【日本のカレー元年は明治時代】
日本人はカレーライスが大好き。
それを疑う人はいないでしょう。
食文化史研究家・永山久夫さんが、日本のカレーライスの歴史について語っていました。
カレーライスが日本に登場したのは、明治時代。
100年ほどしか経っていません。
明治の人達にとって、西洋文明と共に入ってきたカレーライスは、それまでのようにドンブリ鉢ではなく、皿に盛られたごはん料理である点が珍しく、時代のシンボルに見えました。
最初は、大根の味噌漬けや、ナスの浅漬けなどがついていました。
今のように福神漬けが添えられるようになったのは、昭和の初期からです。
今までの米食の歴史からすると、薬くさいスパイスが使用され、肉が入っている点で、それまでに無い料理でした。
軍隊料理に採用され、普及に拍車がかかりました。
また、お米の味に意外と合う事に気づき、家庭料理にも馴染み、子供たちの大好物になりました。
肉、じゃがいも、玉ねぎ、ニンジンと、栄養も豊富なので、子育てに熱心な野ほんのお母さんの心もとらえました。
カレーのスパイスは、香辛料と訳されていますが、ほとんどが薬効性の高いものばかりです。
カレーライスの黄色のもとはターメリック(ウコン)です。
主成分のクルクミンには、血液の浄化作用や、血管・脳細胞の酸化防止作用があります。
また、ジンジャー(しょうが)には保温作用があり、ガーリックにはスタミナ強化効果があります。
※
【新潟市民はカレー好き】
全国の1世帯当たりのカレールウの消費量、消費金額ランキングを調べました。
意外にも、新潟市民が一番お金を使っていました。
●カレールウの消費量<数量:g>
全国平均 1,784
佐賀市 2,077
鳥取市 2,043
青森市 2,037
盛岡市 1,990
山形市 1,981
水戸市 1,972
福島市 1,963
新潟市 1,960◎
福井市 1,935
秋田市 1,904
●カレールウの消費金額<金 額>
全国平均 1,574
新潟市 1,821◎
鳥取市 1,775
佐賀市 1,726
松江市 1,720
青森市 1,714
京都市 1,707
静岡市 1,695
福井市 1,688
金沢市 1,679
川崎市 1,668
●ソース:統計局ホームページ/家計調査(二人以上の世帯) 都道府県庁所在市及び政令指定都市別ランキング(平成21〜23年平均)
http://www.stat.go.jp/data/kakei/5.htm
(上記サイトの下の方に、「油脂・調味料(エクセル:69KB)」を参照)
日本海側が多く、米の生産量や食塩消費量が高く、最低賃金が低い傾向があります。
新潟市民が一番お金を使っている理由を考えました。
私の知るかぎりではどの家庭でも、カレールウを2種類から3種類を混ぜて使っています。
こうすると、複雑な味になって美味しいと考えるからです。
その為、カレールウを購入する一度の金額が高くなるからではないでしょうかね。
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【インドでは「日本のレトルトカレー」が人気】
インドでは、日本のレトルトカレーが人気だそうです。
カレーといえば、インドが本場だと思うので驚きです。
インドは経済成長が著しいです。
共働き家庭が増え、以前のようにスパイスを何十種類も使ってカレーを煮込む家庭が減っています。
そこへうまく浸透したのが、日本のレトルトカレーです。
価格は割高ですが、つくる手間が省けて、しかも美味しい。
日本的創意工夫に満ち、かつ利便性に優れており、カレーの本場で評価されています。
※
【カレーハウスCoCo壱番屋〜なぜカレーの値段が高くても売れるのか?】
カレー専門店チェーンと言いますと、「カレーハウスCoCo壱番屋」が思い浮かびます。
値段は、他の飲食チェーン店より高い傾向にあります。
なのに、何故人気があるのでしょうか?
要因は「熱々のカレーを提供する事」と「接客応対」です。
以前、創業者特別顧問の宗次徳二さんが秘密を語っていましたので、下記をご参照ください。
●神崎のナナメ読み: カレーハウスCoCo壱番屋〜なぜカレーの値段が高くても売れるのか?
http://kanzaki.sub.jp/archives/001959.html
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【カレーで集中力アップとダイエット】
冒頭にも書きました通り、カレーは健康食としての側面もあります。
集中力を高めたり、ダイエットにも効果があります。
積極的に食べたいものですね。
・市販されているカレー粉は、30種類前後のスパイスが使用されています。
その殆どが漢方で使用される生薬そのものか、生薬のような薬効を持っているものばかりです。
・カレー粉の主成分は、ターメリック(ウコン)。黄色い色素のもと。
市販されているカレー粉の30%前後はターメリックです。
ウコンに含まれているクルクミンは、肝臓の機能を若返らせ、血液をサラサラに浄化し、血行自体をよくする作用があります。
・脳の血流もよくなります。
物覚えをよくして集中力を高める働きがあり、情報化時代の理想食がカレーライスと言えます。
痴呆症の薬は、ほとんどが脳の血流を上げる作用を持っているので、認知症の予防にもカレーライスは効果があるのではないかという説もあります。
・カレーライスはダイエットにも適した料理です。
ターメリックをはじめ、ショウガ、トウガラシ等のスパイスが深部体温を上げ、新陳代謝を活発にします。
カレーを食べると自然に汗が吹き出してくるのも、脂肪を燃焼させる上で効果のある発汗作用のためです。
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