(新潟市のギャラリー蔵織で、『新潟古時計物語+蓄音器展』を開催中です)
雑誌PRESIDENTとNIKKEIプラス1。
両方に共通のキーワードの記事がありました。
それは、「メーカー直営のアンテナショップ」です。
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【大手メーカーのアンテナショップ誕生】
お台場に巨大商業施設「ダイバーシティ東京プラザ」、JR東京駅には「東京おかしランド」が誕生しました。
カルビーや森永製菓などのアンテナショップを展開しているのが特徴です。
●ダイバーシティ東京プラザ
http://www.divercity-tokyo.com/
住所 〒135-0064 東京都江東区青海1-1-10
電話 03-6380-7800 (受付時間:10:00〜21:00)
・カルビープラス | ダイバーシティ東京 プラザ | ショップガイド
http://www.divercity-tokyo.com/shopguide/10028993_6271.html
・キョロちゃんのおかしなおかし屋さん | ダイバーシティ東京 プラザ | ショップガイド
http://www.divercity-tokyo.com/shopguide/10026207_6271.html
●東京おかしランド | 東京駅一番街 −First Avenue Tokyo Station−
http://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/feature/okashi_land/
住所 東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街 B1F
営業時間 10時〜20時、2階レストランは11時〜22時
電話 03-3210-0077(代表)
・カルビープラス | 東京駅一番街 −First Avenue Tokyo Station−
http://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/shop/shopinfo.php?shopcode=S0199&kubun=1
・ぐりこ・やKitchen | 東京駅一番街 −First Avenue Tokyo Station−
http://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/shop/shopinfo.php?shopcode=S0197&kubun=1
・森永のおかしなおかし屋さん | 東京駅一番街 −First Avenue Tokyo Station−
http://www.tokyoeki-1bangai.co.jp/shop/shopinfo.php?shopcode=S0198&kubun=1
こうしたお店は、お客様を「こちら側」へ巻き込み、親近感を熟成します。
これは、テレビ番組や飲食店でも見られる傾向でして、「手の内をさらしてファンをつくる」手法です。
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【アンテナショップと口コミ効果】
アンテナショップは、ソーシャルメディアと非常に相性が良いことが知られています。
「東京おかしランド」はオープン前、約30名のブロガーを集め、森永製菓、カルビー、江崎グリコ、不二家のアンテナショップを公開しました。
●おかし大好きな読モ&ブロガーが、話題の「東京おかしランド」を先取りチェック!
http://www.why2gt.com/project/okashi_land/
(各ブログへのリンクページ)
ブロガーとは、インターネット上にホームページを開き、読者に情報を提供する書き手の事です。
お客様は、こうした口コミを重視するため、発信力の強いブロガーを招待したのです。
江崎グリコのアンテナショップでは、機械でアーモンドチョコレートを製造する姿を見る事ができて、ちょっとしたミニ工場見学となっています。
狙いは、きちんと作っているところをブロガーを含む消費者に見てもらうためです。
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【アンテナショップを展開する理由】
こうしたアンテナショップは、他にもたくさんあります。
大手メーカーは認知度は既に高く、今更アピールする必要がないようにも思えます。
それでもアンテナショップを展開する理由は、社名や商品名を消費者にアピールする機会が減ってきたからです。
その最も大きな原因は「プライベートブランド(PB)商品」の増加です。
コンビニやスーパーが、メーカーに製造を委託する戦略商品を「プライベートブランド(PB)商品」と言います。
一方、カルビーのような大手メーカーが作る全国共通商品を「ナショナルブランド(NB)商品」と言います。
最近、このNB商品である通常商品の存在感が薄れてきているのです。
最近、各コンビニエンスストアでは、PB商品を多く取り揃えています。
お菓子や日用品など、包装デザインをシンプルに統一しています。
2007年、セブン-イレブン・ジャパンはPB商品「セブンプレミアム」をスタート。
今では、グループに売り上げの2割にまで成長しました。
同年、イオンもPB商品「トップバリュ」を企画する会社を設立しました。
既にイオン傘下の販売額の2割にまでなり、将来的には4割を目指しています。
ご存知の通り、PB商品の魅力は安さです。
販売促進キャンペーンや広告が不要なので、1〜3割安くしてあります。
PB商品の包装のウラ側を見れば分かる通り、作っているのはNB商品を作る大手メーカーです。
PB商品は、小売りが全部買い取るので、メーカーは在庫リスクがありません、
売り場も事前に確保されています。
その為、小売り(PB)とメーカー(NB)は激しく争ってはいません。
むしろ、協力関係なのです。
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【PB商品は今後も増える】
大手メーカーはPB商品を作るだけでもやっていけますが、それだけでは嫌なのです。
その為、アンテナショップで情報を発信しつつ、売れる製品開発の繋がるデータ収集を行っています。
例えば、カルビーのアンテナショップで人気の限定商品のお菓子や関連グッズを、一般のコンビニやスーパーで販売を検討しています。
メーカーは確たる販売実績を元に小売りこめるのです。
PB商品はNB商品より安いけれど、小売りごとに商品が違うので、他社と値引き合戦にならないですみます。
欧州ではPB商品が20%〜40%迄広がっており、スイスにいたっては50%強です。
日本は10%程度。
小規模な小売業が多いためですが、大手による寡占化が進めば、PBの比率は高まるでしょう。
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