by kanzaki at 2012年05月13日 22:07