2012年11月10日

映画「シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語」の感想〜今年観た映画で一番良かったです

映画「シルク・ドゥ・ソレイユ」を観てきました。
その感想を書きたいと思います。
今年観た映画で、一番良かったですよ。


(映画『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』予告編 - YouTube)

●あらすじ:
ふらり田舎町に辿り着いた足取りの重いミア(エリカ・リンツ)は、ピエロに渡されたチラシに導かれ、サーカスが行われるテントへと向かう。
やがて空中ブランコを行う寸前の一人の青年(イゴール・ザリポフ)がチラシに載っていた人物であることに気付き、ミアは彼をじっと見つめる。
空中ブランコの青年も見つめ返し、二人が互いに目を離さずにいると、青年はブランコを握り損ねて落下してしまう。
驚いたミアは彼を助けようと駆け寄るが、青年は地面に飲み込まれるように姿を消し、追うミアも消えてしまう。
やがて彼女は、見たことのない不思議な世界で目を覚まし、その異世界をさまよい歩きながら、消えた運命の青年を探し求めるのだった・・・。

●映画『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』公式サイト
http://www.cirque-3d.jp/

●シルク・ドゥ・ソレイユ公式サイト(日本語)
http://www.cirquedusoleil.com/ja/home.aspx

●シルク・ドゥ・ソレイユのYouTube公式サイト
Cirque du Soleil - Official Channel - YouTube
https://www.youtube.com/user/cirquedusoleil?feature=relchannel

●シルク・ドゥ・ソレイユ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A6
シルク・ドゥ・ソレイユ(フランス語: Cirque du Soleil、日本語直訳: 太陽のサーカス)とは、火喰い芸の大道芸人だったギー・ラリベルテが、1984年にカナダ・ケベック州で設立したエンターテイメント集団、及びそれを管理する会社の名称である。


16x9 - Getting into Cirque Du Soleil [Audition Documentary] - YouTube

上記ドキュメンタリーは、英語字幕をONにして、更に日本語訳をONにすると理解しやすいです。

※※※

【ドキュメンタリー映画ではありません】

この映画はドキュメンタリーではありません。
また、単にサーカスの舞台を録画したものでもありません。

主人公の女の子・ミアが異世界を旅して、消えたサーカス団の青年を探すお話しです。
異世界の表現をシルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマンスで表現しているのです。
「不思議の国のアリス」の新しい解釈と表現方法だと思えばいいのかな?

パフォーマー達が独自のメイクと衣装をしています。
アジアンチックで異形な感じは、様々な宇宙人達が活躍する映画「スターウォーズ」的な感じもありました。
幾つか、戦闘アクションがあるのですが、まるでスターウォーズEpisode1のダースモールみたいな人達が戦っています。
垂直近くまで傾いた巨大な板の上で、多くのパフォーマー達が、ワイヤーや板から飛び出た棒を使って動き・戦うのです。
特撮やCGによる表現より大迫力で圧巻でした。

空中を飛び、舞ったりするシーンは、普通の映画ならばCG・特撮を使うでしょう。
この映画は、パフォーマーがロープやワイヤー、トランポリン等を使って舞います。
ショーステージですから、リアル感とは対極にあるはずなのに、かえってリアル感があるのが不思議です。
パフォーマーが、己の肉体を駆使しているからでしょうか。
重力に逆らい、縦横無尽に空中を人間が飛び回ります。
けれど、本当に体を動かして表現しているから「嘘」がありません。
それがリアル感につながるのでしょうかね。

SFアクション映画の監督ジェームズ・キャメロンは、「ターミネーター1&2」「エイリアン2」「タイタニック」「アバター」で、我々に未知の映像技術を体感させてくれました。
彼は今回、この映画でプロデューサーとして参加しています。
今回の映画もある意味、新たなる映像技術・・・映像魔術で、我々をスクリーンの中へ引き込んでくれます。
アメリカ国内の歴代興行収入は1位が「アバター」、2位が「タイタニック」。
同じ監督が1、2位というのも凄いですね。
「ハイテクを駆使したエンターテイメント作品」ですから、誰もが素直に受け入れられるのが秘訣なのでしょうか。
そのエッセンスが、今回の映画にも詰まっています。

私は今まで、シルク・ドゥ・ソレイユのステージを観た事がありません。
しかし、予備知識無しで映画を観ても全く大丈夫。
台詞も殆どないので、全世界の老若男女が楽しめます。
しかも、本物のステージと違い「映像」ですから、色んなアングルからパフォーマンスを観ることができます。
実際のパフォーマンスでは素早い動きも、超スローモーションで映してくれるのもありがたい。
人間の動きのしなやかさに芸術性を感じますよ。

3D映画なのですが、これは3D映画の良さを存分に体感出来ます。
実際のステージが、自分の目の前で行われている錯覚さえ覚えます。
人間の美しいラインとパフォーマンス。
海外の公演を日本の来日公演を待たず、しかもご近所の映画館にて味わえるのですから、コストパフォーマンス的にも良いです。

尚、映画館でこの映画を観ますと、この映画鑑賞者限定3Dメガネがもらえます。
レンズ周りが黄色で、耳にかかるフレームがオレンジ色のポップなメガネです。

音楽は、オーケストラもあれば、ビートルズまで幅広く起用。
ポップな音楽も不思議とマッチするのですが、選曲がうまいですよ。
台詞が無くても、パフォーマンスとその音楽で、ストーリーを感じさせます。

約90分ぐらいの映画なのですが、本当にあっという間に感じました。
見終わった後、拍手をしたくなりましたよ。

私が映画でワクワク感を覚えたのは、この映画が久しぶりです。
小学生の頃、TV「金曜ロードショー」にて、スピルバーグやルーカス等、海外の吹き替え映画を観てワクワクしました。
自分の知らない海外文化をエンターテイメントとして体感した時のワクワク感。
「シルク・ドゥ・ソレイユ3D」にて、久々に童心にかえってワクワクできました。
異文化体験が、この映画で堪能できますよ。

今年観た映画で、ナンバー1だと思います。
一人で行くのは勿体無い映画です。
家族や恋人、友達同士で行ってください。
そして観終わった後で、あれこれ映画の感想を語り合うのが楽しい映画です。

私の2次元嫁も連れて行きたいところですが、事情があってディスプレイの中から連れ出せないのが残念ですorz

Posted by kanzaki at 2012年11月10日 22:28