今回は、コミュニケーションについてのお話しです。
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【子供にはスキンシップが大切】
地元の新聞に、子供にはスキンシップが大切だと書かれていました。
13世紀、神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世は、ある実験を行いました。
目的は、人が最初にしゃべる言葉が何かを確かめるためです。
50人の赤ちゃんと乳母たちを集め、命令をくだしました。
「赤ちゃんにおっぱいを飲ませ、おむつを替え、お風呂に入れ、寝かせなさい。
但し、一言も話しかけてはならない。
抱いて可愛がることも禁じる」
実験の結果ですが、50人全員が、1歳の誕生日を迎えること無く亡くなったのです。
十分な栄養や清潔が保たれていたにもかかわらずです。
原因は、スキンシップがないことからストレスが高まり、成長ホルモンが分泌されなくなったからだと考えられています。
子供にスキンシップをしてあげると、どのような影響があるのでしょう。
研究によりますと、母親が触れると子供の情緒が安定し、父親が触れると社会性を伸ばす効果が確かめられています。
また、子供同士の触れ合いも大切です。
ゲーム機や携帯電話を介したバーチャルなコミュニティだけでは、相手との共感や思いやり、距離のとり方は育まれません。
そういや昔の遊びは、「馬跳び」「おしくらまんじゅう」「手つなぎオニ」など、自然に肌が触れ合いぶつかり合うものばかりでしたね。
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【職場に「無縁社員」が急増中】
コミュニケーションの大切さは、なにも子供の世界だけではありません。
職場でも同様です。
日経の記事で、「無縁社員」を取り扱っていました。
連帯感は薄れ、ドライな人間関係。
机を並べていても、同僚との繫がりを実感出来ない無縁社員が広がっています。
経営は厳しく、仕事は増えても人員は増えず、周囲に構う余裕はない。
会話はあっても業務上の報告や連絡が主体。
相談や雑談といった自発的コミュニケーションが減り、個々は孤立感を高めています。
パソコンやネットの普及で、対面コミュニケーションは減少。
仕事と私生活の線引きをはっきりさせ、必要以上のコミュニケーションを望まない社員も増えました。
とある実験によりますと、休憩時間に同僚との会話が活発であるほど職場全体の受注率が高まりました。
集団で働くには連帯感や一体感が大切。
仕事に関係ない会話や雑談が、一人ひとりのモチベーションや仕事と向き合う積極性を高め、それが営業成績を押し上げたと分析されています。
人事評価は成果主義。
一人ひとりの仕事への意識は高まったけれど、協調性を軽んじる風潮もあります。
また、職場の孤立は、うつ病などのメンタルヘルス上の問題へもつながっています。
「当たり前のことでも、できたら褒めてもらえるか」「お互いに理解し、認め合っているか」などの職場の一体感が、それを防ぐ手立てです。
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【虚心坦懐とは?】
子供の世界では「いじめ」、大人の社会は「心の病気」がクローズアップされています。
笑顔が無いねえ。
現代の子供の世界は、正直、今の私には分かりません。
けれど、大人の世界ならなんとなく分かります。
大切なのは、「虚心坦懐(きょしんたんかい)」だと思います。
●「虚心坦懐」の意味
心になんのわだかまりもなく、気持ちがさっぱりしていること。
心にわだかまりがなく、平静に事に望むこと。
また、そうしたさま。
「虚心」は心に先入観やわだかまりがなく、ありのままを素直に受け入れることのできる心の状態。
「坦懐」はわだかまりがなく、さっぱりとした心。平静な心境。
句例「虚心坦懐に意見を聞く」
日々の鬱屈が積み重なり、互いに壁を作ってしまうから、相手の言葉を素直に聞けず、お互いの信頼関係が築けないのです。
部下がやりがいを感じるのは、納得のいく仕事を行い、成長を実感し、その結果を正しく認めてもらうこと。
そのような環境を作るのが、年長者・上司の義務です。
しかし偏屈な上司は、心を平静にしないで、相手に対する好悪が先に立って話してしまう。
そんなんじゃ、部下はついてきません。
部下を低評価で見ている上司は大抵、その上司の態度・言動・考えに問題があります。
無理に笑顔を作る必要はありませんが、「虚心坦懐」を意識していれば、自ずと環境を良くする笑顔になるものです。
人を動かすのは、何も報酬だけではありません。
「志」も必要。
互いの志を認め合える様になるためにも、まずは「虚心坦懐に意見を聞く」べきだと思います。
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