2012年08月31日

女性は本当にお喋りなのか?〜海外の大学の研究結果

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「女性は本当にお喋りなのか?」

エッセイスト・藤川鉄馬さんが調べていました。

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【女性の方がお喋りという実験結果】

2007年、アメリカで行われた世論調査では、男性も女性も、女性のほうがお喋りだと思っています。

2011年、イギリスで行われた調査によると、女性は1日に平均298分(5時間)もお喋りをしています。
実に、起きている時間の3分の1以上です。

その話しの内容ですが、他人の生活、誰と誰とのデート、他人の子供、セックス、連続恋愛ドラマなどです。
体重、ダイエット、服のサイズには、平均24分費やします。

しかし、亭主の悪口は殆ど話題にしません。
理由は、多くの女性が「女性は、秘密の話しをすぐに他人にばらす」と考えているからとの事(実際、そうなんですか?)。

2006年、アメリカの心理学者ブリゼンダインは、男性と女性が、お喋りで使う単語を調べました。

1日の会話において、女性は2万の単語、男性は7000の単語を使います。
女性は、男性の3倍お喋りしていることになります。

夕方、男性が仕事から帰宅した時点で、6850の単語を使っています。
残り150の単語です。
テレビでも観て、リラックスしたい。
しかし、女性はまだこの時点で、7856の単語を残しています。
女性が喋り続けても、男性は残された少ない単語で答えるのが精一杯なのです。

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【男女に違いはないという実験結果】

1998年〜2004年にかけて、アリゾナ大学のメール教授が行った実験では、別の結果が出ました。

女性は、1日平均1万6215の単語を喋ります。
男性は、1日平均1万5669の単語を喋ります。
その差は、僅か500。
男性も女性も、お喋りの程度は同じだったのです。

また、多弁か寡黙かは、男女の差ではなく、個人差でした。

男性だって飲み屋では、ビール片手に喋りまくっています。
黙ってなんかいません。

女性はお喋りというステレオタイプな考えは違っていたのです。

2007年、カリフォルニア州サンタ・クルーズ大学のリーパー教授が、過去のあまたの論文を総合的に再検証し、発表しました。

結果、成人が1日に喋る総量は、男性の方が女性より、若干多いことを発見しました。
しかしその差は誤差程度。
性別による差は無いと言っていい。

喋る量は、相手によって変わるのです。
男性は、はじめての人と話す時や、複数の男女がいるときに多弁になります。
女性は、子どもやクラスメートに対するときに多弁になります。

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【男女によって会話内容が違う】

話しの内容も、男女で異なります。

(1)男女では、喋る目的・意図が違います。

女性は、聞き手との関係を築く為の「仲良しのお喋り」をする傾向があります。
男性は、相手に影響を及ぼし、攻撃・支配をする「説得の為の発言」を行います。


(2)同性間の会話も、男女で異なります。

女性同士では、自分の経験や他人のゴシップを語ります。
討論したり、知識を披露するのではありません。
重要なのは、会話をしていること、言葉のやりとりをしていることです。
英語で「無駄話(girl talk←日本のガールズトークという複数形は間違い)」と呼ばれています。

男性は感情によらず、情報交換のために会話を行います。
会話から、何かを得ることを期待し、結論が無ければ時間の無駄と考えます。
協調性ではなく、相手の話しを封じてでも、自分の都合のいい話題に変えてしまう。
自分の地位・立場を譲らないため、自分の事は語らない。
英語で「仕事上の話(shop talk)」と呼ばれています。

会話の時、男性は左脳だけを使うのに対し、女性は左右両方の脳を使います。
左右の脳は、脳幹によってつながっています。
女性の脳幹は太く、左右の脳の間の連絡を速やかに行えます。
だから、複数の人と複数の話題で、聞きながら、同時に喋ることが出来ます。
男性は、それが出来ません。
会話の能力は、女性のほうが優れています。

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以上、色々な実験結果や調査を書きました。
皆さんが思っていた常識と違っていましたか?
これらは海外でのお話しですが、さして日本も違いはないのではと思いました。

男性の「仕事上の話(shop talk)」は、納得です。
確かに、イニシアチブを譲りませんね。
あまり自分の事を話さず、聞きに徹している場合も、内面の感情は同じではないかと思います。

私の場合ですが、どうせ会話をするならば、元気になる会話がしたいですね。
公私どちらでも、あまり線引きをしません。
公私によって会話の仕方を変えられるほど器用じゃないし、大事なのはお互いが良い方向へ進む事ですから。

Posted by kanzaki at 2012年08月31日 22:07