【胃を切って減量】
新聞を読んで、「肥満手術」という言葉をはじめて知りました。
胃の一部を切って小さくしたり、小腸へのバイパスを付けたりすることで体重を減らします。
肥満の人が多い欧米では普及しているそうです。
●減量手術.COM
http://www.genryou-syujyutsu.com/
肥満も度を越すと、糖尿病や心臓病など命に関わる病気になりやすいです。
肥満手術でそれらが治ったり、出産が出来たりして、生活の質が向上します。
滋賀医大によりますと、この肥満手術をした後、患者の金銭的な支出が、年間50万円以上も節約になるそうです。
減量によって、医療費の自己負担、食費、交通費、交際費が減ったためです。
また、公的保険診療費が年間10万円以上も減り、利益は社会にまで還元されていたのです。
日本で肥満手術をすると、岩手医大や滋賀医大などで、個人負担は70万円ぐらいです。
日本の半分以上の肥満手術を行なっている四谷メディカルキューブでは、自由診療で約200万円もかかるそうです。
しかし手術した後、年間50万円の節約になるのならば、数年で元は取れる計算です。
●四谷メディカルキューブ
http://www.mcube.jp/
手術といっても、多くは開腹せず、内視鏡手術で行われます。
入院は数日で済みます。
日本は肥満者が少ないので、肥満手術の実施例は少ないです。
しかし、最近は飽食ぎみで、体重が100キロを超す人も増加。
内科的治療だけで減量が難しい場合、手術という選択もありになってきました。
日本肥満症治療学会によると、アジア人は欧米より低い体重でも手術が有効で、糖尿病が治る事が確かめられています。
しかし日本人は、健全な胃にメスを入れる事に抵抗感があり、それも肥満手術の実施数の少ない理由です。
※
【日本人は肥満手術に抵抗がある】
以前、日本と欧米では、延命治療に対する考えが違うことを書きました。
●神崎のナナメ読み: 欧米にはなぜ、寝たきり老人がいないのか?〜胃ろう等、延命治療に対する日本と海外の死生観の違い
http://kanzaki.sub.jp/archives/002676.html
欧米は胃ろうを、回復が見込まれる患者への一時的な処置と考えています。
対して日本は、脳卒中などの病気で意思疎通ができなくなった高齢患者の延命に用いられる事が多いです。
それと同じように、欧米では健康的に生きる可能性があるならば、肥満手術に抵抗はないようです。
糖尿病も治りますしね。
日本は、どうにも施しようが無くなってから、最後の手段で手術をするという感じです。
日本は常に、ダイエットブームです。
色んな痩せ方が提案され、みんなが一斉に実施します。
病的なぐらいダイエットに命をかけているから、極端な肥満を未然に防げているのかもしれません。
食べないで減量するような危険なものだけではなく、最近はジョギングや自転車など、体を動かすことで健康的なダイエットももてはやされています。
やはり手術をしなくてもいいように、健康的な毎日を過ごしたいものですね。
Posted by kanzaki at 2012年07月20日 23:11日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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