2012年09月27日

子供のおねしょ(夜尿症)の原因の殆どがデマ〜夜尿症は、ぼうこうか尿量調節の機能の発達が遅れているだけ(小児科で治ります)

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子供のおねしょ(夜尿症)の原因は、「食事の習慣」や「お母さんとの関係性の悪さ」、「プレッシャーをかけるから」などと言われてきました。
しかし現在では、ほぼ全て関係ないことが分かっています(地元新聞より)。

【おねしょの原因】

夜尿症の子の95%は、ぼうこうか尿量調節の機能の発達が遅れているのが原因です。
ぼうこうの容積が小さい上に眠りが深かったり、抗利尿ホルモン(寝ている間の排尿を抑えるホルモン)の分泌が少なかったりして、おねしょをしてしまうのです。

定義上、夜尿症とは、5、6歳を過ぎても週に2、3回のおねしょをしてしまう子を指します。

【夜尿症を治すには?】

小児科を受診しましょう。
子供の夜尿症の原因が、ぼうこうにあるのか、尿量調節機能にあるのかを調べます。
対応した薬を処方してもらえば、1年後には半数の子供が治るそうです。
最近の薬は飲みやすい上、適切な生活指導などを受けることもできるようになりました。

仮に何も治療しなくても、体の成長に伴ってぼうこうや尿量調節の機能が発達します。
夜尿症の子供の15%が、何もせずとも毎年治っているそうです。

しかし、中学3年の時点で100人に1人弱が克服できない計算です。
早く治さないと、精神的苦痛を受けたり、おねしょを恐れて修学旅行を取りやめるケースもあります。
お医者さんは、早めの受診を呼びかけています。

※※※

おねしょについては、本人もお母さんも深刻な悩みです。
しかし今では、ちゃんと医学でメカニズムも分かって治療できますし、ネットなどで正しい情報も入ります。
家庭内だけで悩む時代ではないのですね。

●夜尿症-おねしょ-ナビ
http://www.kyowa-kirin.co.jp/onesho/

上記のサイトでは、ご自分が住んでいる地域にて相談できる医療機関を調べる事ができますよ。

●どうすればいいの?修学旅行 | 夜尿症-おねしょ-ナビ
http://www.kyowa-kirin.co.jp/onesho/school_excursion/index.html

サイト内に特別ページがあるぐらい、修学旅行でのおねしょ(夜尿症)は深刻な問題です。
57%のお母さんが、子供のおねしょを気にして、宿泊行事への参加を躊躇しています。

日常生活の中で改善するには、夜尿があっても、「起こさない」「怒らない」「焦らない」の3点を念頭に子供に接する事が大事だそうです。

私もおねしょが治ったのは、かなり遅かったです。
だから、夜尿症に悩む子供達の気持ちが良く分かります。
改善しようにも、寝ている間のことだから、自分の意志と関係ないのでどうしようもないのです。
あの頃は、ここまで情報も、医学的解決方法もありませんでした。
確か、お灸かなにか民間療法をやった記憶があります(効果はありませんでいた)。
大きくなって、気づいたら治っていたという感じでした。

子供の世界は、地理的にも精神的にも狭いものです。
その中で悩み、苦しんでいると、もう逃げようがありません。

どうか親御さんは、叱りつけるのではなく、怪しい民間療法・情報に頼らず、お医者様へ連れて行ってあげてください。
子供の悩みは、地域の悩み。
大人たちが守り、助けてあげようではないですか。

Posted by kanzaki at 2012年09月27日 21:57