2013年01月01日

落語家・(やなぎや きょうたろう)さんの代表的古典演目「竹の水仙」

落語家・柳家喬太郎(やなぎや きょうたろう)さん。
彼は古典落語にも、現代的なギャグを入れていく方です。


喬太郎さんの代表的古典演目に「竹の水仙」というものがあります。



落語 柳家喬太郎 竹の水仙 ‐ ニコニコ動画(原宿)



【「竹の水仙」のあらすじ】


宿屋に長期滞在する、大酒飲みのお客がいます。
亭主がお勘定を請求すると、金はないと言い切ります。


その代わり、お客は竹細工を作りました。
それは、水仙の蕾(つぼみ)と花立でした。
お客は、これが売れたら宿代として払うと言います。


花立に蕾と水を入れて一晩置いておくと、蕾が割れて見事な水仙の花が開きました。


この水仙を大名が高額で買ってくれました。
おかげで宿代だけではなく、亭主は様々な借金の返済もできました。


実はこのお客、有名な彫刻職人・左甚五郎(ひだりじんごろう)先生だったのです。
日光東照宮の「眠り猫」などで有名な実在の人物です(実在していないという説もあります)。



冒頭で書いた通り、喬太郎さんは、現代的なギャグを入れていきます。


例えば、亭主が左甚五郎に職業を聞くシーン。


甚五郎「私の商売は、番匠(ばんじょう)だ」
亭主「え?」
甚五郎「番匠だ」
(亭主は、楽器を弾く仕草をします)
甚五郎「それはバンジョーだ。今日は古典落語だ、我慢をしろ。上方の大工だ」


古典も新作もできる喬太郎さんならではです。



【竹の花は不吉?】


上記は、竹細工の蕾が花を咲かせるお話しです。


本物の竹も花を咲かせますが、何と約120年周期だそうです。
そして開花後、竹は枯死します。
しかも竹林によっては、殆どが地下茎でつながっており、枯れる時は一斉に枯れます。
インドでは、「竹の花は不吉の前兆」とする民間伝承があります。


●竹 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9



明けましておめでとうございます。


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来週で丸11年になるのですね。


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Posted by kanzaki at 2013年01月01日 20:27